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~倉庫から宇宙進出!?~ 新人マツバラ  突撃インタビュー!! いわき開発センター IPPO編 

倉庫から宇宙進出!?

そんなロマンを実現するかもしれない場所が
いわき開発センター内にあります。

その名も「IPPO(イッポ)」、
新しいアイデアやビジネスが生まれる空間、
IPPOの活動と魅力についてご紹介します。

今回はメンバーである、
技術企画室 大内田 健治さんと
経営戦略室 霜山 麻美
さん 
お2人に取材させていただきました。

IPPOって何??って思われた方も
今回の記事を読めば、もっとIPPOを知りたくなるかも!?

是非最後までご一読くださいませ~


目次

1.    そもそもIPPOとは!? 設立された経緯と活動について


「創造の最初の一歩をここから踏み出そう」という
メンバーの思いから名付けられたIPPO(イッポ)は

「もっと自由なアイデアが生まれる土壌をつくっていきたい!!」という
社員の考えから生まれました。

いわき開発センターのIPPOスペース内には
VRゴーグル等の最新のガジェットを実際に触って体験できるスペースや、
電動工具や3Dプリンター等を使って
様々な試作を行える自由工房があります。

そして全社向けには、
宇宙ビジネスについて考えるワークショップや、
環境ビジネスセミナー、やさしい日本語セミナーなど
幅広く社員の興味を惹くイベントも企画、開催されています。

これらのイベントは
社員間のコミュニケーションとモノ・コトづくりの活性化と
新しい事業のヒントになれば
という
メンバーの思いのもとに、開催されています

IPPO活動スペースの様子


もともとこの場所は倉庫だったとのことですが
メンバーと社内の有志の方々が2か月かけて改装して完成しました。


メンバーにはD.I.Y.が得意な方が多く、昼休みや定時後の空き時間を利用して
壁やベンチ、テーブルなどを手作りされたそうです。

ちなみに材料には施設の工事で出た廃材も使われているとのこと。


なんとも環境に優しい!!



いわき開発センターの片隅から始まったIPPOですが、
ワークショップ活動を通じて、活動の輪が全社的に広まっていっています。

今は国内外の拠点から年間のべ1500人以上がイベントに参加しており、
業務上の工作でも活動スペースを活用しています。

そして今回、私マツバラも自由工房内で
AMラジオ製作の一部を体験させていただきました!! 

2.    新人マツバラ、はじめてのAMラジオ制作!!


技術系新入社員の研修で行われているAMラジオ製作を
今回私マツバラも体験させていただきました!!

AMラジオ製作を通して、
現在のテレビやWi-Fi®、Bluetooth®にも通ずる、電波を利用して
音声などの情報を再生する技術の基礎を学ぶことが出来ます。

まず最初にラジオの選局に欠かせない
バリアブルコンデンサー(以下バリコン)を作りました。

指導してくださったのは
IPPOの設立メンバーでもある大内田さん。

バリコンには、誘電体を挟む2つの電極が重なる面積を調節して、
静電容量を変化させるはたらきがあります。

そのはたらきを活かして、
ラジオで受信したい電波の周波数を変化させることが出来ます。


このバリコンはアルプスアルパインにとって、
とても関係の深い製品でもあります。


1949年に当時の片岡電気(アルプスアルパインの前身)が発売し、
大ヒットを誇ったのがバリコンです。

当時の片岡電気製バリコン

その技術は度重なる進化を経て、
現在の高周波・静電技術などにも活かされています。

バリコンは小さな部品を丁寧に組み合わせて作られます。



ここで1つ問題が...


実はマツバラ、細かい作業が大の苦手です。
(プラモデルやジグソーパズルも完成させたためしがありません...)


そういえば入社後1か月間の製造実習でも部品の組立を経験しました。


最初はピンセットで保護シートを貼るラインを担当していましたが、
あまりの不器用さゆえ早々に配置変えになりました。


あの時のやるせない気持ちはなんとも言い表せません...



まぁ誰しも得意・不得意はあるもんですね!!
このようにポジティブに物事を考えられるのは得意です😁


話は戻りまして,,,

とはいえ貴重な機会、「もう、組んでみるしかない!」
心を込めて、一つ一つ丁寧に組み上げていきました。

アルミホイルに導線を付けます

まず2枚のアルミホイルに導線を付けて、
それぞれをクリアファイルにしまいます。

これが2つの電極となり、それぞれが重なる面積を調節することで
周波数を調整して、選局が出来るようになります。

その後も各部品を配線して、グルーガンでくっつけて…

グルーガンの楽しさにニヤニヤするマツバラ


そうこうしているうちに完成!!!!
実際にイヤホンを付けてみると...


