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愛を表現するパブロバを日本で広めたい。パブロバアーティストが思い描く夢

全国各地の経営者・事業主をインタビューし、事業の特徴や起業ストーリー、人柄などをお伝えするインタビュー企画。

今回ご登壇いただくのは、オーストラリアの伝統スイーツ、パブロバを普及させる【パブロバアーティスト】エングワーダゆきさんです。

ゆきさんにとってパブロバは愛を表現する芸術。日々の生活を頑張る方に届けられるよう、オンラインレッスンや情報発信に力を入れています。

「愛を感じる経験を広げたい」と話すゆきさんに、パブロバアーティストとしての夢を聞きました。

エングワーダゆき/パブロバアーティスト

オーストラリア在住15年。息子の誕生日ケーキの作成をきっかけにお菓子作りが大好きに。誕生日ケーキを専門に販売し始める。自分を表現する手段として、グルテンフリー・低カロリーの伝統スイーツ「パブロバ」作りに没頭。カフェやケーキ屋にも作り方を教えている。オーストラリア料理やお菓子作りを楽しめるオンラインレッスンも開催中。パブロバを通して愛の循環を広める情熱を持っている。

伝統スイーツ・パブロバを広める「パブロバアーティスト」

ーー自己紹介をお願いします!

パブロバアーティストのゆきと申します。現在(取材日:2023年1月)はオーストラリアに住んでおり、2023年2月からは日本で生活する予定です。

仕事のメインはオーストラリアのお菓子やお料理をオンラインで教えること。海外の方には日本のキャラ弁を、日本の方にはオーストラリアのお菓子やお料理を教えています。カフェのオーナーさんやケーキ屋さんには、パブロバの作り方を伝授しています。

パブロバを日本で広めたいと思い、数年前から「パブロバアーティスト」としてInstagramで発信するようになりました。

ーー「パブロバ」という言葉を初めて知りました。詳しく教えてください!

パブロバは卵白で作ったメレンゲのお菓子。グルテンフリーで低カロリー。色んなフルーツに合うんです。メレンゲをオーブンでじっくり焼き上げることで、外側はサクサク、中はマシュマロのようにふわふわしたお菓子になります。

オーストラリアでは、パブロバの上に生クリームとフルーツを乗せるのが一般的。誕生日やクリスマスだけでなく、日常のディナーでもデザートとして食べる人が多いですね。

ーーどれも美味しそうですね!ゆきさんがパブロバに出会った経緯を教えてください。

私の人生と密接に繋がっているので、順を追ってお話ししますね。


移住後の苦しみを経て、お菓子作りを仕事にすることを決意

ーーそもそも、オーストラリアへはどのタイミングで移住されたんですか?

オーストラリアへは15年前に子連れ再婚でやってきました。日本でオーストラリアの方(現在のパートナーとは別の方)と出会い、オーストラリアへ移住することに。移住してすぐに下の子が生まれました。

大きな決心で移住したものの、実際に住んでみるとかなり大変で。言葉の壁や文化の違い、さらには再婚相手と不仲になってしまい、最初の5年間は本当につらかったですね。

その後、再婚相手とは離婚し、海外でもシングルマザーになりました。

シングルマザーになってどん底の状態を経験。一生懸命生活する中で、本気で人生を変えたいと思ったんです。そのときにヒーリングやセッションを受けて自分と丁寧に向き合うことで、自分自身との信頼関係を取り戻し、人生が変容していきました。

ヒーリングとは「ストレスによる疲れ、不安や怒り、悲しみなどのネガティブな感情を軽くしたり消したりするための技術」のこと

今は心から信頼し合える人生のパートナーとも出会え、幸せに暮らしています。


ーーオーストラリアでは最初からお菓子作りを仕事にされていたんですか?

実はそうじゃないんです。いざ働こうと思っても、仕事がなかなか見つかりませんでした。履歴書を50通くらい出しても返事すら来ない状況で。

当時自分でやり始めたビジネスがあったんですが、がむしゃらに取り組んだ結果、体を壊してしまって。当時はビジネスのやり方や考え方が全然分からなかったので、仕方ないと思います。

体を壊してからは資格を取って介護の現場で働きました。しかし、介護も体力がいる仕事だということに気付き、退職。

自分の人生をどうするのか向き合った結果、自分が好きなお菓子作りを仕事にしようと決心しました。

パブロバは愛を表現する芸術

ーーお菓子作りが好きだったんですね。

元々お菓子はずっと作っていたんですよ。移住していろいろ苦しい中、唯一楽しく取り組めることがお菓子作りでした。

下の息子が3歳になったタイミングで作ったバースデーケーキをきっかけにお菓子作りが大好きになったんです。

ストレス発散や自分と向き合いたいときにはお菓子を作るのが一番いいんですよね。次第に周りの人からケーキを作ってくれないかと頼まれるようになりました。

ーーパブロバとの出会いも教えてください。

私がまだ悶々としているときに出会いました。初めてパブロバを作ったときに「完璧でなくてもいい、これで私を表現したい!」って感じたんです。それから本格的に作り始めました。

私にとってパブロバは“愛を表現する芸術”。半世紀以上愛について悩んでいたことを乗り越え、今は愛で溢れる人生になったので、今度は愛をどんどん循環させたいと思っています。


ーーゆきさんが作るパブロバは色鮮やかで、見ていても楽しいですよね。

自分がイメージしたものをアーティスティックに表現するのが好きなんです。毎回違った形にするとか違ったフルーツを盛り付けるとか、自分の気持ちや感情をパブロバで表現しています。

ーー表現するイメージはすぐに降りてくるものなんですか?

