ドラマ『牛に願いを Love&Farm』

2007年7月に放送されたテレビドラマ。

あらすじ

実習生を演じるのは
玉山鉄二　小出恵介　中田敦彦　　
相武紗季　香里奈　戸田恵梨香
錚々たるメンバーのフレッシュかつ安定した演技が観られるこのドラマ。
皆んな演技が上手いのよね。
女の子達の三者三様の泣き方。
当時まだ10代だった戸田恵梨香ちゃんなんて、もう可愛すぎてキュンキュンする。

若者が成長していく群像劇ではあるが、酪農家の現実、地方の現実などの問題も描かれていてキュンとしたり胸がギュッとなったりと子供から大人まで楽しめるような作品だ。

田中圭さんが演じるのは芦崎 克也
北海道の馬牧場『あしざきファーム』の一人息子で実習生を受け入れる立場だ。

群像劇のメンバーから外れているように見えるのだがめちゃくちゃ良い役なのです。
なんなら主役よりおいしい役なのです。

2007年の田中圭

2007年公開作品

おそらくではあるが
僕の歩く道の後包帯クラブを撮った直後に凍える鏡の撮影に入りその後牛に願いを。
すごいハードスケジュールだよね。

凍える鏡の制作日記にはその辺りの圭さんのスケジュールがたくさん書かれている。

凍える鏡noteはコチラ

芦崎克也 とは

北海道で生まれ育った青年で、実習生たちを迎え受ける立場。

実習生じゃないし、ちょい役でしょ。
なんて侮るなかれ！

もし私が共演者ならこのかっちゃんという役を見て嫉妬する程の役柄なのです。

明るくて優しくて頼もしくて、そして病気のお母さんを支える姿に…涙腺崩壊。

特典映像に封入されている製作発表でも女子から1番人気のかっちゃん、この役をもらった経緯やその当時の気持ちを聞いてみたい程。

ちなみにこの作品の脚本家は金子ありささん。
ドラマ『第二楽章』の脚本家。

あのドラマの富永くんもめちゃくちゃ良い役だったわ…
金子さん、素敵な田中圭をありがとう。

第二楽章noteはコチラ

ちなみに演出の三宅喜重さんは僕の歩く道の演出も。

僕の歩く道noteはコチラ

『僕の歩く道』には香里奈ちゃんや小日向さんや大杉漣さんも出演していて、『牛に願いを』で再集結したこともあり、特典映像にはムードメーカーで愛されている圭さんの姿を見ることが出来る(特典映像の話はまた後ほど)

