よく聞く事故物件とは?
事故物件とは、賃貸の部屋の中や共有部分で以前住んでいた人が亡くなった物件を指しています。
部屋を綺麗にしたとしても、後に借り手が付きにくいことから事故物件と呼ばれます。
殺人事件や自殺、火事などの凄惨な事件や恐ろしさを感じる死因だけでなく、一人暮らしの方が病気や高齢で孤独死をした場合にも事故物件とすることもあります。
一部では事件性のない病死や孤独死は、人間には避けられない物事だとして事故物件には入れない場合があります。
しかし、後で借りる方が知らずに入居した場合に心理的に圧迫した気分を味わうことから、そのように呼ばれるのが一般的になっています。
夜逃げや罪を犯した人物が住んでいて、逮捕後空き家になっているなどの問題になる事件があった部屋については、殺人事件などがない限り後に借りる方に心理的な影響が少ないため事故物件とは呼ばれません。
事故物件は後の処理が大変
住人の方が何かしらの原因で亡くなられたり、死後数日経過していたりすると、部屋の中は非常に厳しい状況になっています。
室内にシミができて酷く汚損されているだけでなく、臭いや害虫が湧いていることもあるでしょう。
家主に期日までに明け渡しを求められて親族の方が掃除や原状回復を図るのは、ショックを受けている状態ですし、必要な装備や処置が必要なため難しいです。
部屋を戻すには特殊清掃ができる業者に任せる必要があります。
防具を着けて清掃や消毒、害虫の駆除ができますし、臭いについても軽減させられ近所や大家に迷惑をかけないように迅速に行えます。
部屋のクリーニングに定評がある業者や、遺品整理など故人の部屋の片付けを専門に行っている会社であれば安心して任せられるでしょう。
明け渡し後の部屋はどうなるか
事故物件については、後に借りる方に告知をしなくてはいけません。
ただ、隣及び周囲の部屋の場合は、特に通知する必要はないとされています。
事故物件の場合、元の部屋からグレードアップして壁や床に高級な素材が使われていたり、設備が良くなっていたりすることがあります。
また、同等の部屋でも賃料が安くなっていることもあり、事故物件とわかっていても入居する借家人も多いです。
余程詳しい不動産の専門家でなければ、事故物件の部屋ということはわかりにくいでしょう。
特殊清掃の業者が適切に対処して原状に戻すため、シミや臭いは後に残るということはありません。
建設関連もしくは提携関係にある業者の場合は、壁や床の張り替えや設備などのリフォームも一手に引き受けられることもあります。
早く次の借り手を探したい場合や、一括してお願いしたい場合に便利です。