すぐに降りてくることもありますが、ゆっくりとイメージすることも多いですね。どんなものを作ろうかなと想像することが大好きなんです。妄想しているだけでワクワクするんですよね。

私は頭の中で描いたことを表現するのが得意で、大体イメージした通りに作れます。それがまた嬉しくって。大好きなイマジネーションとクリエーションが活かされるのを感じています。

パブロバは気まぐれなところもあるスイーツ。おそらく、日本で一番パブロバを失敗した数が多いと思いますが、違うものに取り組むというチャレンジが楽しいんですよね。


ーーゆきさんにとって、自分の気持ちを表現する手段がパブロバなんですね。

そうなんです。気持ちを表現する手段って人によって色々あると思うんですが、私の場合はパブロバでした。

「パブロバ」と「愛」って距離が遠いようで、表現という意味では実は近いところにあるんですよね。

頑張っている人へのご褒美としてパブロバを届けたい

ーーパブロバをどんな人に届けたいですか?

日々の生活を頑張っている女性に届けたいですね。婚活中の女性やダイエット中の女性など、頑張っている人へのご褒美として届けられたら嬉しいです。

甘いものが好きだけど今は制限しているから食べにくい、という方には低カロリーのパブロバはぴったり。

さらに言うと、グルテンフリーなので、食生活に気をつけている方は安心して食べていただけます。


ーーオンラインレッスンについても教えてください。

レッスン中の1時間はフルに五感を使うので、頭の中が整理されたり気持ちが落ち着いたりと、癒し効果があります。

お料理の時間を楽しむとリフレッシュになるから、また明日から頑張れる。レッスンをきっかけに良い循環が生まれていたら嬉しいです。

美味しいものが食べられる側面だけでなく、心を整える側面でもパブロバを普及させたいんです。

今って疲れている人が多いじゃないですか。私ができることを通して、過去の私のように悩んでいる方をサポートしたいです。


日本全国の人にパブロバを知ってほしい

ーー今後やりたいことを教えてください。

セラピストもやっているので、お料理のオンラインレッスンとミックスしたコースも提供したいですね。

あとは大きなプロジェクトとして、日本にパブロバを広めたいです。日本の企業さんとコラボできたら嬉しいですね。


ーー具体的なイメージはありますか?

例えばですが、ダイエットのご褒美としてパブロバを提供したいです。ナチュラルローソンさんに置いていただくのが夢ですね。「パブロバアーティストゆきが監修したパブロバ」というような商品を作りたい。

ーー日本ではすぐに広まりそうですね!

全国の人にパブロバを知っていただければ、大きな愛の循環ができると信じています。

また、日本に帰国後は全国の農家さんと繋がりたいです。「〇〇県の△△農家さんのフルーツを使ったパブロバです」という感じで発信をしていきたい。

パブロバは色んなフルーツと相性がいいので、コラボできる農家さんがたくさんいらっしゃると思います。月や季節によって採れるフルーツが違うからこそ、農家さんと繋がり続けられると思うんです。

1回きりの関係じゃなく、持続可能な取り組みをして地域推進に少しでも貢献することができたら嬉しいです。

ーー活動する中でゆきさんが大事にされていることを教えてください。

私の場合は“愛”ですね。女性には安心や満たされる感覚を感じてもらいたいです。

私は小さい頃から愛に恵まれず飢えてきて、半世紀過ぎてやっと愛を感じられるようになりました。

だから、自分の経験を活かして「愛を感じる経験」を広げたいんです。特に女性には安心して生活してもらえるようサポートをしたいですね。

パブロバを広める、愛を伝えることは私一人ではできません。だからこそ、私と同じような思いを持っている人と一緒にやっていきたいです。

協業でもコラボでも一緒に取り組むでも、何でもいい。お互いにとって良い形を一緒に探せたら嬉しいです。


編集後記

愛を表現する方法は人それぞれ。ゆきさんが人生をかけて大事にされてきた「愛」と「バブロバ」に対する思いは確実にお客様のもとへ届いています。

2023年2月から本格的に日本で活動されるということで、今後のご活躍とパブロバの普及が楽しみですね。

Instagramには素敵な写真がたくさん掲載されているので、これを機にパブロバについて興味を持っていただけたら嬉しいです。



レッスンへの申し込みや相談、お問い合わせはInstagramもしくはアメブロからご連絡ください。


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聞き手:小幡 渉(おばた わたる)

2021年よりSNS運用代行・コンサルタントとして独立。Web集客に力を入れたい企業様の代わりにSNS運用や発信のサポートを行なっている。人と距離を縮めること、文章を書くことが得意。滋賀を中心に活動中。野球、お笑い、筋トレが好き。特に好きなのは、オードリーとなかやまきんに君。

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