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いだてん第一部完走!実は終わりが難しい大楕円全員集合!?

第二部がはじまりましたね。

今にして、少し遅くなりましたが第一部感想など。

当初は、初のオリンピック出場者である金栗四三と東京オリンピック招致の田畑政治の場面が交差し、時系列わかりにくく、途中挟んでくる落語も意味不明だと思いながらも見続けたいだてん。

それでも離脱しなかったのは、登場人物がやけに泥臭く地べたに這いつくばりながらもさっそうと走って視聴者を引っ張っていたから

なんか分からんけど、目が離せない。この先どうなるのか気になる。そんなドラマでした。

とにもかくにも、第一部のヒロインはシマちゃんでしたね。

このnoteを書くため改めて見直しましたが、何回見ても泣ける!(4回目)

「…えっ…」

復興運動会にシマちゃんに会いに来た人見絹江が発したのはそれだけ。それだけで今のシマちゃんの状況を察する。そのことを視聴者にも諭す。

あれこれ長々と話さない。説明しない。それでもひりひりとその不在と悲しみがのしかかってくる。

シマちゃんの存在は史実では存在しないそうです。

でも、シマちゃんこそ日本人初のメダリスト・人見絹江に種をまいた人。

有名無名の尊き人々を、誰一人抜けることなく見事に描ききった第一部でした!

シマちゃんは東京オリンピックへ向けた聖火リレーの第一走者

熊本の池部家のお義母さんもかっこよかったなあ。池部のお義母さんは、最初っからかっこよかったもんね。

大変なときこそ東京で踏ん張れ!と激を飛ばす姿、うっかり惚れちゃいそう。

人々のために走って食いもんば集めて運ぶ神さま。ここへ来て、韋駄天の本領発揮ですよ!

そして同じ時代を生きながら、違った側面で見せてきた四三と孝蔵。絶妙に交差しながら震災を乗り越えていく2人と2人を取り巻く人々の姿に、ぐいぐい引き込まれていきます。

いつの間にかわたしたちも、このいだてんの世界で泣いたり笑ったりしている。

この物語を時に軽妙に、時に神妙に運んできた落語の語りで過去と未来が繋がり、広がる世界。

落語パートわけわからん!って思っててごめんなさい。

後半、ほんとうに心に染みたし、悲惨なシーンも受け入れられたのは、孝三の落語のおかげです。

それにしても、最後のシマちゃんの笑顔、とてもすがすがしい表情だったなぁ。

シマちゃんがもういないことに踏ん切りをつけた、増野さんの表情がとてつもなかく、柄本佑さんの演技力の凄みを感じずにいられなかったです。

最後の第一部メンバー総出演、ラストらしく、華やかで、なのに切なくて、感動と悲しみの涙止まらず。

宮藤官九郎天才だな!

天才かよ!(二度)

そして、この大楕円のラストで美川くんを出さないところに、クドカンのセンスの良さがにじみ出ているわけです。

まじでうっかり美川を忘れたわけじゃないよね。そのはず。

あえて出さないことで際立つ美川。そらTwitterのトレンドに上がるわ!

ここんとこが、ラストに全員集合させちゃったフジテレビとの違いなんだろうと思う。(ラジエーションハウス、大好きだったけど)

平成と令和の天才・宮藤官九郎

ほだされて惑わされて、残りの二部も楽しみたいです。

良ければぜひご一緒に!


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