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APEXは何故190fpsが人気なのか、と入力遅延の検証

APEXのプロ界隈含めそこそこ人気のある190fps制限ですが、今回はフレームレート制限で入力遅延がどのように変化するのか実測、検証してみました。

FPS制限と入力遅延の変化(単位:マイクロ秒)

180fpsから220fps、あとは制限無し(重い場面で240fps~ほど)での入力遅延を計測してみました。(サンプルサイズ500)
"高FPSでは入力遅延が増加する"、と言われていますが実際に180fps~Max0で1.4msほど入力遅延が追加されていることが分かります。

また180~190fpsよりも210~220fpsにフレームレートを上げた場合の方が入力遅延の増加幅が大きいことも分かります。

FPS制限と入力遅延の増加幅の傾向

この数値はフレーム間遅延などの影響を排除した純粋な入力遅延の数値なので、フレーム間遅延を計算し足し合わせてみます。
すると190fpsの遅延が1000(ms)/190(fps)+3.798948(ms)=9.062105894736842ms、Max0の場合(240fpsとする)9.218505666msとなり190fpsの方が入力遅延が若干小さくなります。

実際には標準偏差とフレーム遅れの確率などの影響でもっと大きな差になり、190fpsの方が入力遅延が減りエイムしやすくなります。

アイテムが多く描画される重い場面での検証

今回の検証は10900KFと2080superで測定したので、現状のハイスペック構成(11900KとRTX3080以上)を使用している場合は遅延の量が変化します。
なので190fps派やそうじゃない派が色々いるのだと思います。
また検証は射撃訓練場の一番重い場面での計測なので、実際のマッチでは軽かったり重かったりする場合があります。
負荷によって入力遅延は大きく変化します。

低遅延設定あり、なし

今回の検証は低遅延設定をしていないので、もっと高FPSで入力遅延を減らしたい場合は”入力遅延に関する検証まとめ1”を購入してください。


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