見出し画像

コケカニムシ属のなにか -Pararoncus .sp-

外見

5mmぐらいの大きさで長い腕と光沢が特徴のカニムシ、リター(落ち葉)の土壌生物の中では大きい方。

仲間

体形や腕の長さ的にアカツノカニムシに見える。
近縁種等を確認するために検索したところ、本種の属するPararoncus属は地域ごとに種を独立させ始めた、と書かれた論文があったため詳しい種類は不明。把握できる種類も同定に顕微鏡いるし。

生態

リターでダニやトビムシなどを捕食している。特徴としてこのカニムシの成虫は秋~春という寒い時期にのみ現れる、リターは比較的温度変化が小さく、冬でもトビムシやダニといった餌となる生物が活動しているためか。リターを見るのはだいたいオフシーズンなのでありがたいことだが。(成虫が6月ごろのみ現れる某カメムシは難易度に反して採集者がいないとか)

採集方法・レア度

採集方法はリター篩で現地で見つけるか、リターを持ち帰ってツルグレンにかけるかだろう。簡易ツルグレンなら現地で篩った土をそのまま持ち帰って自宅で篩の上に乗っけるだけでもいい。現地で探した土でもツルグレンに賭けると意外と見落としが見つかるものだ。
レア度は☆3、都市公園などでも見つけられるらしいが、どんな公園なら見つかるかが自分があまりわかっていないことから採集地の状況を踏まえて暫定的に少し高めに付けた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?