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子供達とスタッフの成長

 キャッチボールを開所する際、児童福祉経験者、初めて児童福祉に携わる者、自身の子供が発達障害を抱えているなど、一緒に働きたいと思うメンバーに声をかけ、幸いにも良い返事をいただき開所することができました。

 利用していただく子供達に対して、どのようにして社会に送り出すことができるかを目的としながらスタッフと共に考え、環境設定やタイムスケジュール、個々に合わせた支援方法、卓上作業の内容や庭の使い方など少しずつ工夫を重ね、ようやくいい形で収まることができました。最初の頃は、どこまでを許容範囲とするかなど、子供の気持ちも考えつつ社会のルールにも適応できるような仕組みを目指していきました。経験のあるスタッフは今までの経験を活かし、初めてのスタッフは新鮮な意見を出してくれたり、実際に発達障害のお子さんを抱えるスタッフからは母親の視点としての意見を出してくれたりと様々な視点から試行錯誤してきました。

 発達支援を行う上でよく耳にするのが、「スモールステップ」でありますが、まさに子供達とスタッフとでスモールステップをしながら成長できているように感じます。

 そんなお互いの成長を感じる中で、課題も見つけることができました。キャッチボールの方針として、親子の成長を促すと謳っていますが、子供達の著しい成長を間近で感じていたので、親御さんへのコミュニケーションが至らず不安にさせてしまったり誤解を与えてしまったりと、貴重なご意見をいただく場面も出てきました。
 
 開所してまだ1年にも満たない中で、決して慢心していたわけではありませんがもっと考えなければならないこと、やらなくてはいけないことがあるということを実感できました。送迎の都合などで中々ゆっくりお話ができなかったり相談支援員さんを介しての関わりだったりと、短い時間での関わりしかできないご家族に対してどのようにコミュニケーションを図れば良いかを考える中、積極的に面談をお願いし家族の意向を聴く機会を設けました。中々面談の都合が合わない場合は、アンケート的な用紙を渡し面談前に思いや意向の確認をするなどの対応をしていきました。また、一方的な発信となりますが、このnoteを用いてこちらからも具体的に思いを伝えていく必要もあると思い、投稿を始めてみました。
 
 まだまだ1年生のキャッチボール。友達100人できるように、努力していく必要があります。皆さんからの意見も1000本ノックを受ける気持ちでお待ちしていますので、簡単な打球から難しい打球まで打ち込んできてください。


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