詩『桜和音』

空に耳伸ばしめ
桜の咲音を探る
微かな調べ既にしてもう
散音と和している
思い出も鳴る

えくぼが窪む音
肌が紅潮する音
瞳が濡れる音

鼻啜れ口端上げろ
横断歩道の鍵盤を踏め
渡りきりゃ次の空だ

かつて和音だった鼓動
重なり求めつスニーカー打って






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