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【パスタ打ちpart3】ラビオリ―未知との遭遇―【前編】

若い奥様の助言

このnoteで僕はパスタをひたすら打つ人間になってゆくのだろうか。
こんなことばっかりしていて、有益なことを書かなくて大丈夫なんだろうか。だいたい毎回麺ばっか作ってたってなあ・・・誰が読んでくれるんやろ。

2月某日、僕はこんなかんじの漠然とした不安を抱えながら、ある後輩とラインしていた。音楽に明るく、毒舌で、僕の歌は音量だけ評価してくれている女の子だ。大学生なのでもちろん独身だが、なぜかどうしても僕はこの人が既婚者であるような気がしてならない。それだけの落ち着きがあるのかもしれないな。

「かくかくしかじかで、麺ばっか作る生きざまに不安を抱えている」

「はあ、じゃあ麺辞めたらどうなんすか」

「いやあ、でも今の俺にはパスタしかねえんだ」

「何言ってるんですか。まだパスタ記事2つしか作ってないやんけ。パスタがあろうがなかろうが今の先輩は社会的には草ばっか食ってるイモムシみたいなもんですよ。

「ふええ」

「なに、気に病むことはありませんわ。人間だれしも最初はイモムシなのです。私たちのサークルの男子がイモばっかりなようにね。けど、イモムシから天高く舞い上がる蝶に進化するチャンスは一人ひとりに与えられているのですよ。」

そういうと後輩は、ひと呼吸おいて、大切な秘密をこっそりと教えてくれるように人差し指を口の前に立てて、言った(ように私は感じたが、ラインのチャットに過ぎないので、たぶん私の勘違いである。)

「ひとつだけ、パスタを辞めずに麺だけやめる方法がありますわ。」

「それはまことか!どうやるんだい!」

「ラビオリ、よ」

タピ、オカ・・・?

ラビオリ、誰も食べたことのない食べ物

それから私は三日三晩、タピオカ・・・じゃなくてラビオリについて可能な限りたくさん調べた。そして、ラビオリに関して、いくつかの重要な情報を仕入れた。

・小麦粉を練って作ったパスタ生地(2枚)の間に、挽き肉やみじん切りにした野菜やチーズなどの食材を挟み、四角形に切り分けたパスタのこと。
・イタリア料理である。
・茹でたり、スープにして食べる。
・トマトソースやクリームソースなどを絡めたり、ソース類も多様である。
・ベジタリアンは、挽き肉の代わりにホウレンソウやリコッタチーズを詰める。また、ジャガイモもラビオリの具に良く使われる。
(出典:Wikipediaより)
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%AA)

ま、情報源は全部ウィキペディアなんですけど

概要はわかったが、食べたこともないし、見たこともない。周りの人に聞いても、知らない、ないし食べたことがない、という証言ばかり。

「これは!未だかつてだれも食べたことがない食べ物なんじゃ・・・?!」

たぶん三日三晩あんまり休まなかったんじゃないかな。僕はこんな結論に至り、自己流でラビオリを自作してみることにした
イタリアの人ごめんなさい。

ラビオリ、手探りの船出

まずはおなじみデュラムセモリナ粉と何の変哲もない薄力粉を混ぜ合わせる。今回はちょっと攻めて

「デュラムセモリナ粉:何の変哲もない薄力粉=120g:100g」

と決めた。麺に強いコシをもたらすデュラムセモリナ粉。
割合が半分を超えると、麺こねの段階でかなり固くなり、薄く延ばすのが難しくなる。

卵2個と食塩小さじ1/2、それからオリーブオイルを少々。
ここら辺は慣れたもんだ。

そして素手で混ぜ合わせてゆく。ここもやや慣れた手つきだ。
生地がまとわりついて離れないことをモテたと勘違いして有頂天になっていたころはもう永遠に戻ってこないのか。

今回はここから、足で踏むという工程を入れる。打ち粉を十分に打ち、清潔なビニール袋で二重にくるむ。そして、足で踏む。

※画像はイメージです。

出てきたものをまた折りたたんで、打ち粉を振って、また踏む。
これを20分くらいは繰り返した。
長い時間こねればこねるほど、踏めば踏むほど、どうやら麺のコシは増すらしい。

というわけで、

成形。今回はちょっと四角くまとめてみる。
その方が伸ばしやすいかな、との判断で。

1時間以上冷蔵庫で寝かし、、、

麺棒という文明の利器の力を借りて伸ばしていきます。

ドン

冷蔵庫で寝かす段階で四角く成型したのは正解だったかもしれない。
けっこううまくいったんじゃないかしらん!!!
とテンションも一段上がります。

ラビオリの場合、ここから具を挟む工程が入ります。(※筆者はラビオリを半分ウィキペディア、半分想像で作っています。)

今回の具は、ジャガイモです。理由は、ひき肉がなかったから
なんかもなかったよね、ひき肉。

水で濡らしたジャガイモを電子レンジで温めると、スプーンでマッシュしていきます。

なんか、皮とかはその過程で勝手に離れていきます。

混ぜながら、途中でコショウと牛乳を投入します。

そしてこんな感じで生地の上半分に乗せていきます。乗ったら、生地を折りたたんで挟みこみます。
なんか上の画像が汚いのは、生地を一回折りたたんだあとに写真の撮り忘れに気が付いて、たたんだ生地を再び開いて撮影したから、、、

これがたたんだ生地です。これを四角く切って、フォークで模様をつけつつ、ひとつひとつのラビオリとしていきます。

この工程、かなり手間取りました。麺になれるものと思っていた生地たちが、ラビオリになるまいと反乱を企てたのか、たんに慣れない動きをしてもたついただけなのか、写真を全部取り忘れてしまった。

完成!!!

ラビオリと思われる食べ物!!!

まあ、画像検索して出てくるのもだいたいこんな感じの食べ物だし、たぶんこれがラビオリなんじゃないかな・・・?

おおこわ、これ、ちゃんと食べ物として機能してくれるんだろうか・・・?

というわけで、今回はここまで。


ソース作りの後編はこちら

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