姫アサギ

昆虫や採集の間に見た変わった生き物についての記事を書いています。

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マダニに噛まれて手術した話

昨日、マダニが媒介する「オズウイルス」による世界初の死者が茨城県で出ました。このオズウイルスだけでなく、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」や「日本紅斑熱」のような危険なマダニ感染症は少なくなく、日本では数少ない致死性の吸血生物としてマダニは恐れられています。 しかし、マダニはそれだけではない恐怖があって、刺されたら手術がいるんです。 私は昨日マダニのせいで手術をしたので書き残しておきます。 1.刺された直後マダニに噛まれたらすぐ気づくか、というとそんなことは全くあり

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    • ハワイ旅行ーその11・マカダミアナッツ

      ハワイのお土産と言えばマカダミアナッツ、そのまま食べてもチョコと食べてもいい定番土産です。 1.マカダミアナッツとはマカダミアナッツとはナッツの一種で、植物の分類から言うとヤマモガシ科に属する常緑樹のようです。ヤマモガシとは聞き覚えがない植物ですが南アフリカやオーストラリアに反映しているグループで日本ではあまり見かけないグループの様です。ただ、サツマニシキという蝶のごとき綺麗な蛾が食べるそうで自分としては知っておくべき植物だったなと… マカダミアナッツ自身は仲間と同じくオー

      • ハワイ旅行-その10・この木なんの木?

        3月に世界ふしぎ発見!が終わってすっかり見なくなってしまう「この木なんの木、気になる木」で有名な日立の樹 実はオワフ島にあるんです。 1.日立の樹って?日立の樹とは日立のCM映像で流れる樹きな木で、印象的なフレーズから記憶に残る人も少なくないでしょう。 実はこの日立の樹は結構代替わりが行われていて、ハワイやシンガポール、ロサンゼルスにあります。 いや一つしかないじゃんと思う人も少なくないでしょうが、単純に日立の樹を使い始めた1980年代は数年ごとに木を変えていましたが、19

        • ハワイ旅行ーその9・ハイビスカス

          1ハワイと言えばハイビスカスハイビスカスと言えばカラフルで大きな花を咲かせる南国の花ですが、ハワイではハイビスカスの一種である「マオ・ハウ・ヘレ」がハワイの花として認定されていて特に重要視されています。(例えば、日本の南国、沖縄の場合はデイゴという植物が沖縄の花) なぜハイビスカスが重要視されているかというと、大まかに言えばハワイ固有種にハイビスカスが含まれているからです。 2ハイビスカスとはハイビスカスはハワイ固有種ですが、いわゆるハイビスカスとは少し違います。ハイビスカ

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          ハワイ旅行-その8・ハワイとココヤシ

          南国のビーチと言えば、有名なココヤシ。もちろんハワイにもありますがちょっと事情があって…? ココヤシとはココヤシは30メートルにもなる大きなヤシで、一般的なヤシの木のイメージそのもの→🌴 さらにその実はココナッツとして食べることもできます。また、幹は材として扱え、南国の島々では貴重な大きな材木としても使え、ココナッツの殻は容器、葉は屋根などに使える万能植物です。 さらに、ココヤシの実は水に浮くことができ海流に乗って遠くまで運ばれます。日本でも黒潮に乗ってやってきます。 ハ

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          ハワイ旅行-その7・見やすい在来種

          ハワイの自然は貴重な存在ですが都市部では外来種が闊歩しています。 そんななかでも見つけやすい在来種が海浜性動物です。 ➀シロアジサシシロアジサシは熱帯地方の島で見られる海鳥で、ホノルルの街路樹の上などで子育てを行います。 このため、人に慣れておりとても観察しやすいと言われています。 ただし、白い鳥というとハワイのハトも白く見分けにくいことや彼らは一年中ハワイにいるのではなくヒナを育てる間だけいるという点から、見たと言い切るのは難しかったりします。 ➁そのほかの海鳥そのほか

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          ハワイ旅行-その6・バニヤン・ツリー編

          ハワイから帰ってきました。この後もハワイのことを書いていきます。 今回はオワフ島でたまに生えている不思議な木、バニヤン・ツリーについて ➀バニヤン・ツリーとはバニヤン・ツリーはベンガルボダイジュといい小さな木が組み合わさって幹を作る、いかにも南国らしい木です。この幹は枝から気根という管を地面に垂らしてその管が集まることで独特の形となります。 これはバニヤン・ツリー独特の特徴ではなく、沖縄にも生えているガジュマルなどの仲間も同じ姿になります。 ➁ハワイの木 バニヤン・ツリー

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          ハワイ旅行記 その5−飛行機+時差は? ハワイ→日本は時差が+19時間 飛行機が9時間で 実質+28時間でまる1日飛行機に乗っていることになる!?

          ハワイ旅行記 その5−飛行機+時差は? ハワイ→日本は時差が+19時間 飛行機が9時間で 実質+28時間でまる1日飛行機に乗っていることになる!?

