王様戦隊キングオージャー夏映画感想 ※ネタバレあり

ネタバレありのためご注意を。





基本的に自分は仮面ライダーを中心に日々生きており、戦隊は一緒に見たり見直せるものはたまにTTFCで一気に見たりする。

王様戦隊キングオージャーは普通にリアルタイムで見ており、歴代でもかなり好きな部類に入る。

ちなみに一番好きな戦隊は炎神戦隊ゴーオンジャー。これは長年揺らいだことはない。

じゃあキングオージャーはというと、正直かなり好きな部類にはいる。1番は決められるけど2番以降は決められない。

ただ、毎週ちゃんとリアルタイムで楽しみに見たいと思える戦隊なのは久しぶりかもしれない。

そんなキングオージャーの夏映画。
早速見てきたので感想をば。


正直めっちゃ良かったわ。



うん。


めっちゃ良かったわ。


ここから具体的にネタバレあり。

ギラが戴冠式を迎えるところから始まる物語。
王様になる決意を改めて固めていく内容だった。


キングオージャーのキャラクターはかなり独特で、それぞれ個性がかなり強い。
そんな中でギラがどんな王様になっていくのはというのは現時点で金色のガッシュ(やさしい王様になる)ほど具体的にはなっていない気がする。

ラクレスを打ち倒すという覚悟は決まっていたが、実際に王様になるのならどうするのかそこは本編ではすっ飛ばしていたと思う。
実際にジェラミーにも「お前さんはどうしたいんだい?(うろ覚え)」と言われていた。

ただそのテンポの良さ、そして蓋を開けてみるとかなり練られた構成でそれがキングオージャーの魅力だと思っている。

今回の映画は個人的にかなり攻めていると思っていて、中でも思ったのが変身焦らしすぎ!だった。

クライマックスを迎えるまで皆変身しない…ずっと生身で俳優さん達が演技をしていたのだ。

今回の映画を監督した上堀内監督は、個人的にかなりねっとりと(褒め言葉)心情を描写する傾向がある監督だと思う。
今回それがかなりうまく作用した作品だと感じているが、その演出が一貫が変身をずっとしないというもの。

中村獅童と佐倉綾音(キャラクター名あやふやなので俳優名ですみません)、ギラのやりとりで基本的に話は進む。

他の王様も本編でも触れた過去を少し掘りつつ端的にそれを乗り越える姿を描写していた。

そこで生まれる最後の変身のカタルシス。
映画館にも関わらず、変身音声を口ずさみそうになったぐらい…

そこから繰り出されるアクションは正直速すぎて1回では把握しきれなかったが、心底王様戦隊キングオージャーを心の中で応援した。
しかも驚いたのがロボ戦もなし。

キングクワガタオージャーはさすがに登場したものの、これまでの戦隊映画にあったいわゆる映画専用のロボであったり武装はなかった。

先程書いた構成力もキングオージャーの魅力だとは思うが、私は1番の魅力として絶妙なキャラクター性を推したい。

ロボだってかっこいいし、ラクレスは未だに何考えてるのかよくわかんないし神の怒りが結局なんなのかまったくわからないけど、とにかくそれぞれのキャラクターの描写は少しづつ確実に行っていると思う。

つまり新たなロボとか武装を出すのではなく、キャラクターの強みを押し出してしまえばキングオージャーなりの王道を行けてしまうという判断なのかなと。

個人的にキングオージャーは、王道からはかなり外れた戦隊だと思う。そりゃゼンカイドンブラから比べたら王道に見えるかもしれないが、キングオージャーはかなり異質。撮影方法や、戦隊メンバー同士の関係等かなり挑戦的だと思う。

それでもジェラミーの「君なりの王道を行けばいい(うろ覚え)」という語りで閉められるこの物語。

「別に客観的に見て王道かはどうでもいいけど、キングオージャーはキングオージャーなりの物語を、キングオージャーなりにこれからも展開して行くよ」

的な受け取り方を自分はした。
キングオージャーも折り返しとはいえ、まだまだ物語は展開する。

まとめると、
改めてのギラの覚悟とそれぞれの王様の心情の掘り下げこれでもかとコンパクトにエンタメにまとめた作品だと思う。

と、書いていたらもう日付はとっくに変わって最新話の放送日だ。
とりあえず映画は、

めっちゃ良かった…

という感想になってしまうがそれを凄く頑張って言語化してみた。

これから数時間後の放送が楽しみだな…
とちゃんと思えるいい作品でした!




…とさ。


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