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高感度センサー搭載なのでノイズが多い

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最近の記事

京都盆地はフライパン 祇園祭の火

梅雨前線が北に抜けた7月15日、京都駅に着いたのは正午ごろだった。週末の京都盆地は熱と湿気に包まれてさながら透明なガラスのフタをかぶせられたフライパンのようであった。宵山見物に誘ってくれた友人の予定を待つ間、蒸し焼きにされながらも外を歩いた。京都の空にはじっと夏の雲が浮かんでいるが日差しを遮ってはもらえなかった。昼飯の店を探して食べ、東本願寺を見学した。 祇園祭の起源は無病息災の祈念であり、京都の真夏特有の高温多湿を背景とする感染症の大流行が動機にあったようである。この暑さ

    • 鳥取砂丘 思ったより砂漠感あるよね編

      一面の砂、砂漠……ここはエジプト? 遠くに見える青色は求めたオアシスか?地中海かもしれない。 ・ ・ ・ と、いうわけで前回に引き続き鳥取旅行記です。  鳥取砂丘を象徴するのが「馬の背」だ。波と風の力によって運ばれた砂が47 mもの高さに積もりあがって成った自然の造形だ。後ろに覗くのは日本海。手前のくぼみはオアシスになっている。  川もない砂地から突然現れるオアシスは鳥取砂丘とはいえ神秘的な光景だ。砂漠を流浪する民を想う。オアシスを見つける歓喜はいかほどのものであろうか

      • 鳥取でエジプトに行ってきた!

        西日本に引っ越してきた。 せっかくなので関東からは旅行の選択肢に上がらない地域を選んで旅をするのだと思い立ったが4月末、手頃に日帰り可能な鳥取砂丘にダーツの矢を立てた。 ちょっと下調べ。砂丘の近くには砂の美術館という砂像の美術館があり今期は「エジプト偏」が開催中であるという。エジプトにはロマンがあるそしてそれは砂で秘匿されている。砂で表現するにはうってつけの国だろう。 ワクワクしてきたではないか。 砂の美術館「砂で世界旅行・エジプト偏」 鳥取市の市街地から10分程車を走らせ

        • 尾道は旅人に忘れることを許さない

          尾道再訪2016年のGWに青春18きっぷを使って瀬戸内海一周旅行をしたのが尾道との出会いだった。血管のように張り巡らされた小さな坂に、細胞のように密集した住宅、街の密度たるや、めぐってもめぐっても新しい風景が繰り出してくる感覚。その感覚が忘れられなくて2019年の夏、こんどはカメラを持って再び尾道を訪れた。 どこからでも海が見えるどこからでも海が見える。はじめて訪れる迷路のような街で、今歩いている道はどん詰まりかもしれない。もといた道に戻れないかもしれない、そういう霧の中の

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          北関東にグルーヴを刻む! 

          今回の旅の目的地は茨城県下妻市 ランダムに目的地を決めるアプリで決めた。 偏った視野で北関東をドライブすると寂しい景色ばかりのセンチメンタルジャーニーになってしまうなぁと、写真を取り込みながら思った。  駅前でもない幹線道路にあるパチンコ屋さんは大繁盛か廃墟かに二極分化する傾向であるようだ。賑わいと凋落のあいだ、その移行期間はおそらく短い。寒冷前線が通過した朝のようなノスタルジーがあるのだろう。 結婚式場の廃墟をみつけた。 天井が焦げたように見えるので、おそらく火事があっ

          北関東にグルーヴを刻む! 

          金沢旅行記

          GWを使って1泊2日の金沢旅行に行ってきた さあ出発 新幹線から降りて、鼓門が見えると「さあ金沢」と湧き上がってくる。 小さい頃には来た事があるかもしれないのだが、 記憶には無い土地である。 「金沢駅にある門の柱にはキラリティがある」 というのが、研究室紹介のときに院生がやってたツカミのネタなのだが、非常に気に入っていた。念願かなってようやく見ることができた。 キラリティーとは鏡映しにした形状同士が(左手と右手のように)三次元の移動や回転では重なりあわない性質のこと。

          金沢旅行記