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『暮らす空間をともに彩っていくうつわ』相馬佳織さん

オルティッドでお取り扱いの作家さんのご紹介。
今回は相馬佳織さん(FUKU glassworks)。

ミチカゲ/M/スモークグレイ

青森県青森市生まれ。秋田公立美術工芸短期大学 窯芸硝子研究科で学ばれ、ガラス工房 橙のスタッフとして10年勤務。その後、2015年長野県長野市に拠点を移し、フリーランスとして制作活動を開始された相馬佳織さん。
2016年に「FUKU glassworks」を設立。2018年4月にアトリエを移転し、直売店「FUKU tenpo」をオープン。現在に至ります。

うたかた/グラスS/クリア

もともとものづくりに興味があったとおっしゃる相馬さん。秋田公立美術工芸短期大学時代に、工芸学科で学べる技術の中からいくつかを経験し、吹きガラスだけがなかなか思い通りに形作られなくて、どんどんのめり込み、最終的にガラスを専攻することを決められます。

フィンランド語で朝の意味を持つaamu(アーム)


あえて難しかった吹きガラス作家という道に進まれた相馬さん。
屋号である「FUKU」は、吹きガラスの吹きが由来とのこと。「glassworks」 ガラスの仕事(作品)で、「FUKU glassworks」。

吹きガラス職人であるということがストーレートに伝わる屋号にも、相馬さんの吹きガラスに対する想い、また吹きガラス作家としての強い芯を感じます。
1300℃という高温で溶ける柔らかいガラスの動きをとらえ、重力や遠心力を用いて、一瞬一瞬の判断で形を成形していく吹きガラスという技法で、日々、器や花器を制作されていらっしゃいます。

ミチカゲ/M/クリア

「生活に寄り添い、美しく佇むガラス。何気ない輝きで、暮らす空間をともに彩っていく、そんなガラスでありたい。」

そうおっしゃる相馬さんのつくられるガラスは、カラッとしたクリアで凛とした澄やかさがあったり、また、淡く柔らかい色彩を纏ったしっとりした不透明色な優しい表情を見せてくれます。

穏やかに晴れた日の朝露、日がだんだんと明ける暁の空、夜空に浮かぶおぼろ月、凛とした空気の冬の朝。

うたかた/グラスS/クォーツグレイ

相馬さんのガラスの表情は、美しい自然の景色ととても似ています。
眺めていると、ほっと心が緩み、気持ちが和みます。
晴れの明るい日差しのもと、雨降りのうっすら暗い光のもと。
その日その日の光の当たり方によって違う表情もみせてくれる、風景のようなうつわです。

ミチカゲ/M/ピンクベージュ

「あまり主張しすぎず、食べるものを優しく引き立ててくれる色となれば」とおっしゃる相馬さん。
自然とともに過ごすように、相馬さんのうつわは、美しく佇み、食卓を柔らかいベールで優しく包み込みながら、それぞれの暮らしを温かく彩ってくれることでしょう。

風鈴/短冊ブルーグレー

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