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金沢旅行記

GWを使って1泊2日の金沢旅行に行ってきた

さあ出発

新幹線から降りて、鼓門が見えると「さあ金沢」と湧き上がってくる。
小さい頃には来た事があるかもしれないのだが、
記憶には無い土地である。

「金沢駅にある門の柱にはキラリティがある」
というのが、研究室紹介のときに院生がやってたツカミのネタなのだが、非常に気に入っていた。念願かなってようやく見ることができた。

キラリティーとは鏡映しにした形状同士が(左手と右手のように)三次元の移動や回転では重なりあわない性質のこと。一組の螺旋は重なりあわない。

鼓門の一対の柱にはキラリティがある。
曇の多い裏日本だが見事に晴れた


21世紀美術館ー金沢城跡

21世紀美術館
かの有名なプールだけは撮影したかった。写真撮影OKとはいえ、インスタレーションがスタンダードになっている現代美術は鑑賞もムズかしければ写真撮影も難しい。
写真齧りとしては杉本博司の「海景」が見れたのが良かった。

青いプールに映える黄色いワンピース


金沢城址
加賀百万石、前田家の力の大きさを感じる石垣・石垣・石垣。
石のひとつひとつが大きく、面出しが綺麗だ。
石組も緻密で、安定感がある。
稜線のガタツキは丁寧に消し込まれ、シャープで美しい。

前田利家公
稜線がシャープで美しい
なぜこんなに入り組んでいるのだろう
素晴らしい平面の作り方


近江町市場

旅行するとき、その土地の市場(商店街)がつぶれかけているかどうかを必ずチェックしている。それが街のひとつのバロメータになる。人が集まらないから店がつぶれ、店がないから人が集まらない、パチンコ屋しか開いていないシャッター商店街が日本には無数にある。
(不謹慎ながらそういう街も大好物だけれど)

近江町市場はまだまだ活気があって、よい店があり、人通りがある。
商店がある商店街にはモノが集まって、観光客が集まる。

北陸の商店街のアーケードは雪が積もっても大丈夫なのだろう
アクリルのフタがされたコンテナが並ぶ
日本海の標本箱
蟹!
この海鮮丼は3000円以上するのだが割高には感じないおいしさ
商店街を支える冷凍庫だ


街並み探訪

駅前にビルが建ち、1キロ先に城下町、同心円の内側ほどゆっくりと置換される昭和建築、幹線道路にはロードサイド店舗、ロードサイド昭和建築、郊外には新興住宅地。金沢もやはり日本地方都市の特徴をしっかりと抑えている。
カフェなどの店も多く点在しそこは観光地だ。

主計茶屋街のひとかど
人ん家の玄関先、謎スペースを確保するためL字に曲げられた階段
階段シリーズ2 手すりを塗ったのは優れた色彩感覚の持ち主だろう
階段シリーズ3 壁のパターンと階段形状のベストマッチ
混元丹は動物の胎盤を配合した生薬らしい
武家屋敷には川から直接水が引かれているようだ
アーチを支える柱など「技巧を分かりやすくあからさまにするところ」に
昭和建築ぽさがあると常々感じているのだがどうだろうか
カステラケーキのよう
カフェモカ
POP BY COFFEEさんで休憩 かなりフランクな面白お兄さんがいる


兼六園

 日本三大庭園のひとつ兼六園は「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望」の6つの景観を兼ねていることから、兼六というらしい。
とにかく広く、寺社の内庭のような詰め込むタイプの庭園とは異なる趣をもつ庭園であった。現代風にはテーマパークといえよう。

有名な琴軫灯篭 二股に伸びる脚が不安定にも見え、目を引く
泉にせり出してある松 後ろの人物と比較するとかなり大きいことが分かる
立派さと今にも倒れそうな不安定さを見事に兼ね備える
成巽閣の吊り下げ照明
新緑と苔が視野全体を緑に覆う
木のウロがこちらを覗いているよう
サイフォンの原理でポンプも無しに吹き上がる噴水


お別れ

 帰りの新幹線まで3時間ほど残して金沢駅に戻って来た。
ここにきて暇を持て余してしまい、座ったり、歩いたり、駅ビルをさまよったりしていた。今回の旅は同行五人だったのだが(掲載写真のなかにちらほら見切れている)、観光案内所でパンフレットを物色し、次の目的地候補について情報収集した。帰る家はバラバラである。

GWだがコロナ禍のためか、どの観光スポットも思ったより人が少なく過ごしやすかった。何より天気が良いに恵まれた。
今度は能登半島にも足を延ばしてみよう

さらば鼓門

撮影機材
カメラ FUJIFILM X-T 30
レンズ XF 27 mm F2.8 R WR
 (別のレンズも持って行ったがほぼこれ)

以上


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