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老老介護について

母の葬儀が済んですぐ翌日、夫と夫の両親宅へ向かった。今後のことを話し合うためにケアマネが来るからだ。

精神的にも肉体的にもヘロヘロ状態だったが、さらに疲れた。

今の状態を簡単に説明すると
93歳の舅
30年ほど前に心筋梗塞で心臓の三分の一が壊死。その後バイパス手術を行ったがその時作った管は全てダメになっている。ペースメーカーを昨年装着。肺に水が溜まり頻繁に水を抜く作業が必要。膝が痛いので外出はシニアカー。認知に問題なし。

88歳の姑
昨年圧迫骨折をして強い痛みがひかず。痛みのせいで背骨が常に曲がった状態。夜中にトイレに行く時も激痛が走るので夕方から水分を制限した結果、脳梗塞を起こす。幸いにも軽症。認知に問題なし。

夫の弟
昨年退職し、時間ができたので両親の病院への送迎をしてくれていた。しかし昨年暮れに心筋梗塞で入院。退院して薬を飲みながら生活。

このような状態でケアマネさんからの提案は
・サービス付き高齢者住宅に入所してはどうか
・二階にある寝室を一階にして、一階だけで生活してはどうか。
・お子さんが同居してもいい、と言っているなら同居してもらったらどうか。

結果から言うと両親は全て拒否した。
同居の話はわたしが言ったのだが、これに関しては夫の弟が横から

「やめた方がいい。本人たちは嫌がっている」

ムッとした。
私たちだって嫌だよ。
今の家で自由気ままに生活していた方が楽に決まってる。でもとにかく今、両親に何かあっても駆けつけるまで3時間以上かかる。心配だから提案したのだ。

姑がケアマネに話していることをまとめると

今の家で
今の暮らし方を
できるだけ長くしたい

本人の意思は大切です。
それはヘルパーの資格を取る時に私も勉強した。本人たちの嫌がることを無理やりやろうとは思わないし、してはいけない。

それはわかる。

しかし本当に頑固だなあとは思う。あるいはプライドなのかもしれない。自分たちは弱ってなどいない。誰の世話にもならないでやっていける。

もちろんそういう気概は大事だと思う。
しかしいつまで?とはやはり思ってしまう。

夫の弟のことは全く他人事ではない。幸い軽症で済んだが夫だって私だっていつ倒れてもおかしくない年齢である。

こうなるとどっちが先にくたばるのか全く先行き不透明。老老介護とはこういうことなのかとしみじみ噛みしめている今日この頃である。

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