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ディスレクシアの長男と #2

学習障害という特徴的な学び方をする息子と向き合い、手を引っ張り、時には背中を押しながら応援してきて約5年になります。

我が家の長男は 英語と日本語の2カ国語で育ち、小学2年生の夏にディスレクシアと診断を受けました。

5年前住んでいた小さな市では、ディスレクシアという診断はまだ一般に浸透しておらず、初のディスレクシア生として 情緒学級へ進級。 先生と二人三脚、あの手この手で戦略を練りながら小3、小4と特別支援学級で伸び伸びと学習する事ができました。

息子が情緒学級に入る事になった理由に、吃音が認められた事がありました。実は幼稚園時代から吃音があり、現在も続いている事も 彼の特徴です。

言語療育も受けてきましたが 結局治らず、今でも話そうとするとどもってしまいますが、だからと言って話すことを拒むことはなく、友人関係もうまくいっている様子です。 カナダではディスレクシアと吃音に関係性があると言う記事もあり 気になるところですが、決定的な資料が手元にないため 今回執筆は控えたいと思います。 

息子は吃音が治る様子がなかった事から 市が提供する言語療育(月1回/プライベート40分)を6歳児から10歳児まで受けました。 ただ年齢が低かったため 「療育を通して様子を見た」期間も長く、できるだけ本人が「気にしない」努力を周りで徹してきました。 

そして10歳に入ってから、吃音について具体的に本人に説明したり、対処法を話し合ったりするようになりました。

情緒学級の先生と言語療育の先生 両方にディスレクシアと吃音のチャレンジを知って頂き 支えて頂くことで 信頼出来る大人が周りに増えたように思います。そのことで本人のストレスがかなり軽減できていたのではと振り返ります。       そうしているうちに学校での学びが楽しくなり、新しい友人関係も築いていくことができたことに 感謝の心でいっぱいです。

言語より図工分野での表現を得意とした息子に、たっぷりと時間をかけて制作する機会を与えてあげられた事は 大きなみのりだったと思います。          特別支援学級も色々な形があると思いますが、大人数クラスで全く集中が出来なかった息子の場合、特別支援学級に通う様になってから 本人が「集中できる」時間が増え、心に余裕ができたのだと思います。 

2年生の頭で壁にぶつかり、沢山泣いて、もがいて、親子で葛藤して。 

そして学習障害と向き合う選択を「診断」という手段を選んだことで 開かれた息子の新しい学習環境。

グレーゾーンだから?と諦めないで。

相談や診断、進級には時間がかかるからこそ、出来るだけ早く周りに相談してみてください。

今は日本にいない私ですが ご質問等頂きましたら出来る範囲で答えさせて頂きたいと思います。

さてさて、そんな中移住が決まり、カナダの現地校で新学期を迎えたわけですので 本人にとっては 大きな変化、そして新たな挑戦が待ち構えていたわけです。

このことについてはまた次回。

どうぞ 心穏やかな1日を過ごせますように。

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