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スーパーで働く元大手パイロット

コロナ問題以前から経営が傾いていた豪ヴァージン・オーストラリア(VA)がついに経営破綻に陥ったね。膨れ上がる赤字にストップをかけるべく一年前から経営陣を総入れ替えしていたらしいけどそれでもダメだったみたい。3月末に全従業員中の80%をクビにしたVAが数週間以内に経営破綻に入ったこのスピード感に僕は思わず目を疑った。

VAで働いていた機長が会社をクビになり地元のスーパーで品出しのバイトを始めたというニュース記事を昨日見たけどこれはさらに驚いたよね。

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大手航空会社の機長が仕事を選べない時代、それが2020年なんだなと。通常なら長期休暇を言い渡し、事態が収束したら再雇用するのが一般的にみられる「対応策」だが、会社が倒産したら再雇用もクソもないよねっていう。家族を養うために履歴書を書いて街中を回り、スーパーの品出しのバイトに受かった、と記事には書いてある。これが現実なんだな。

VAが業界からなくなると豪内の大手航空会社はカンタス航空の独占場となり、市場モノポリー構成が爆誕してしまう。チケット代は膨れ上がるわサービスの質は落ちるわで客側としてもこれは芳しくない状況だ。

ちなみにこういった航空会社の経営悪化もしくは破綻の話は今や世界各国でよく聞くようになった。日本国内の〇NAは臨時休暇を言い渡したCAに対し「ボランティア」という形でマスクを作らさせていると聞く。以前から膨大な借金を抱えていた会社が追加で787を発注したうえで従業員に「ボランティア」をさせるなんてとても面白い会社だね。関係者に聞いた話なので聞かれてもソースは出せないけど、現状はこんな感じなんだよね、どの国も。

本当に異常だよ。

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