地獄の百物語〜人並み以上に幸せを感じられる訳〜
『地獄の引越屋』さんの『地獄の百物語』に参加した。
なんじゃらほいって感じですね。
岡本真梨子さん(通称おかまりさん)が関わっていなければ、きっと、絶対に、やっていない。
おかまりさんとの出会いはこちら
自閉症スペクトラム障害の男の子の自立の物語『キッズライクアス』
その、出版記念イベントで、おかまりさんと私がゲストスピーカーでした。
境界線のお話、イネイブラーのお話など、とてもとても大切な内容のつまった場でした。
ちなみに、おかまりさんのプロフィールはこちら
前置きが長くなりました。
その、地獄の百物語に参加しました。
自分の地獄の話をひたすら聴いていただく。
私にとっては子ども時代のこと。どんなことがあったか、どんな思いをしたか、いかに乗り越えたか、隠さず、ありのままに。
オンラインで、1時間たっぷりと。
話す中で、喩えを使って表現したり、少し不思議に思うところもあったのだけれど、終わってみたら、その意味、その価値がわかった。
時々表れる苦しさの正体。あっちからもこっちからも凝視したり逃げたり横からひょっこり覗いたりそしてまた見続けて、嫌っていうほど、向き合ってきた。だから、昔の話をしていて涙は出ない。悲しくもない。それでも、喩えてみたことで、自分と切り離せた気がする。誰かであって、誰かでない。私であって、私でない。
今回受けた、この新たな手法、面白いな。興味深い。
何より、楽しかった。笑った、笑った、笑った。笑って、気持ちが軽くなった。終わってみたら、とてもスッキリした。
(あくまでも、私の体験記↑)
最後に、人はその差分において幸せを感じるのだ、というお話を聞いた。
人生の前半戦、山ほど苦しいことがあった。
"絶望感のある暮らしが長かった"(と表現していただいた)。でも、長かったからこそ、染み付いているからこそ、いま、どれだけ幸せかと、感じられる。
ありえないことだと、ありがたいことだと、感じられる。
それは、とても、幸せなことだ。
オットに、私のいまの幸せを語ったあとに、あなたは?と聞いてみた。
そりゃあ幸せだよ。普通にとても幸せだよ。と笑っている。
彼は幸せな子ども時代を過ごし、今も普通に幸せだと笑う。
私はいまが”普通に幸せ”だとは思えない。今の一瞬一瞬は、とてもありえない、ありがたいこと。
毎日毎日幸せだと感じる気持ちは、きっと私のほうがずっとずっと、大きい。
だとしたら、人生の前半戦の苦労は・・・?
無駄じゃなかった・・・?だなんてとても言えない。思えない。
ないほうがいい(笑)絶対に、ないほうがいい。
それでもね。
いま、本当にバカみたいに毎日空を見ては、美味しいものを食べては、お花を見ては、本を読んでは、歌を歌っては、子ども達と笑っては、夫とサシ飲みしては、友達とやり取りしては、そのたびに、あーなんて、なんて幸せだろう、と思えるのは、やはりあの経験があったから、だとは思うんです。
毎朝・夕の富士山に、心から幸せを感じられる日々。
百物語、オススメです。3月実施分をまだ募集中だそうです。
少しでも軽やかに人生を生きていけるように。
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