日々是雑感2019/06/12

朝から重たい足を引きずりながら都内を駆け巡る。

今日は早稲田だった。因みに大学ではない。

随分前に早稲田駅から歩いて10数分のところの永青文庫の春画展を見に行った。あの時以来の早稲田周辺だった。とはいえ、駅から地上に出てすぐに迷ってしまった。前に来た時と大差なかった。

元々江戸時代は早く稲を刈り取る田んぼがあった農村だったと聞くが(だから早稲田)、大学設置の影響で学生街が発達したとか。道路状況は春画以来全く変わっていない。やはり迷ってしまう。

そして訪れたあの時の春画展は衝撃的だった。今まで見た版画、絵画の中で、ああまでしてまじまじと作品を見たことは、あの時までなかったし、そうそう経験しない出来事である。性というものが、今の時代別の意味でタブーになっているが、対局の存在が昔の日本にあったという事を思い出した。そしてそういうものが芸術作品として評価されているという事実をあの時改めて知った。自分にとって江戸時代のああいうものは得意ではなかったから知るという意味では衝撃だった。

あれから数年が経ち、日本にとって文化文明は一体どういう感じで扱っているのだろうか、気になっている。そしてそれらを取り巻く環境が厳しさを増している。そういう話は理解しているが、じゃあ、お金だけか?という話になってしまう。

文化財をいかに伝承するか、並大抵のことではない。千幾許もの年月を経て、時代はいまの日本をどう見ているのか、いまの日本人をどう思っているのか急に知りたくなった。

大学院修士時代が懐かしい…。もう一度調べたい。

昔の人たちから今の時代を見れば、息苦しい世の中だという事だろうか。

早稲田の地を再び訪れてそう思った。

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