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情熱は約束を守る

「情熱は約束を守る」は、バンプのアルバム『FLAME VEIN』の帯に書かれていた一文。
THE SECONDを見ていたら何年も忘れていたこの言葉が浮かんできた。

いろんな人のいろんな感想を読んで、共感したりそういう見方もあるんだとか、いろんなことを思ったから、純粋な自分の感想なのか少しわからなくなる部分もあるけど、できるだけ自分が思ったことを残しておきたい。それくらい何か残したくなる大会だった。

決勝に上がってきた漫才師は、出られる大会がなくてもずっと漫才を作って舞台に出ていたんだなって思う人たちだった。すごい。その情熱ってすごい。すごいなんて単純な言葉では軽すぎるくらい。何かまだ上手く言葉で表せないな。
M-1が終わった後もずっと面白くて、面白くなり続けていて、ひとつの目標なき後にどうやって情熱を燃やし続けているのかと思った。そこに「M-1だけが漫才じゃない」という真意があるのか。

「あきらめなければ結果につながる」系の言葉ってあんまり入ってこないんだけど、芸人の言う「あきらめなくてよかった」「続けててよかった」「信じていてよかった」は本当にそうだなって思う。実例をたくさん見てきたし、そういう時に『情熱は約束を守る』が出てくる。だからきっと、きっとじゃなくて絶対情熱は約束を守るんだと思う。

THE MANZAIやR-1のこともあってフジテレビの賞レースに期待はしてなかったけど、めちゃくちゃしっかりしてた。みんなの言葉がセンターマイクの形になるところとか、こちらの感情を揺らすように予選の様子を切り取るところとか、文字の出し方とか、本当に制作フジテレビか?と思った。番組観覧に芸能人を置かないところも良かったし、漫才中客席や司会者とかにスイッチせずに漫才師だけをちゃんと映してくれたところも良かった。

芸歴を重ねていくほど6分の漫才に差が出てくるのかもしれない。大会がなくてもずっと試行錯誤してできた漫才は強い。笑いながら「強いな~」とつぶやいてしまうくらい。見応えがあって、重たくなくて(疲れないという意味で)、夢中になる。そういう漫才をこの大会でたくさん見れたことに心が打ちひしがれて、とにかく何か書き残したいと思うに至った。

この第一回を受けて、次も情熱を持ち続けた漫才師の漫才を見たい。

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