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幼き時に小説で読んだ『いま、会いにゆきます』を19年ぶりに映画で観て

珍しく映画のレビューです。
個人的評価は☆4.9/5.0です。神です。

作品の特徴は、夫婦愛・家族愛を描いているんだけど、王道恋愛小説とちょっと違ったSF要素あるところ。
普通に考えれば恋愛ものにSF要素入ってしまうと、なんちげ感ある人いると思います。何というか、ワクワク感こそは刺激されるんだけど、現実味が薄くなって、例えばグサっと刺さる感動・共感性みたいなものが失われがち…みたいな。
でも、この映画はそんな事なかったです。

確かに作品内で起きてることはファンタジーなんだけど、中村獅童と竹内結子の演技がエグすぎます。「こういうイベントに巻き込まれた人は、こんな風に喜んだり泣いたりするよな…」って強烈な納得感が2人の立ち居振る舞いに滲んでました。
しかも、ヒロインが竹内結子ってだけでも切なさを感じさせるし、中村獅童との夫婦役だから2023年のいま観てしまうとノイズは凄いワケだけど、、
そんなあらゆる場外の雑音を掻き消すくらいのスーパーナチュラルな演じられ方に支えられて、結果的にSFのロマンも摂取できるし、なおかつ恋愛ものとしての没入感もあって、つよつよな映画だって思ったのです。

ストーリーもベストセラーなだけあっておもろいので、気になったらみんな観て。アマプラで観れるよ。

でも自分の場合は評価☆4.9のうちの0.9ポインツくらい思い出補正によって底上げされてる説ある。だって10歳とかのショタ時代に学校の「朝の読書」の時間で読んでた小説を19年後に映画で観るっているタイムトラベルこなしてるワケでね。

ちなみに、あの朝読の時間にハリーポッターの鈍器みたいな厚さの本を出すだけ出して、反骨精神よろしく読書なんてしない事を誇りに感じ、ただただ無為に時間をやり過ごしてた同級生のヤンチャ坊主は今どこで何をして過ごしているのかな。1年かけても「炎のゴブレット」読み切ってなかったよなあいつ。

ランドセルに2冊入れちまった日には肩がお亡くなりに

是非とも彼は、とんでもない不良になってるか、大成功してるかのどっちかであって欲しい。マイルドヤンキーに甘んじてほしくない。

脱線してすんません。思い出はいつの時代も美しい。

それでは、皆さんも良き懐古厨ライフを。

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