          ハワイ旅行−その4・神社編(簡易版)

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          ハワイ旅行-その3・マクドナルド編

          ハワイ三日目です。今回は手短にマクドナルドについて説明します。 ➀ハワイのマクドナルドは高いのか?高いです。 今日食べた、クォーターパウンダーのコンボ(日本語でセットの意味)は約13ドル、日本円にして1600円前後です。日本だったら二つのセットが帰る値段です。 仮にドル=100円の昔ながらのレートだとしても1300円弱、日本の価格を上回ります。 ➁ビックマック指数なら?ビックマック指数とは雑に言うならば、世界各地で同じ製品を販売しているのでビックマックがどの程度の価格かで

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          ハワイ旅行-その3・マクドナルド編

          ハワイ旅行-その2・外来種編

          ハワイ二日目です。今回の記事はあまり知られていないハワイの外来種事情についてです。事情を知っておかないと固有種に会いたいという自然好きはマジで後悔します。私はしました。 ➀ハワイの自然と外来種ハワイは太平洋の真ん中に浮かぶ絶海の孤島であるため、運よくたどり着いた生き物は存分に適応放散を行い固有種に進化していきました。 しかし、人間がハワイにたどり着き生活を始めると人間とともに生き物がやってきてハワイに住み着いてしまいました。これが外来種です。 例えば、ハワイに生息しているカ

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          ハワイ旅行-その1・食糧事情編

          私は現在ハワイにいます。大学院を卒業してついに社会人になるということで、いよいよ家族旅行はできなくなると踏んで、卒業が決まったその日にハワイに向かって出発しました。落ちてたらどうするんだ そんな感じで一日目のスケジュールは、到着後ちょっとした観光と夕飯を買い込んで帰宅になったので現愛のハワイの食料事情について書いていきます。 ➀食料品の大まかな傾向ハワイの食品は主に三種類の傾向があります。 それは、 ドル=100円換算で考えても明らかに高い ドル=100円換算だとそんな

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          ハワイ旅行-その1・食糧事情編

          コスナゴミムシダマシ -Gonocephalum persimile-

          外見前胸背板の張り出しが特徴の1cmくらいの甲虫、体色は黒色だが体中の微毛と泥によって灰色~茶色っぽく見えることもしばしば。 仲間スナゴミムシダマシ属(Gonocephalum)は22種類存在するが、そのほとんどが砂浜や河原といった砂の多い乾いた場所に生息する。 そして、このコスナゴミムシダマシはさらに乾いた荒地にも適応しており都市部のコンクリートや乾いた土に生息している。 このため、体つきの差異が小さいスナゴミムシダマシの仲間ではあるが、体が小さく開発された場所で見つけた

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          コケカニムシ属のなにか -Pararoncus .sp-

          外見5mmぐらいの大きさで長い腕と光沢が特徴のカニムシ、リター(落ち葉)の土壌生物の中では大きい方。 仲間体形や腕の長さ的にアカツノカニムシに見える。 近縁種等を確認するために検索したところ、本種の属するPararoncus属は地域ごとに種を独立させ始めた、と書かれた論文があったため詳しい種類は不明。把握できる種類も同定に顕微鏡いるし。 生態リターでダニやトビムシなどを捕食している。特徴としてこのカニムシの成虫は秋~春という寒い時期にのみ現れる、リターは比較的温度変化が小

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          ウバタマコメツキ -Cryptalaus berus-

          外見灰色の下地に黒い斑点がある大型のコメツキ。写真では綺麗に足を折りたたんで越冬している。 仲間ウバタマコメツキの所属するCryptalaus属は三種類いるが、オオウバタマコメツキは潜る材の傾向が異なり、最近までUMAだった珍品のため恐らく出会えないし間違えないタイプ。 一方フタモンウバタマコメツキは潜る材が同じで同所的にいるため間違えやすい種類だろう。フタモンウバタマコメツキは名前の由来となった二つの紋がそれぞれ前胸部と翅にあるが、どちらもウバタマコメツキもあるため同定に

          ウバタマコメツキ -Cryptalaus berus-

          交尾するクロテンフユシャク -Inurois membranaria-

          外見オスは茶色でか弱い小さなシャクガ、止まるときに翅を腹にかぶせることで独特の三角形の姿となる。 メスは翅が完全に退化している。どちらかというとカメムシに近い。 仲間似た仲間にウスバフユシャクなどがいる。 生態フユシャクの名の通り冬に活動し、オスは厳冬期の夜に空を飛ぶ変温動物の常識を打ち崩す生態を持つ。この独特の生態から意外と人気がある虫。 メスは昼は落ち葉に隠れて夜になると木の幹などの高いところからフェロモンを出しオスを呼ぶ。 採集方法・レア度フユシャクは餌をとらな

          交尾するクロテンフユシャク -Inurois membranaria-