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LA発映画先取りレビュー:ドクター・スリープ(Doctor Sleep)

数日前に綴ったnote「アメリカで映画館に通い詰めてたら英語が上達してた話」が、note編集部のおすすめに掲載いただいたり、noteブロガーとしても活躍されてる方々にTwitterでシェアしていただいたこともあり、自分の想像を遥かに上回る本当に多くの読者の方々に読んでいただいております。まさか2週間ほどで5000人以上の方々のもとに届くとは。。。感動です。

前回のnoteでは、ロサンゼルスで友達をつくることに苦労している体験と、暇つぶしで契約したアメリカの映画館のサブスクリプションサービスで映画館に通い詰めていたら英語力の上達を実感した話を綴りました。ぜひそちらのnoteもご覧いただけるとよりこのnoteも楽しめるかと思います。

このnoteの目的

せっかくハリウッドのお膝元LAの映画館に通い詰めてるのだから私ならではのnoteが書けないかなと考えた時に、日本での劇場公開がまだ先の映画作品の感想をいち早く日本に届けるのはどうか、と考えるに至りました。私自身、映画レビューに関してはド素人ですので、読者の方に有益な文章がかけるかどうかはわかりませんが、私ならではのnoteがお届けできたらなと考えております。

先取りレビュー:ドクター・スリープ(Doctor Sleep)

今回は日本の劇場では11月29日に公開予定のドクター・スリープの感想をお送りできればと思います。最初にサマリー、その後に感想コメントといった感じで毎回短めのnoteをできるだけ多く書いていこうと思います。

IMDb(★7.6/10)*11/24/2019
総合評価 by tuna吉:★8.2/10
<英語の難易度(目安)>
Listening:Higher Intermediate(中上級)
Vocabulary:General(特殊な語彙や難しい表現は少なめ)
Slang:Moderate(全体の理解を妨げるほどではない)
雰囲気で楽しめる度:High

あらすじ

幼い子供の謎の失踪事件がアメリカ国内で断続的に発生。ある日、強い霊能力を持った小学生の少女が、遠く離れた場所から犯行の様子を感じ取り(夢の中で目撃し)、元気な子どもの生気(映画ではSmokeと表現)を吸って不老不死の力を得ている謎の集団による犯行だと判明。自らの体験を両親に明かすことにより、両親を傷つけてしまうことを恐れてカミングアウトできない少女は、無意識のうちに助けを求めるようになる。一方で、同じく幼い頃から霊能力を感じつつも、それに悩み心を閉ざしてしまった主人公は、ある日、引越し先のアパートメントの部屋の壁に謎のメッセージが浮かび上がるのを目撃し、誰かとの繋がりを感じ取る。

映画の感想

スティーブン・キング原作のホラー・ミステリー/サスペンス作品で、ユアン・マクレガー主演です。この映画は始終雰囲気が怖ろしく、ハラハラした感じが冒頭から終盤まで続き、かつセリフも多くないので、恐らく英語の理解度が50%~60%でも十分に楽しめる作品になっています。ユアン・マクレガー演じる主人公は、序盤アル中・ドラッグ漬けで、そのダメおじさんぶりが、非常に新鮮で、冒頭から楽しめました。主人公と少女の間での壁を通したコミュニケーション(もちろん隣同士の部屋に住んでるわけではありません)は、ユニークかつ次第に緊迫していって、グイグイ物語に引き込まれていきました。主人公と少女が実際に出会って事件の解決に向けて動き出してからは、スピード感が一気に増し、主人公も徐々に頼もしくなってきます。個人的に大好きだったのは、はたから見たら明らかに信じ難いことを言って突っ走るクレイジーな主人公を、無条件に信じて支え手助けする友人のおじさんの存在です。(登場人物の名前は全て忘れてしまいました…)

英語の難易度の目安

会話は主人公とその友人、少女との日常的な会話がメインになるので、ボキャブラリーのハードルはそこまで高くありません。この作品特有の固有名詞もあまり多くありませんし、そのあたりは推測で十分に理解可能です。スラングや日本人に馴染みがない表現も多くはありませんので、ここも推測と雰囲気でカバー可能です。ナチュラルスピードの英語に日頃より触れている方であれば字幕なしでも楽しめる作品です。そうでない方にとっては会話の中身まで理解するのは難しめですが、前述した通り雰囲気だけでも完成度の高い映画ですので、ぜひ挑戦してみてください。

*参考まで筆者自身の英語力

前回のnoteで、人それぞれすでに身につけている英語の基礎力によって、字幕なしで映画を楽しめるかどうかが左右される、その効果には個人差があるとお伝えしたのですが、「では、字幕なしで映画を楽しむにはどの程度の英語力があれば良いのか」とご意見をいただきましたので、最後にあくまでも参考として、私自身の英語力を共有します。TOEIC以外は自己評価です。

TOEIC:925(約6年前、大学4年次に受験)
TOEFL/IELTS:未受験
Listening:知らない表現・語彙・スラングがない前提でNatural Speedの会話の理解度は9割程度。
Vocabulary:ネイティブが実際の会話で使うSlangやPhrasal Verb、Idiomはまだまだ知らないものばかり。それらが多くなるとListeningの理解度が5~6割程度にまで落ちることも。
Writing:仕事でもクオリティとスピードをあまり落とさず対応可能。
Conversation:意思疎通は問題なく可能。ただし、ネイティブの同士の雑談に混ざると沈黙する時間が大幅に増加。

英語学習のバックグラウンド:神奈川生まれ神奈川育ちの純ドメ。英語の勉強は子どもの頃から好き。現在の英語力を支えている基礎の基礎は、10歳から約3年間通っていたYAMAHA英会話教室だったのではないかと今は思う。中学高校は純粋な受験英語のみ。大学1年次から2年次にかけてマンツーマン英会話に約1年間通わせてもらう。この時点で海外旅行に困らない程度の英語力はついたと感じる。大学4年次にはTOEICの鬼になる。卒業後、新卒から約3~4年間は英語学習と英語を使う機会に全くの無縁となる。2018年夏よりアメリカ在住。

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