佐賀空港から


これは、2018年11月に、書いたものである。

佐賀新聞によると、12月23日からティーウェイ航空が佐賀と釜山を結ぶ定期便を運用するそうだ。週4往復、11月23日から12月15日までは、来年3月30日までの就航便に限り、片道1500円で予約できるそうだ。

佐賀空港からの国際線は、ソウル、上海、台北に続いて、これが4路線目になるという。

佐賀空港の近くに住んでいる人は、ロンドンやパリに出かける場合、韓国のソウル経由を使ったほうが、羽田や成田経由よりも安くあがるのではあるまいか。早速、グーグルフライツを使って調べてみよう。

12月7日佐賀発、11日ソウル発にすれば、最安値は1万6225円。往路にはタイのティック・システムズという航空会社の便を使う。復路は前述のティーウェイ航空便である。

ソウル、ロンドン間は、KLMオランダ航空、エールフランス、英国航空が往復8万数千円の便を提供しているので、組み合わせ次第では11万円以下で佐賀からロンドンまで行って、帰って来られるかもしれない。

羽田とパリ経由にすると、全日空とエールフランスを使う便の最安値は13万2380円。

佐賀からパリまでは省略して、佐賀、ロサンゼルス間を調べてみよう。羽田までは全日空、それからデルタ航空を使う便の最安値は9万6740円。ソウル、ロサンゼルス間はユナイテッド航空の最安値が7万8880円だから、佐賀からはソウル経由でも羽田経由でも、あまり往復運賃は変わらない。ユナイテッド航空の便は、サンフランシスコで乗り換える必要がある。

佐賀空港の釜山便を記念して、12月23日佐賀発、30日釜山発にして、トラベルコで検索すると、最安値は2万
3890円。佐賀新聞の記事を読んだ人なら、往復3000円で飛べるというのに。

ティーウェイ航空のウェブサイトを覗いてみると、4500円の席は、往路も復路も満席、次に安い席は行きが7000円、帰りが6000円。手続きを進めてゆくと、オンライン手数料が行きと帰りのチケットごとに2500円、サーチャージが往復で2000円、釜山の空港施設使用料が2321円と支払額は、どんどん膨らんでゆく。

先の往復運賃3000円というのは、幻のようだ。結局、なんだかんだで1万円以上になるのではあるまいか。

九州佐賀国際空港は、できるだけ多くの人に利用してもらいたいとの考えから、ツアー会社と組んでツアー情報を掲載している。佐賀空港発着ソウル3日間、宿泊先をロッテホテルソウルにすると、料金は4万9800円から。空港からホテルまで送迎つき。

トラベルコで佐賀、ソウル間の往復航空券とロッテホテルソウル2泊を予約すると、エアトリの示す1人分の支払額は3万9094円。ツアー・ウェーブという会社の提供するものより1万円以上も安く済ませられる。

エアトリはホテルのスーペリアダブルルーム2泊分に5万
2448円を充てている。同じ部屋をトラベルコを介してホテリアで予約すると4万5480円。

トラベルコで佐賀、ソウル間の往復運賃2人分を調べると、最安値は3万3810円。ホテル代と合わせて7万9290円。エアトリ提供の料金は、ふたりで7万8188円。航空券とホテルを一緒に予約しても、あまり得した気分になれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?