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次(1ヵ月後)のレポートは余裕をもって提出できるように~昨日提出したレポートから学ぶ

提出締め切り5分前、23時55分に提出したレポートの振り返りをする。「Decision making in the EU」というEU法からさらにレベルアップした授業で課された。私は「EUにおける化粧品に関する共同規制と自主規制」というテーマのレポートを書くことに決めた。

提出日の21日、朝8時10分起き、そのまま机に向かいレポートを書き始める。これは前日に予定していたものよりも1時間早い流れである。しかし、段々と押され始めてくる。お昼の時間も13時から1時間とっていたのだが、それも削ることになってしまった。結局その日に食べたものは水、ソーセージ、そして夜8時のサンドウィッチある。こうしてパソコンに向かいながら、何とかぎりぎりに提出することが出来たものの最終日にかけた精神的・身体的ストレスは非常に大きかった。

なぜこうなったのかまとめておく。結論として、「過去のレポートの成功体験に頼りすぎた」といえる。(Meは何しにフィンランドへ【交換留学から1年:せっかくの海外だから・・!】を参照)

① まず、今回のレポートは、確実に難航する「見込み」があるのにも関わらず早く始めなかった。12月23日にテーマを決めたため、そこから取り組めるはずだった。しかし、一学期を乗り越えた安心感とクリスマスシーズンでイベントなども全くなかったことから完全に休みモードに入った。(しょうがないと思う。)頭の中では、エッセイの大体の見通しが立っている反面、初めて学ぶ分野ということもあって、前回のレポートの作成前よりも漠然とした不安を感じていた。そういう不安が少しでもあるならば、早め早めに行動をするに越したことはない、と今回反省した。

② 2点目に、前回と同様、締切日(21日)までに毎日約400~500ワード取り組むことを心掛け、実際に、約10日目には(16日)最低ページ数10枚を超えた。しかし、その時点で必要となる参考文献の引用がほとんどで、自分の分析を書いていないかった。(前回はそれでなんとなくうまくいった。)その結果、自分の意見を書き始めたら、理解していなかった部分や必要な情報が多く出てきた。しょうがないので論文を読んでいくと、今作っていた論理の立て方ではあまり良いレポートが書けないことに気付き、17日から締め切り日前日の20日まで結局3回ほど全体の構成を変えることになった。それに伴って、締切当日には新たな章を付け加えることになり、新たな論文を探し、書くことになってしまった。
前回のレポートでは、大体の流れを8割くらいは予想していたうえで始めたレポートであったが、今回は8割くらい漠然とした不安を抱えながら書いていたレポートであった。そのため、毎日○○ワード書けば良い、といった前回見つけ出した方法では対処しきれなかった。

③ 3点目に、体裁を整えるのに前回よりも時間がかかった。私の所属するプログラムではOSCOLAの使用が求められている(フットノートや参考文献の書き方の統一した書き方の一つである。OSCOLAは主に法学において使用されるらしい。)。このプログラムに入学してから初めてOSCOLAというものを知った(一方、何人かのクラスメートは学部の時から利用していたらしい。また、学部では別の形式を利用していたとしてもOSCOLA自体は認知をしている人がほとんどである印象。)。前回のレポートでも体裁を整えるのには時間がかかったが、今回はさらに時間がかかった。その理由は、今回のレポートはEUの規則(Regulation)、指令(Directive)といったEU法や、EUの正式文書を多数引用していたため、初めての引用の仕方に時間がかかったからである。

ヘルシンキ

一方、レポート作成に関して(多分)上手くいったことは3点ある。
① 一つは、批判的な論理を展開できたことである(多分)。
レポートの要件には「批判的に書いてあるレポートほど評価は良いものとなります」とあった。このような文言はほとんどの授業で書かれていることが多い。こんなに強調されているので、多分大学の修士レベルの目的は「自身で批判的に考える力」を身に着ける場所なのだと理解し始めた(日本では意識してこなかったため、まずは理解できただけ少し成長できたと思う)。
「批判的思考(クリティカルシンキング)と聞いて、簡単で当たり前のことに聞こえるかもしれないが、少なくとも私にとっては非常に難しい。日常生活で批判的思考をすることと、論文の中で批判的思考を展開することは全く別の難しさであると思う。特に、新しく学ぶ分野において、しかも英語で、先行論文を批判して、新しい意見を出し(第一ステップ)それらをサポートする法的根拠を探し出し(第二ステップ)、レポートのどの場所にどのように論理的に書く(第三ステップ)ことは、なかなか難易度が高い。
今回のレポートでは全体の構成を何度も変えることになったが、その過程で自分が持っているクエスチョンを見直したり、自分の分析が十分か、論理的か、、等々考えていつもより、より深い意見がかけた(はず)。「あ、これがクリティカルシンキングをするってことなのか」と何となく感じることが多かったレポート作成だった。

② 2点目はよりクリアに自分の意見を記述できたことである。
提出締切4日前に、前回のレポート成績が発表され、フィードバックをもらいたい人は教授との個別オンラインミーティングを申し込むことができた。
先生からもらったフィードバックは、「あなたの頭の中では流れがわかっているだろうけど、読む側にそれを分かりやすく伝えられていない」「批判的分析(自身の意見)が曖昧である」と言われた。
そこで考えたことは以下である。
ーーー
まず前提として、私が学部で学んだ法学の文章の書き方は「CRAC」である。
C=Claime, R=Rule, A=Application, C=Conclusion
(C問題提起→R原則→A事実のあてはめ→C結論)
(AはAnalyze =分析の要素もある。)

前回の私のエッセイはいくつかの原則についてそれぞれ事実の照らし合わせ&批判的思考をした。そこで、Rの部分に全てを書き、そしてCの部分にも全てを書いた(つまり、C→R①& R②&R③→A①& A②&A③→C)。

しかし、より分かりやすく相手に伝えるには原則など説明をしながら、その都度事実やケースを当てはめて分析していく。
(C→R①A①& R②A②&R③A③→Cにする必要がある。)
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フィードバックを受け、上記のことを自分なりに考えて、それを今回のレポートに反映することができた。

③ 3点目は、最後まで論文を見つけ続けたこと。当たり前だが、最終日までもあきらめず最後まで論文を見つけたことはよく頑張ったと思う。全体的にみたらスケジュール通りにはいかなかったが、探さなければいけないもの、書かなければいけないもの、、などリストアップしていたものは遅れながらも全て達成した。

さて、レポート作成はまあまあ何とかなった。しかし、今回はこれで終わりではない。提出したエッセイはクラス全員と共有され、それについて一人ずつプレゼンし、議論をするというものである。15人ほどの生徒に対して3日間にわたって、計10時間半の授業時間が確保されている。人に読まれるのも恥ずかしいし、英語も心配だし、質疑応答をうまくできないかも、と悩みは尽きない(寝ながらプレゼンをして、起きたら終わってたらいいなと考えてしまう。)。でも、自分の勉強であるため、他人と比較することなくササッと終わらせられたらと願っている・・。

最近聞き始めた、Bastille  の Pompeii 。
♪But if you close your eyes Does it almost feel like nothing changed at all?
How am I gonna be an optimist about this? 目を閉じれば何も変わっていないように感じるだろう?どうしたら楽観的になれるのだろうか。


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