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営業マンから酪農家になりました。

はじめまして、こんにちは!
ALLYOURS 2nd の ひより です。

今回は、滋賀県甲賀市にある山田牧場の 稲吉一臣 さんに、
インタビューを行いました…!

(人生で初のインタビュー、初の記事になります…ドキドキ。)

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名前  稲吉一臣 さん

職業  酪農家・山田牧場 4代目

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牛に囲まれ、酪農家のお仕事をする稲吉さん。
なんと、山田牧場には約200頭の牛さんがいます…!🐄🐄🐄
牛さんワールドだ。🐄🐄🐄

そんな稲吉さん、実は酪農家になる前は、営業マンでした。人を相手にする仕事から、動物を相手にする仕事。かなり仕事内容も変わってきそうですが、なぜ一次産業へと転職をしたのか…。転職後に変わった自身の仕事の意義などお話をきいてきました。

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酪農家さんの1日

酪農家さんの朝は早い。なんと朝の5:30スタートなんです。
まずはじめに牛の糞尿の処理をして、乳しぼりを開始します。
乳しぼりは1日に2回(牧場によって違う)、朝5:30と夜17:30と行うそうです。基本乳しぼりをするときは、12時間あけます。
乳しぼりを終えると、一旦朝ごはんを食べに戻り、掃除をしたり、餌やりをします。休憩時間は、3時間あります。体力温存のために、大概みなさん寝てるそうです。朝も早く、夜も遅くまでするお仕事なので、ここの休憩時間は酪農家さんたちにとって必要不可欠なものですね。

1日のタイムスケジュールからは、掃除や糞尿の処理や掃除の時間が常にあり、稲吉さんに聞きました。すると、牛1匹で1日に約50㎏の糞尿をするという衝撃の事実を教えてくれました。ということは、山田牧場には約200頭の牛さんがいるから、牧場のスタッフさんたちは1日に約10tの糞尿の処理をしていることになります。とにかく重労働であるという酪農家さんの現実を知りました。また、この糞尿の処理が畜産業界の課題となっているのです。

営業マンから1次産業へ飛び込む

実は稲吉さん、前職は営業マンでした。
営業マンは、数字や売上が直結して自分の業績についていきます。そのため数字ばかりを見て、ただ必死に商品を売って働いていました。しかし、営業マンを続けていくうちに、ただ商品を売ることよりも、商品が作られるまでに関わっている人々の気持ちを理解して売ることが重要であることに気づきはじめました。そして、たまたま稲吉さんの奥様の実家が牧場をやっているというご縁もあり、1次産業へと飛び込まれたそうです。

営業スタイルの変化

1次産業をはじめてから、稲吉さんの営業スタイルは変わりました。
売りたいという気持ちだけで商品を売っていた営業マン時代のスタイルから、その商品に関わっている人の想いを背負って営業をするようになったのです。例えば、朝早くから仕事をするスタッフさんたちの想いや、牛の餌でこだわっているポイントなど、1次産業を実際にやっているからこそ気付けることや、関わる人たちの想いもその商品にのせて、伝えることができるようになりました。

畜産業界の現状と課題

酪農家さんは、牛さんの乳しぼりをして、おいしい牛乳を提供している。表面上はそうみえます。しかし、1日のタイムスケジュールを見たらわかると思いますが、そのバックヤードには糞尿処理に追われているという深刻な問題がありました。1日に約10t。それは糞尿の処理をするだけでも1日が終わり、会社がつぶれる原因にもなるそうです。
糞尿の処理では、糞尿を堆肥にして肥料にするという流れがあるのですが、堆肥するまでにも何カ月もかかってしまうのだそう。処理には、お金・時間がかかるのはもちろん、何より人の体力・精神力が持たない状態になっています。稲吉さんは、新たな担い手を得るためにもここの課題をクリアにしないといけないと感じているそうです。

稲吉さんの取り組み

糞尿処理に追われている畜産業界の「あたりまえ」。
その「あたりまえ」を変えようと立ち上がったのが稲吉さんでした。
稲吉さんは、糞尿の処理の過程にある堆肥を土に変えるという取り組みを推進しています。牛のベットに土をひいて、糞尿を土に還す。糞尿の処理に追われている畜産業界の現状に、糞尿がでないという、みんなが喜ぶシステムをつくっているのです…!

批判がある中で、「あたりまえ」を崩そうと立ち向かう稲吉さん。やはりその過程ではしんどさはあったものの、今やっと周りが「それは何?」と興味を持ち始めて注目されるようになったそうです。
それは、山田牧場だけが喜ぶシステムをつくるのではなく、畜産業全体(=みんな)がよろこぶシステムをつくっているからだと感じます。稲吉さんの畜産の底上げをしよう!という熱い想いが、あたりまえを崩すというパワーの源になったのではないかと感じました。

ALLYOURS との出会い

7年前に、お友達が経営しているということでALLYOURSと出会いました。そこで「水をはじく」などといった機能面に惹かれ、当初販売されていたハンズアップシャツ(販売終了品)を購入したとのことです。普段着によく着用していたそうです。

今はもうサイズが合わなくなってしまったということで、13サイズ展開をしているALLYOURSの商品の中から、ぜひ現在の自分に合ったお洋服を見つけていただいたらなと思います…!


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畜産業界のずっと変わってこなかった 「あたりまえ」。
それを崩そうと立ち向かう稲吉さん。
そこには、自分一人のためではなく、畜産業界に対する想い、牛に対する想い、商品に関わる人たちに対する想いであふれていました。

インタビューはあっという間で、ずっと楽しくお話をしてくれた稲吉さん。
ちなみに山田牧場さんのチーズケーキはとてもおいしいと有名です🐄♪
いつか皆で山田牧場さんにお邪魔したいと思います。

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編集:ひより





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