かっちゃんの印象は初見と2回目以降で全く違う。

初見では明るくて誰にでも優しくてお調子者に見えるかっちゃんの一つ一つの仕草が2回目以降はどんな時でも涙腺が崩壊しそうになる。

いつだって目の奥に寂しさが宿っているような、キラキラと美しい目の奥がゆらゆらと揺れているような…そんな風に見えるのです。

ここからは2回目以降に見たかっちゃんの感想を語っていきたい。

1話の『日本一の司会者』の襷をつけたかっちゃん。

後にかっちゃんが語る
兄ちゃんだった…たか兄ぃと会う事だけが楽しみだった
という言葉から、たか兄ぃと再会出来る事をすごく楽しみにしていたんだろうと思う。

それなのにあんな事言われて…
自分の住んでいる場所を否定されて…
かっちゃんはどんな思いだったんだろう。

2回目以降はこの襷姿が切なくて見ていられなくなる。

可愛すぎる襷姿も置いておきたい

普段はおちゃらけた雰囲気のかっちゃんだけれど、みんなの表情の変化をしっかり見ていてここぞという時は勇気づけてくれて。

だけど色々抱えていて、時々見せる切ない横顔が色っぽくて…そのギャップがたまらない。


4話
病院の廊下でたか兄ぃと話すシーンで右目から流れる涙、あまりに切なく子犬のようなのに、目の下の血管がたまらなく色っぽい。

まのっちを迎えに行く時の
帰ろ。帰ろうよ。帰ろ。の3段活用が可愛すぎる。

帰って欲しい理由はなかなかに強引だったけれどあんなに可愛く言われたらね。
あんな都会にあんなに可愛い子ほっとけないわ…

ちなみに4話の花火シーン。
子役の太郎くんとはしゃぐかっちゃん。
よーくみてたら謎のステップ踏んでたり細々と色んな事やっているので必見です。

可愛くて優しくて切ないだけではなく頼もしい一面が見られるのは６話

淘汰されていく牛に動揺する実習生たち。
そばで見守るかっちゃんだけは冷静で、何だか男らしくて、ここでずっと生きてきた人なんだと再認識。

動物や人との別れ、色んな悲しみを乗り越えて得た優しさなんだろうと思うと、これからかっちゃんが対面する現実が悲しくて、この先を見るのが辛くなる。


7話　〜星になった母さん〜

お母さんとの別れの回。

まず涙腺が崩壊するのは、たか兄ぃと富貴子さんのシーン。

可哀想だよ克也、あいつほんとはさ、すげえ寂しがり屋だから、可哀想だよ。
独りにしないでよ。

たか兄ぃから語られるかっちゃんの素顔。

いつも明るく振る舞って笑っているかっちゃんを思い出すと涙が止まらない。

そして別れの時、覚悟を決めたような表情で病室に入り、ベットに眠るかぁちゃんを見て、口角を上げて子供みたいに胸に顔を埋めるところ。

ずっと苦しんできたお母さんにお疲れ様って言っているような表情に涙腺崩壊。

泣き疲れたような顔で病室から出てくると町のみんながいて、また口角を上げてお辞儀するところ。

無理に笑わなくてもいいんだよ。
もっとぐちゃぐちゃになるぐらいに泣いても良いんだよ〜。
なんて思いながら毎度こちらがぐちゃぐちゃに泣いてしまう。

辛い回だったけれど、若き日の田中圭の表情で語る演技が堪能できる良い回だったな…
なんて余韻に浸って８話を見ると…

え？またかっちゃん回なの？
しかも切なすぎる回…
もう勘弁してやってください〜！

初見の時の衝撃ったら…
涙が湧く暇もなくさらに切ない克也をぶっこまれて。

踏んだり蹴ったりじゃないのよ…

可哀想だよ克也、あいつほんとはさ、すげえいい奴だから、可哀想だよ。

なんて気持ちになるのです。




８話　〜さよなら愛する友〜

富貴子さんのお別れ会。
いつもと雰囲気の違うシャツ姿のかっちゃん。

かっちゃんはどちらかというと素朴な雰囲気でイケメンスイッチは控えめだと思うけれど、この回の克也は何だかめちゃくちゃ格好良かった。

幼い頃のビデオには、たか兄ぃの事が大好きなかっちゃんが写っていて

兄ちゃんだった、俺の兄ちゃん。

懐かしそうに見ているかっちゃんを見ながらまた泣けてくる。

きっとこの時には牧場を畳む事を決めていたんだろうけど皆んなに囃されて言葉を飲み込んで無理して笑う姿が切ない。

離農勧告を受けるほど追い込まれた状態をたか兄ぃや大好きな美帆子ちゃんにも知られてしまう役所のシーンは本当辛くて…

床に散らばる割引になったお惣菜を自分のタオルで拭くところ…

額に浮かぶ血管…耳まで真っ赤になるかっちゃん。

苦しすぎて直視できなくてタオルを投げたくなる。

何でも持っていて捨てるもの沢山あるたか兄ぃと、大切なものを沢山失っていく克也。

いつも無理して気を遣って笑っているかっちゃんが大好きなたか兄ぃにようやく吐いた本音が苦しかった。

高清水家での立ち聞きのシーンとか…
もう勘弁してやってよ。
と言いたくなるほどキツい。

しかしながら、この回のかっちゃん、なんども頭に巻いたタオルを外すシーンが出てくるのだけれど。
タオルを外すと少し逆立った髪。
凹む事なく逆境に負けないような強い髪質で、タオルを外したかっちゃんはなんだか色っぽくて好き。

町を離れる事にしたかっちゃん。

このまま自分がいたんじゃ迷惑をかける。
みんなに気ぃつかわせて、無理させて、それだけは耐えられない。

バス停に佇む後ろ姿には色んなものを背負っていて、なんでこんなに優しくて良い子のかっちゃんが…と悔しくなる。

なんだよ。
しょげんなって。
笑って。

最後までかっちゃんはかっちゃんらしく無理して笑っていてちょっと泣いた。

バスの中で

ありがとう
みんなありがとう

って泣いちゃうシーンが可愛くて切なくて、かなり泣いた。

そして、向日葵畑からタオルをふるたか兄ぃのシーンは号泣した。

バスから身体を乗り出して泣きながらたか兄ぃと叫ぶかっちゃんは真っ赤な顔で子どもみたいに泣きじゃくっていて、悲しい気持ちとずっと我慢していたかっちゃんが大好きなお兄ちゃんの前でようやく心から泣けた事に安堵したりするのである。

