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アメリカで映画館に通い詰めてたら英語が上達してた話

久しぶりにnoteを書きたくなったので、今回はちょっと悲しくもそのおかげで英語の上達を実感した体験談を綴ろうと思います。

一大決心をして日本を飛び出しアメリカに来てから1年数ヶ月、就職のためにロサンゼルスに引越してきてからは約3ヶ月になります。そんな私、現在、ロサンゼルスに友達が一人もいません(涙)。夢も希望もいっぱいで始まったアメリカ生活、1年後の自分が孤独な週末を過ごしているなんて当時は思いもしなかったでしょう。でも、そんな中でも私なりに(偶然にも)小さな成長を実感できるような出来事があったので、共有したいと思います。

本文を最後まで読むとわかること
・内向的な性格の人がロサンゼルスで友達をつくるのは大変
・それが英語力の上達に与える影響
・筆者が偶然見つけた英語を上達させる方法(日本に住んでいても応用可能)

誰もが充実したLAライフを送れるわけではない

留学や海外生活を発信している多くのブロガーやインフルエンサーの方々は、誰もが感心するような素晴らしい経験をされ、良い結果を残して活躍されています。でも、海外生活の現実って誰もがそんなにキラキラじゃないと思うんです。言葉の違い、文化の違い、食生活の違い、住宅事情の違い、交通事情の違い、日本だと当たり前なことが上手くいかなくて頭を悩ますことも日常茶飯事です。また、現在は海外で堂々と活躍されてる方々も一度は必ずそんな経験をされているはずだと私は信じています。そして、現地で友達をつくる、これも人によってはとてもハードルが高いことなのです。

残念ながらこのnoteは海外で友達をつくる方法を共有するものではありません。(むしろぜひ教えてほしい)でも、以下に少しでも当てはまる人にぜひ読んでいただきたいです。

このnoteを贈りたい人
・現在留学中、または海外に在住・勤務しているが当初自分が思い描いていたような生活が送れていない
・日本人と接する機会が多く、英語力が伸び悩んでいるまたは日に日に英語がしゃべれなくなっている
・日本にいながらも英語力を伸ばす方法を模索している
・いつか海外で生活してみたい

簡単に友達ができない経緯を

新卒から5年弱勤めた東京の会社を昨年の夏に退職して、今年の夏まで約1年間、カリフォルニア州のサンディエゴにある大学に留学していました。卒業後、アメリカでの就職活動では非常に苦労したのですが、幸運にもご縁があり、夏からロサンゼルスの日系企業でフルタイムで働いています。タイトルに友達ができないと書きましたが、実はサンディエゴにいる時は現地のアメリカ人も含めて大切な友達が数人できました。友達は就職して北のサンフランシスコに行ったり、南のサンディエゴに残ったり、帰国して前の職場に戻ったりしました。

ロサンゼルスで内向的な人が友達をつくる難しさ

友達ができないという悩みを抱えるようになったのは、就職のためロサンゼルスに引っ越してからです。ロサンゼルスという街は超車社会です。ダウンタウンに住んでいる場合は多少は状況が違うのかもしれませんが、現地に住み働いている人々にとってみては、基本的に車がないと全く生活が成り立ちません。それも大きく影響していると思うのですが、東京にいた時と比べ圧倒的に、ほとんどの人が家族と過ごす時間を大切にしています。これは、日本社会が見習うべき本当に素敵なことだと心から思うのですが、一方で、知り合いが一人もいない状態で引越してきた私にとって、この状況の中、職場環境で大学のように自然に友達をつくるのは非常に難しいのです。それならば「週末やアフター5に行動あるのみ、Meetupに行くべし」という声も聞こえてきそうですが、内向的な性格の人にとってみたら、知らない人が集まる場所に飛び込むことは本当に勇気がいることなんです。仮に勇気を出してMeetupなどのイベントに行ったとしても、メンタル的に疲れてしまいますし、一度きりの参加で友達ができるとは限りません。

