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琥珀色って何色だと思ってた?


子供の頃、たぶん国語の授業か何かで「琥珀色」という色があるのを知った。
初めて聞いたとき、なんだか響きがかっこいいと思ったのと同時に、
素朴にどんな色だろう?と想像を膨らませるのが楽しかった。

白っていう字が入っているから、きっと白っぽい色なのかな。
いや、字を見る限り、すごくかっこいい色だろう。
でも、「コハク」っていう響きがなんだかかわいらしい男の子みたいだな。
じゃあ青っぽい色かな。

と、考察した結果、パリッとした青を想像した。

大人になって、琥珀色の正体を知ったとき、なんだか拍子抜けしてしまった。
青くもない、白の要素もない、赤っぽい茶色だったのだ。(簡単に言うと)

未だに、琥珀色の〇〇ときくと、琥珀色なら青……ちがった、茶色か。
という一過程が必要になってくる。
子供の頃の思い出ともいえない記憶が甦る。


色といえば、幼い頃祖父から虹色について教わった。

虹が七色であること、「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」の七色であること。

他の色には馴染みがあったが、藍色がわからない。
「藍色って何?」と尋ねると、
「目に見えなくても、虹の中にはあるんだよ。少し暗い青っぽい色かな」と教えられた。

目に見えるものがすべてだったこの頃は、それが衝撃だった。
何かを教わることや、知ることが快かった。
何度も書いて覚え、暗唱すると、祖父が大変よろこんでくれたのを覚えている。

虹をみても、ぼんやりとしかその色を確認することはできないが、
祖父から教わった「藍色」だけは、しっかりとその中にあると、時々思い出している。

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