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コロナ禍の海外入国

5月28日。ついにバンクーバーへの出国する日となった。約1年の留学の始まりである。

成田国際空港に向かい、カナダへ入国し、今隔離先ホテルからこのnoteを書いている。これから留学を考えている人や海外旅行を考えている人にはぜひ読んでもらいたい。

成田空港の今

成田空港は閑散としていた。最近ディズニーに行った人は普段人でごった返している場所がもの静かになっていることの異様さがよくわかるだろう。チェックインカウンターはほとんど閉まっていて、開いているのは、全日空などの大手国内航空会社と有名な海外航空会社だけで、エアアジアやタイ国際航空などのLCC便は全て閉まっていた。

出発時刻表を見ると、ニューヨークやホノルル、ロサンゼルスの便が欠航になっていてなぜかマルタ島行きだけが生き残っていた。

自分のエアカナダバンクーバー行きの便が、欠航になっていないことを確認しチェックイン。

今までも海外に行くことが何度かあったが、その時はチェックインカウンターが受付を始める前から多くの人が並んでいた。しかし、列という列はほとんどなく5分ほど待って受託荷物などの受付も全て終了。

ちなみに、今日本からカナダに行く場合(おそらく大抵の国も同様だが)、出国する72時間以内にPCR検査を受けて、陰性証明(英字版)をもらわなければならない。空港のチェックインの際も、入国審査の際もこの提示は必須になっている。いま、海外に行くなら出国前にコロナにならないよう十分注意しなければいけない。

出発4時間前についていたが、時間を潰そうにもお店もほとんど閉まっていたため、飲みたくもないスタバを飲んでいた。

Bordingtimeが迫り、出国ゲートに向かったがここにも列は一切なくスンナリと通過。5分ほどで自分のゲートに到着。免税店で自分の吸っている銘柄がないことに落ち込みつつ搭乗した。

バンクーバー国際空港に到着

8時間のフライトを終えて、無事にバンクーバーに到着した。

普段なら自分は直行便を使わない。高いから。ローマに行った時は2回も乗り継ぎをした。安いから。しかし、今回はそうはいかなかった。

まず、航空券が全体的に高くなっている。おそらくこういった状況下で海外に行く人はなにかの理由で必ず行かねばならない人たちであって、たとえ値段が高くとも買うだろうという考え、そして利用者が減っていることで減便しているもののそれでもジャンボ機では空席が出てしまうことへのカバーである。自分の場合は片道14万円だった。高卒初任給と前にノブが言っていたな。ただ、乗り継ぎでも11万円と大差ではなかった。

もう一つの理由は国によって、トランジットの入国でも隔離施設に行かなければならないということ。これはめんどくさい。トランジットは少なくとも手続きがめんどくさいのにさらに隔離なんて乗り遅れでもしたらどうなるだろうか。安全をとって直行便を選んだ。

さて、入国審査ゲートに向かうとその前に機械(キオスク)がありそこで税関申告を行った。日本語選択ができることは全てが終わった後にわかった。

キオスクからでてきたレシートを持って、入国審査を受ける。特に質問されることもなかった。カナダにくるのは何回目か、目的はなにか、だけだった。インドに行った時の高圧的な入国審査と比べればなんてことなかった。

無事に入国を済まし、受託荷物をレーンから受け取ったのちに、immigration officeにてVISAの申請を行った。これは並んだ。コロナ禍といえど、さすがは移民の国。ほとんどがアジア人でとりわけ中国人が多かったように思える。日本人もいたが自分と同じ留学生であろう若い人だけだったが、中国人に関しては家族10人くらいのグループもいた。

ビザの取得が終わったのは到着から2時間後だった。正直長時間のフライトもあってか体はくたくただった。ようやく出口に向かうと今度はPCR検査だ。

口と鼻の粘膜を白衣の男性に奪われ、検査はすぐに終了。ようやく外に行き一服できる。

甘かった。今度は隔離先ホテルへのシャトルバスの待合席に案内された。そこでまた1時間。自分が行くホテル行きのバスを待った。

現在カナダでは14日間の自己隔離が義務付けられており、そのうちの4日は政府指定のホテルで宿泊しなければならない。これがまあ高い。自分は一番安いホテルを見つけ3泊4日でおよそ10万円を見つけたが、ほとんどが15万円を超えていた。つまり、ただカナダに行くだけで合計24万円を費やしたということだ。後悔のないようにしたい。

自分が泊まったホテル→Four points by sheraton Vancouver Airport

時差ボケとの戦い

ホテルに到着し、チェックインを済ませた。これから14日間はARRIVECANというアプリを通じて政府に健康チェックの結果を送らなければならない。体温計は必須の持ち物だ。といってもまあ実際の体温を報告する必要はないのだが。

客室はダブルベットが二台の割と広い部屋だった。食事は三食一定の時間に部屋の前に置かれる。まるで囚人生活だ。

シャワーを浴びて15時くらいに眠りについた。日本との時差は-16時間。時差ボケ解消のため軽く昼寝するつもりだったが、起きたら20時になっていた。しかし外を見て目を疑った。まだ昼のように外が明るかった。バンクーバーは日本より緯度が高いため日が落ちるのはこの時期21時半を過ぎてから。時差ボケと根本原因がこれである。

現在夜中の1時30分。ホテルからタバコを吸いにロビー外に出ることは可能だが、フラフラと出歩くことは許されない。

fuck COVID-19

海外に来ているのにそんな気分にはなれず、東京03のコントを見続けて隔離2日目が終了した。残り半分のホテル隔離。変な夢にうなされ、時差ボケで体がうまく機能せず食事にも慣れない。

コロナウイルスというものは病気そのものもそうだが、それが我々の生活に甚大なる被害をもたらしていることを再度痛感した。

カナダではワクチン摂取が進み5月の下旬から屋内での飲食が解禁となり、今後も段階的に規制緩和が行われる予定。隔離生活を終えて夢に描いた留学生活を送れることを願ってやまない。



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