耳をすませば...

なんか聞こえる!!!!!

な、なんとラジオ放送の音が聞こえました!!

その瞬間、マツバラの心には驚きと感動が溢れました...
これは実際に作った人しか味わうことができません。

大内田さん曰く
この驚きと感動を味わってもらうためにも
製作体験を実施しているとのこと

工作が苦手なマツバラでも、
製作体験を楽しめた上に達成感を味わうことができました。

そしてマツバラが以前から気になっていた
宇宙事業セミナーについてもお話を聞きました!!

3.    宇宙事業セミナーと今後のIPPOについて


取材の様子

先日開催された宇宙事業セミナーでは
宇宙でのビジネス起業を目指す、東北大学発のスタートアップ企業である、Elevation Space社様にご登壇いただきました。


宇宙産業の現状と他社の取り組み事例の紹介や、アルプスアルパイン製品の宇宙ビジネスへの応用についてのアイデア発案が行われました。


普段馴染みのない宇宙事業をもっと身近に感じてもらい、
新たなアイデアや事業を創出するきっかけにしてもらおう!!
ということを
目的にこのセミナーは企画・開催されました。


現在民間企業の宇宙ビジネスは各社で進んでおり、
2040年の宇宙産業の世界市場規模は約140兆円にも及ぶとのこと!!

140兆円はおよそ現在の家電や医薬品の市場規模に並ぶ規模だそうです。


国内外の自動車メーカーもすでに
月面ローバーや月面での資源生成等の開発に力を入れており、

競合の電子部品メーカーの製品も 人工衛星に搭載されているんだとか!!


安全性や耐久性が求められる宇宙探査機やロケットに、
アルプスアルパインの高精度・高品質な
車載技術や電子部品が搭載されるかも!?


そんなことを夢見て、セミナーの参加者たちで
「アルプスアルパイン製品をどうやって宇宙ビジネスに応用できるか」を
アイデア発案するミニワークショップも開催されました!!

アイデア発案ワークショップの様子

参加者のみなさんは宇宙への好奇心と探求心から

「アルプスアルパインの情報ソリューション技術を
探査機に使えないだろうか...」
「宇宙旅行での無重力空間でセンサ技術を使えないだろうか...」
などなど
様々なアイデアが活発に飛び交いました。

今後も宇宙事業についてのイベントを企画検討中だそうです!!
これらをきっかけに新しいビジネスが生まれるかも!?

これを読んで、みなさんも宇宙を身近に感じてもらえたでしょうか⁇

私マツバラも遠くに感じていた宇宙について、
今回でより身近に感じることが出来ました。

それはまさに
「これは1人の人間にとっては小さなIPPOだが、
マツバラにとっては大きな飛躍だ!!」

船長マツバラが月に立つ日も近い!?


今後開催予定のイベントとして「IPPO文化祭」があります。

より多くの社員とご家族にIPPOの活動を知ってもらい、
社員間やご家族とのコミュニケーションの活性化を図る目的

年に1度開催しています。


イベントでは、実際に手を動かして作れる
モノづくり(ミニ四駆)体験も予定されています。

昨年のモノづくり(ミニ四駆)体験の様子

昨年の参加者からは、子供に「パパ・ママの会社すごいね!」って
言ってもらえた♪ などの嬉しいお声もあったんだそうです!!!

「IPPO文化祭が社員のモチベーション向上につながって良かった!!」
「今年も皆さんに楽しんでもらえるよう、現在着々と準備しています!!」と

お2人はおっしゃっていました。

最後になりますが

大内田さん、霜山さん
お忙しいところ取材にご対応いただきまして
ありがとうございました!!

最後にお2人とパシャリ


今後もIPPOの活動に注目です!!

今回はいわき開発センター内のIPPOについて紹介しました。
是非またいわきを訪れた際には、お邪魔させていただきたいと思います!!

これからも
「もっとアルプスアルパインを知ってもらいたい!!」という思いのもと

まだまだ知られていないアルプスアルパインのあんなことやこんなこと...

会社と社員の魅力を今後もお伝えしていきますので、
次回の新人マツバラシリーズもお楽しみに~