いいね!を競うゲーム
SNSってゲーム性があると思う。
自分の人生に起こったイベントを武器にしたゲーム。
ツイッター、インスタグラム、フェイスブックに、その日起こったこと、近況を投稿する。すると、それに反応してほかのプレイヤーが「いいね!」をする。
投稿者は、いいね!の数で、自分の近況がどのくらいの評価を得たのかを知ることができる。
SNSの代表格といえば、まあ、ツイッター、インスタグラム、フェイスブックだろうと思う。最近はフェイスブックは若者の間では受けが悪いと言われていて、代わりにTikTokとかが台頭しているとも聞くが、ひとまずその三つは一番メジャーだろう。
それぞれのSNSには、特徴があって、それに合わせて、投稿者の投稿内容も変わる。
ツイッターは140字の短文主体。
短い文章で伝える。自分の内面や周りの人の会話などから面白みを抽出し、笑いを取る。
ネタは、日々のうっ憤、文句、主張。もしくは、趣味の発信など
内向的、悪く言えば非リア系の投稿がウケる傾向にある。
インスタグラムは写真が命。
文章で何かを伝えることは皆無で、ハッシュタグを上手に織り交ぜて笑いを取る。
とにかく楽しそうで、きれいで、かわいくて、はっちゃけていて、遊んでいる感じが好まれる。
断然リア充系だ。
フェイスブックは写真も文章もたくさん出せる。
短文や少ない写真で毎日投稿するというよりも、節目節目ごとに比較的量の多いものを投稿する使い方が一般的なようだ。
笑いは基本的には取らない。
身内向けに近況報告をするほか、キャリアアップや自己研鑽など、いわゆる「意識高い系」のネタでいいね!を取りに行く。
リア充でも非リアでもあり得るが、基本真面目。
それぞれのSNSにおいて、一人の人間が同じ内容を投稿するとする。
すると、同じ内容を投稿するのでも、無意識のうちに切り口を使い分けていると思うんですよね。
例えば、私は数日前大学の卒業式に出てきた。
その卒業式に関するそれぞれのSNSでの記事はまあ、だいたい下記のような感じ
●フェイスブック
卒業しました!
・
・
・
(中略)
・
・
・
みんなに感謝!!
・
・
・
(中略)
・
・
・
これから社会に出ても頑張ります!!!
(すました写真たくさん)
・・・・・・・・・・・・・
→とにかくしっかりした文章で真面目に伝えた
●インスタグラム
・・・・・・・
(リア充っぽいはっちゃけた写真たくさん)
・・・・・・・・・・・・
→キラキラしたかんじを前面に
●ツイッター
「式場、早稲田を倒せの歌詞で有名な『我ぞ覇者』流れててわろた」
・・・・・・・・・・・・
→ほんとただのつぶやき
うーん、改めてこう説明してみると、私つまんない投稿してますねえ。
まあそれはいいんですが、同じ卒業式というイベントでも、真面目に門出の言葉を述べるか、友達とはっちゃけるか、なんかその場その場での発見をつぶやくか、と、切り口が異なるわけです。
そして、その切り口は、それぞれのSNSの中でよりたくさんのいいね!を取るのに適したものである。と投稿者(私)は考えている。
え?ちょっとキモイって?
そっか、これ私だけか(笑)
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