自分の性格(パーソナリティ)が内向的なのか外向的なのかを知りたい人は、こちら(16Personalities)で無料で簡単にWeb診断が可能です。(診断結果のアルファベット4文字の最初の1文字目が"I"の人は内向的、"E"の人は外向的)これは、MBTI(Myers–Briggs Type Indicator)という心理学的なアプローチに基づいており、非常に興味深い結果が得られます。私自身は大学の授業で本格的なMBTIアセスメントとカウンセリングを受けたのですが、自分のパーソナリティに関して新たな発見がたくさんありました。アメリカでは職場のチームマネジメントにおいてごく一般的に活用されています。

性格が外向的か内向的かというのは英語力の上達スピードにも一定の関連性があると言われています。確かに外向的でおしゃべりの人の方が英語においても積極的にコミュニケーションを取れる傾向があるので、英語をインタラクティブに使う時間をいかに持てたかという観点で、この話は非常に納得できます。これについては私が以前お世話になったセブ島の語学学校Brightureの記事(英語の習得に「向き・不向き」は存在するのだろうか?)が参考になります。

それでは、内向的な人は無理してでも外に出続けなければ友達ができないのでしょうか?ましてや英語の上達なんてもっての他なのでしょうか?
残念ながら1個目の問いの答えはまだ模索中です。しかし、2個目の問いに関しては、この3~4ヶ月でそんなことないかもと前向きな答えが見出せつつあるので、記事の後半ではその体験を綴ります。

アメリカには映画館のサブスクリプションサービスがある!

さすがハリウッドのお膝元とでもいうべきでしょうか、ロサンゼルスには本当にたくさんの映画館があります。Netflix全盛の時代と言われて久しいですが、ロサンゼルスの人は映画館で見る映画も大好きなのです。それを表しているのか、時代の流れ故か、なんとアメリカの大手シネマコンプレックスAMCは映画のサブスクリプションサービスを提供しています。子供の時から映画そのものよりも映画館で映画を見るということ自体が大好きだった私にとっては夢のようなサービスです。大画面と迫力の音響、座り心地の良いシート(AMCのシートの広さと座り心地に感動!)、そしてポップコーン。映画館で映画を見るという包括的なエクスペリエンスが好きな人、私以外にも一定数いらっしゃるのではないでしょうか。このサービス、月々20数ドル週3回まで映画無料(週3ですよ!)、さらにIMAXDolby Cinemaなど高い追加料金のかかる映画もサービスの対象です。最低でも月に2回見れば余裕で元が取れるようになっています。(ちなみに、ポップコーンのサイズアップも無料です。想像を絶するサイズのポップコーンがレギュラープライスで食べられます。)再度書きますが夢のようなサービスです。

アメリカの映画館に通い詰めて何が変わったか

ここでようやく記事の前半の内容と繋がるのですが、友達もできず休日に多いに暇をしている私にとって、このサービスを契約しない理由がありませんでした。字幕なしで映画見るなんて英語が理解できないんじゃないか、アメリカで独り映画なんて浮くのではという不安が一瞬よぎりましたが、そもそも映画館自体が好きなので迷わず会員になりました。ここからは、映画のサブスクリプションサービスを体験して何が変わったかを、まとめてみます。

アメリカ(英語圏)の映画館で映画を見るという環境
独りぼっちの週末の暇つぶしとして、週に2~3本の映画を映画館で見るようになりました。もともと英語を勉強する目的で映画館通いを始めたわけではなのですが、毎回約2時間、スマホの電源もOFF(またはミュート)、暗い映画館において自らが直面するのは、ただただ目の前の映像とナチュラルスピードで繰り広げられる英語の音声シャワーです。ここに2時間ぶっ続けで集中して英語を聴く機会が強制的に作られることになります。TOEICの1時間のリスニング、本当に辛いですよね。あれを楽しくずっと続けることができる人なんていないのではないでしょうか。ここでのポイントは集中して楽しみながら長時間連続で英語を聴く環境です。