このシーンは田中圭の泣きのシーンでも上位に入るほどの胸に響くシーンで、過去私が勝手につけていた『泣く演技が心に響いたランキング』の3位に君臨している。

田中圭の泣きの演技、好きすぎるしどれも胸に響きすぎるのでこのランキングは最近は更新していないけれど…

unknownもブラポスも凄かったよね。

鹿児島に行ってしまったかっちゃんはきっとその町でも愛されながらちょっぴり無理をしながら生きているのだろう。

最終話あたりでひょっこり現れるかと思ったら、手紙だけで終わったのは少々残念だったけれど元気で過ごしてくれていることを願ってやまない。

田中圭が演じた役の中で私が上位に入るほど好きなのがかっちゃん。

ちなみに1番好きなのは『おひさま』の春樹兄さんである。

私は優しくて頼もしくてちょっぴり我慢しちゃう田中圭が好きなのかもしれない。　

ちなみにじぞ恋の晴太さんもだいぶ好きだ。

そんな事情もあり、もし配信でこの作品が見られなくなったら立ち直れないのでDVD-BOXを購入した。

いつだって手元にかっちゃんがいる安心感ったら…ほんと買って良かった。

ここからは特典映像のはなし

初回ブームアップ番組

圭さんは役柄紹介のみ

槇原敬之さん陣中見舞い映像

圭さんの出番なし

制作発表

役柄紹介や恋模様などのインタビューでの発言あり。
どうせ振られる役だと思っている圭さん、８話ぐらいでキスシーンがあれば…と笑いをとっている。


女性陣が選んだ好きな男性キャラクターでは登壇した4人中2人が克也を選んでいた。

バースデー映像

圭さんの23歳の誕生日のお祝い。

謎のテンションで応える圭さん。

野外だった為ロウソクがなかなかつかず、結果火がついているつもりで吹き消すふりをさせられたり、皆んなからの「泣くなよ」の声に泣き真似をしたり、色々弄られたうえにもらった花束を落とすというグダグダのお誕生日。

周りのガヤや笑い声から圭さんが愛されている事がうかがえる。

ちなみに戸田恵梨香ちゃんの19歳のお誕生日のお祝いもこの現場で。

「あっちゃんとか、市毛さんとか、田中圭さんとかみんな居たら良かったな」
なんてその場にいないメンバーの事を語る恵梨香ちゃんめっちゃ可愛い。

クランクアップ

市毛良枝さんのクランクアップは圭さんが花束を。
かぁちゃん、かぁちゃんって呼ぶのがほんとの息子みたいで可愛い。

圭さんはメンバーのなかでも早めのクランクアップ。

玉山鉄二さんから刀で斬るような花束の渡し方をされて斬られるフリをしながら受け取るおふざけあり。

終わりたくないなって名残惜しそうな挨拶をする圭さんを温かく？いや、期待したような目で見ているキャスト達。

一見誰も泣いていなさそうだけど圭さんはドラマのシーンを真似して泣くなって、笑って。
そんな風に場を和ませていると…

遠くからスタッフがタオルを振りながら克也〜克也〜って呼んでいて、それに答える圭さん。

ワイワイしながらのクランクアップ。
圭さんが本当に愛されてるんだなって感じられるこのクランクアップの様子が大好きで、特典映像の出番はさほど多くないけれど買って良かた！大満足でした！

『牛に願いを』にはDVD-BOXの他にもう一つDVDがある。

牛に願いを Love&Farm ナビゲーションDVD

ここからはそのお話を。

こちらのDVDにもメイキングや制作発表が封入されている。
DVD-BOXには入っていないシーンもチラホラと。

ポスタータイトルバック撮影

2007年5月25日

寒さに震えるなか夏の衣装での撮影。
圭さんは寒さに耐えるためかピョンピョン飛びながら謎の動きをしている。

それぞれのキャストのオフショットでは、ドラマ初挑戦の中田敦さんが現場に馴染んでいる風に見せるために圭さんに仲良しアピールをしている。
たくさんのキャストの中でもきっと圭さんは壁が無い人なんだろうな、なんて思う一コマ。

圭さんのオフショットでも中田敦彦さんのインタビューが。

皆んなイケメンかな？って思ったら案外すけべでアホでした。
田中圭くんとかしょうもないことばかりいってる。
と弄られているのを見てふざける圭さんの様子が。

ナビゲーションDVDの制作発表はDVD-BOXの抜粋で新たなシーンはなし。

圭さんの出番は多くないがナレーションをつとめる森永悠希くんの声が可愛いし買って良かった。

森永悠希くんまだ活躍されてるのね。

ドラマ『牛に願いを』
未だ大活躍している俳優さんたちの初々しい姿を見られる宝物のような作品でした。

最後にコチラを

田中圭×女優陣

田中圭×戸田恵梨香

紅白の近すぎる距離感。
こしょこしょ話…盛り上がったよね。

田中圭×相武紗季

田中圭×香里奈

香里奈ちゃんとの共演作は他にもたくさん。

ちなみにこんなのも発見。

先輩からの賛辞嬉しいね。

北の大地で頭にタオルを巻いた素朴な青年を演じていた圭さんが数年後こんな色気を纏ってまた北海道に戻って来たこと…
時の流れに感謝です。

色気に拍車のかかった田中圭と豪華女優陣！
錚々たる先輩方、またの共演をお待ちしています。

雨音