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独学で映像制作のプロ「ビデオグラファー」になりました。

こんにちは

ALL YOURS 2nd です!

第9回の記事で取り上げさせていただくのは、フリーランスのビデオグラファーとして活躍されている山田 燎河さんです。

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<インタビュイー情報>

・名前  山田 燎河
・年齢  27歳
・職業  ビデオグラファー、ディレクター
・出身地 神奈川県
・趣味  インテリア、美味しいレストランやバーに足を運ぶこと
・HP 

・Instagram


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あまり聞き馴染みのない職業である「ビデオグラファー」。
ビデオグラファーとは、どのような職業なのでしょうか。

現在、ビデオグラファーとして、企業ブランディング動画などの幅広い分野において活躍される山田 燎河さんにお話をお伺いしました。

ビデオグラファーとは

ビデオグラファーとは一般的に、企画、演出、構成、撮影(カメラ操作や照明、音響なども含む)、編集 までを全て個人で行うことができる映像制作の専門家のことをいいます。企業のブランディング、広告、イベント、CMなどさまざまな分野において、クライアントの要望に基づき、映像制作を行います。

聞き馴染みがない職業ですが、私たちが日常的に目にする、企業紹介動画やミュージックビデオ、ライブ映像、メイキング映像、Webドラマなど、さまざまな分野の映像作品を制作しており、実は私たちの生活に非常に近いところにある職業です。映像作品を作るという面では製作会社と一致していますが、ビデオグラファーはこれらを一貫して行うことができます。

ビデオグラファーになるために特別な資格は必要なく、大学や専門学校で学んだり、独学で学んだり、現場でアシスタントを経験しながら学んだりして、知識とスキルを身に付けます。その後、製作会社に入社したり、フリーで活動したりと、ビデオグラファーとしての道を進んでいきます。

依頼受託から納品まで行う山田さんの仕事

山田さんはフリーランスのビデオグラファーとして、主に企業のブランディングや集客、企業の認知度向上のための映像制作をされています。

依頼受託から、企画・演出・構成・撮影・編集 までを、山田さんが一貫して行うこともありますが、オファーの内容によっては、山田さんは撮影だけの場合や編集だけの場合もあったり、照明やメイクの方は外注したり、柔軟な対応を行っています。

1日の決まったルーティーンはなく、1日中撮影をする日もあれば、1日中編集をする日もあったり、午後から撮影があったりなど、スケジュールは日によって異なるそうです。

そして、フリーで活躍される山田さんの仕事の依頼は、主に映像制作業界の友人や現場で知り合った企業関係者などの繋がりから生じているそうです。


制作を通して見つけたビデオグラファーの道

山田さんは、大学4年間チアリーディング部に所属していました。そして、大学4年生の1月、青春を捧げていた部活を引退することに対して、これまで真剣に取り組んでいたものがなくなるという喪失感を感じていたそうです。他に情熱を持てることがないため、ひとまず内定をいただいた企業に就職しようと考えていました。
そんな時、Instagramで偶然見た友人のビデオグラファーの作品に感銘を受け、「カメラは全くの未経験だけど、自分もやってみたい」とビデオグラファーに本気で挑戦しようと思ったそうです。そして翌日には、カメラとパソコンを購入し、独学で映像制作を始めていました。

2か月後の大学4年の3月、「4年間お世話になった部活に何か恩返しができたら」という思いから、山田さんは所属していたチアリーディング部の紹介動画を制作しました。この動画は多くの人から「すごくよかった」などの賞賛の言葉をたくさんいただくことができ、卒業した先輩方からも「引退してから何年も経っているけど、当時を思い出して泣いた。」などといった感想をもらうことができたそうです。

この経験を通じて、山田さんは、自身の制作が人々の心に訴えることや、映像を作る過程に行うインタビューから人を通じて新たな知見を得られることに喜びを感じたといいます。そして、これをきっかけに、山田さんはビデオグラファーとしての道を本格的に歩むことを決意しました。

山田さんはひとまず内定先の企業に就職し、1年間は社会人の仕事と並行しながら、休日を使ってビデオグラファーになるための勉強をしました。そして1年後、会社を退職し、フリーランスのビデオグラファーになりました。

(↑実際に山田さんが制作したチアリーディング部の映像)


印象に残っている仕事・やりがいの源

山田さんが最も印象に残っている仕事は、ある会社の総会での撮影と編集のお仕事です。この総会は、1年間頑張ってきた会社のメンバーを部門ごとに表彰する場でした。撮影時には、ただ映像を撮るのではなく、山田さんがその場で「AさんとBさんは直属の上司と部下だから、協力してきたことが感動的だな」「この人は盛り上げ役のようだから、ここで映すと会社の人が楽しんでくれそうだな」と考えながら、どこに焦点を当てるかを考えて撮影しました。このように、撮影時は迷いながら撮るのではなく、何を伝えるためのカットなのかを決めてから撮影するそうです。

そして、翌朝には会社のメンバーがすぐに映像を鑑賞できるようにしたいとの要望があったので、徹夜で編集作業を行いました。体力的にも大変な作業であったがゆえに、翌朝映像を流したときに会社のメンバーが笑顔で視聴している姿を見たり、依頼者から頼んでよかったと感謝の言葉をもらい、山田さんはとてもやりがいを感じたといいます。

プロとして良い作品を作ることが当たり前であるために事務的な反応をいただくことが多い中で、作品に対して「頼んでよかった」「すごくいい映像だった」などという反応がいただけた時に、山田さんは仕事のやりがいを感じるといいます。


積み重ねる経験と知識

ビデオグラファーとして、新しい仕事や分野にステップアップしたいときに、多くの時間が必要となることが大変だと山田さんはいいます。
フリーランスのステップアップには、会社に所属している場合と違って、スキルアップに必要な案件が用意されていません。そのために自分の時間を充ててスキルや知識の向上のため良い映像を観て学んだり、映像制作の基本的なスキルを磨いたりすることによって、常に新しい知識を取り入れ、自分の引き出しの数を増やしています。そうして学んだ事を仕事に活かして取り組むことの繰り返しだそうです。


ALL YOURSとのつながり

山田さんとALL YOURSのつながりは、2015年までさかのぼります。
当時、ALL YOURSが原宿でポップアップをしていた際に、偶然お店に入った山田さん。

そこで、「水や汚れを寄せ付けない、ふつうの見た目のパーカー ワンスウィング パーカー / グレー」の防水性の高さに感動し、購入したことがはじまりだそうです。以来、池尻大橋にあった店舗の開店記念に行くなど、ALL YOURSをずっと応援しているそうです。




偶然見た映像に感銘を受け、次の日にはカメラを握っていた山田さん。

インタビューを通して、ビデオグラファーのお仕事は、常に自身の知識のアップデートを行い、研究をすることが必要不可欠であると感じました。

また、山田さんはビデオグラファーとしてただ   撮る のではなく、クライアントの要望を理解し、その映像を通して見る人に何を 伝える のかを考え映し出していました。だからこそ、山田さんは見る人の心を動かすような映像を作ることができているのだと感じました。

(編集:ゆき)

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