突然(実際は徐々に?)字幕なしでも映画を楽しめるようになってきた
実は私、以前からFriends等の海外ドラマを英語字幕で大量に見るという英語の勉強兼暇つぶしを熱心にやっている時期がありました。その当時も一定の効果はあったような気はしているのですが、当時、費やしている時間に比例して大きな成果が得られた感覚は全くありませんでした。また、渡米後の約1年間、現地の大学に通い、英語で授業を受け、英語で友達とコミュニケーションを取り、英語で一生懸命資格の勉強をするという経験を経ているのですが、正直自分の渡米前に思い描いていたほどの英語力の成長は実感できていませんでした。
ただ、最近ふと、映画館で映画を見ている最中にあれ字幕ないのになんか映画を楽しめてると感じた瞬間がやってきました。家に帰ってからすぐにNetflixを契約し、もう一度Friendsを見たところ、当時は英語字幕なしでは全く笑えなかったシーンを見て、自然と笑い楽しめていることを確認できました。(知らないIdiomやPhrasal Verbに直面すると未だに歯が立ちません)

では、映画館に通い詰めているここ数ヶ月との一番大きな違いは何だったかと考えた時に思い当たるのが、英語に触れた総時間以上にいかに一定時間に集中して取り組めていたかだと思います。また、ここでもうひとつ取り上げたいポイントは、ながら視・ながら聴きでは、成長の実感まで膨大な時間がかかり、結局は非効率になるはずということです。字幕無しで映画を楽しめるようになったらこっちのもの、映画や海外ドラマがさらに楽しめるようになりますし、この段階になって初めて、ながら視・ながら聴きにも挑戦できる土台が整ったような気がしています。

(おまけ)映画の興味の幅が大幅に広がった
もう一つ、英語力以外の側面で、サブスクリプションサービスで映画館に通って心から良かったと思う発見があります。それは、自分が今まで絶対に見なかったであろう映画との出会いです。例えば、ロサンゼルスは中国系の人が多いので、日本では絶対に劇場公開しないような中国系の映画を見れたりします。例えばこちらの映画、ガンの宣告を家族が本人に秘密にするという中国の文化的な慣習に、ニューヨーク育ちの中国系アメリカ人の主人公が中国で葛藤するという物語なのですが、日本と中国そしてアメリカの文化の違いを見ながら感じることができて非常に興味深かったです。

集中して英語に向き合う方法を考えてみた(日本にいる人向け)

長くなりましたので、そろそろまとめに入りたいと思います。ここまでアメリカでサブスクリプションサービスを利用して月々20ドルちょっとで映画館に通い詰める方法を紹介してきましたが、残念ながら日本にいる人は全く同じ状況を作ることはできません。しかしながら、前述したまとめたポイントを押さえれば日本でも似たような環境を作ることが可能です。集中して英語に触れる環境をぜひ体感してみてください!

仮想アメリカ映画館(Virtual American Movie Theater)の楽しみ方

用意するもの
・スマホ & VRゴーグル(暗い部屋&パソコンでも代用可)
・ヘッドフォン(ノイズキャンセリングだと没入感高し)
・動画ストリーミングサービス(Netflix, Amazon, Hulu, Disney+,etc...)
手順
① 見たい英語音声の映画や海外ドラマをスマホで選ぶ
② 英語音声字幕なしを設定(もちろん慣れるまで英語字幕ありでOK
③ VRゴーグルとヘッドフォンを装着して再生開始
④ 集中して映画を存分に楽しむ

おわりに

長々と綴って来ましたが、このnoteを通して伝えたかったことをまとめます。まず、私と同じ内向的な性格ながらも海外でがんばっていらっしゃる方々へ、お互いがんばりましょう!私みたいに週末に一緒に出かける人がいなくても、開き直って新しいことを始めることで何か発見があるかもしれません(笑)海外にいるからこそ体験できることはやっぱりたくさんあります!
そして、後半では字幕無しで英語の映画を見まくって成長の実感をした話をしましたが、現状の英語力は人それぞれ異なりますので、効果を実感できる時期には大きな個人差があると思います。そして、やはり方法自体がその人に合う合わないがあると思います。そもそも映画が大して好きじゃない人にはこの方法は楽しくないですし、継続もできませんしね。映画が好きな人にとっては、良いヒントになったのではと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

この体験を通して、全ての人に共通してお伝えできる英語の上達方法についての気付きとしては、楽しいと思える方法を見つけて徹底的に集中できる環境で継続的に実践することです。アメリカの映画館に通い詰めるシリーズまだまだいろんな観点でnoteが書けそうですので、需要があれば書きます!コメント欄やtwitterへお気軽に感想をいただけると嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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