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半導体をつくる私のワークライフバランス

こんにちは

ALL YOURS 2nd です!

第8回の記事で取り上げさせていただくのは、半導体材料メーカーにお勤めされている 市澤 容子さんです。

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<インタビュイー情報>

・名前  市澤 容子
・年齢  39歳
・職業  半導体材料メーカー
・出身地 青森県
・趣味  ラジオ、ポッドキャストを聴くこと

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現在、皆さんがこの記事を読むのに使用している、スマートフォンやPCなど私たちの生活に欠かせない電子機器に内蔵されている半導体。

そのような半導体が出来上がるまでにどのような人が関わっているのか。
そもそも半導体とは何なのか。

半導体材料メーカーに務める市澤さんの仕事観と共にインタビューをしてきました。

今さら聞けない半導体の話

新型コロナウイルスが猛威を振るった際に世間で騒がれていた半導体不足の問題。そもそも半導体ってなんだろうと思った方も多いと思います。

半導体とは、電気をよく通す金属などの「導体」と電気をほとんど通さないゴムなどの「絶縁体」との中間の性質を持つシリコンなどの物質や材料のことです。主に電子機器や装置の情報の記憶、数値計算や論理演算など情報処理機能をもっており頭脳部分として中心的役割を果たしています。

冷蔵庫やエアコンなどの家電製品だけでなく、普段皆さんが利用している電車や新幹線などにも半導体が使用されており、私達の生活の基盤となる社会インフラを支える技術でもあります。

市澤さんの仕事

市澤さんが勤める会社では半導体をつくる工程のうち、部品を製造して、組み立てて形にする「後工程」を担当しています。
そこで市澤さんは研究開発部に所属しています。主に実験室で半導体を組み立てる実験を行い、その後オフィスに戻り、実験中に撮った写真を整理したり結果を分析したりして資料にまとめて、クライアントの方に報告しています。
市澤さんが所属する研究開発部では約130人の社員が在籍しており、グループに分かれて実験を行っています。実験で使用する装置は予約制になっており、その空き状況によって仕事の忙しさが変わるそうです。そのため1日中、実験を行う日や実験結果をまとめる日など、日によって行う業務は様々だそうです。

半導体材料メーカーに勤めた理由

入社してから、19年間ずっと同じ会社に勤めている市澤さんですが、実はもともと半導体には興味が無かったと言います。
中学時代に、理系科目が得意だったことや校則がほとんどない自由な校風に惹かれて、高等専門学校の物質工学科に進学しました。
就職活動の際には、とりあえずどこかに就職したいという思いだったそうです。そして、就いた企業が現在の半導体材料メーカーでした。

仕事のやりがい

入社後、初めの部署は仕事を頑張っても報われにくい環境に悩む事があったそうです。しかし、より興味のある部署への移動をきっかけに、クライアントの方に報告した資料を褒めてもらえるなど、頑張った分だけ評価してもらえる環境に入ったことでモチベーションが上がったそうです。
また、自分がつくっている半導体がiPhoneに内蔵されることが決まった時にはより生活に身近なものに携われていることにやりがいを感じ、悩みが解消されたと言います。

キャリアアンカーはワークライフバランス

市澤さんはキャリアアンカーといわれるご自身の仕事に対して重視している点をこのように語っていました。

私は、もちろん仕事を責任を持って頑張りたいけど、プライベートの時間も大切にしたいタイプです。基本的にはメリハリをつけて仕事をして、なるべく定時で帰って仕事もプライベートも大事にしたいと考えています。

プライベートでは、趣味であるポッドキャストやラジオなどの耳だけで情報を得ることができる音声メディアを聴きながらリラックスして過ごしているそうです。
お笑いのラジオ番組を楽しむ一方で身近に起こっている社会問題や紛争が続く海外の社会情勢を知ることにも関心があると市澤さんは言います。

趣味が仕事のモチベーションに

趣味の音声メディアを聴いているときに、ご自身の中で思わぬ発見をした話をしていただきました。

最近バズワードのように言われているSDGsてありますよね。例えば、私の仕事を頑張ることで、半導体の性能が良くなって、その結果使われる製品の消費電力が抑えれるようになると社会問題であるエネルギー問題の解決に貢献できるな。そういうつながりがあることに気付くことで、仕事のモチベーションになります。

プライベートで趣味を楽しむ時間を過ごすことで、意識をしていなかったところで思わぬ形で自分の仕事のモチベーションにつながることがあるそうです。

ALL YOURSとのつながり

市澤さんとALL YOURSのつながりは、コロナ禍前の2019年の冬にさかのぼります。
暖かい服が欲しいなと思っていた時にたまたま、SNSでみたALL YOURSの「着る布団、着る毛布」というキャッチコピーに惹かれて家の近くにあった店舗に実際に訪ねたそうです。

現在もお気に入りでほぼ毎日着ている製品が、「着た着てシリーズのTシャツとロングスリーブTシャツ」です。着心地が良く、Tシャツの首元がよれず、長く着ることができると魅力を教えていただきました。また、私服でもインナーにTシャツを着る時には着た着てTシャツを着用しているそうです。

インタビューの日にも実際に仕事着の下に着用していらっしゃいました。



以上、半導体材料メーカーの市澤 容子さんの記事でした。

私たちの生活には欠かせない半導体が身の回りの電化製品に内蔵されるまでに数多くの制作工程があることが分かりました。その中には、何度も実験を行い、試行錯誤を重ねながら真摯に仕事に向き合う方の存在がありました。

もともと半導体に興味があったわけではないけれど長い間、やりがいを感じながら同じ会社で働き続けて、仕事もプライベートも充実させている市澤さん。

自身の仕事に対して重視するところはどこなのかを考えて、はっきりと持つこと。このスタイルが自身の仕事に対してのモチベーションを見つけ、高めることにつながるのではないかと思いました。


(編集:ユウセイ)


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