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10年後の私へ。

タイムスリップは現実的にできないから、

たとえば今から10年後の私が、元気で生きていたとして(生きてなきゃ困るけど)、その時にこれを読んだら、タイムスリップしたかのように10年前(今)の私を身近に感じられるのではないかと思い、50歳になった記念として10年後の私へ手紙を書いてみます。

なのでとても自己満足な投稿になります。


10年後の秋山真紀さんへ。

今日は2024年2月15日。

いまアマハレスタジオのバックヤードで書いています。

先ほど、インストラクターのともみちゃんとあやのちゃんが、3月から始まるよもぎ蒸しの体験をしてくれて、ちょうど帰ったところです。

2人とも汗びっちゃりかいて、ともみちゃんは初めてのよもぎ蒸しで、こんな温まり方は初めての経験ですって喜んでくれました。
私はすごく安心して、これでお客様に提供ができると最終確認を終えた感じです。

かわいい


さて。
まずは私の人生において、無くてはならない経験をしたことから書こう。


2024年1月4日、お父さんが壮絶な闘病の末、亡くなりました。多機能不全でした。

火葬場で見た空。


それはそれは絶望的に寂しくて悲しくて、今でもお父さんを思い出せばいくらでも涙が出てきます。
必ずいつか来る日とは分かっていても、やっぱりそんな簡単に受け入れられる経験ではなかったです。

あの日を境に私は、辛い、や、寂しい、や、苦しい、という感情がとても薄くなった気がします。

大切な人を失うこと以外、大切な人が辛く悲しんでいること以外、自分に起こりうることはどってことないな。と思っています。

それから、お父さんのあの最期1ヶ月の闘病を思えば、私はこれから先どんなことでもがんばれると思っています。

お父さんは、どんな絶望的な状況においても「大丈夫」と言ってユーモアを交えて見せてくれました。
そんな背中を追いかけて、私もどんな時もユーモアを忘れず、愛を持って強く逞しくなりたいと心の底から思っています。

そして4日前、2月11日に私は50歳になりました。

11日は日曜日だったので、朝から高城神社にお参りして、レッスンをして、たくさんの方におめでとうと言ってもらい、夜は、美味しい食事をご馳走になりました。
オシャレなタイ料理やさんで、とても美味しかった。

お誕生日プレゼントにとっても可愛いゴルフバックをもらって、次の日は、それをかついでご機嫌にゴルフに行きました。

お父さんが居ない年月がこれから日に日に増えていく一方だけど、元気に幸せに生きてゆくことが、もう会えない親への孝行だと思って、これからも楽しい人生を選択して行こうと思っています。 


ケイゴは一人暮らしを始めて1年半が過ぎました。

小さい頃から私の仕事柄、留守番させることが多くて、50歳のわたしが後悔してることと言えば、仕事ばっかりじゃなくて、もっと家族の時間を優先すればよかったなと思っています。

60歳になった時、どんなことを後悔してるのだろう。

子育ては、ごくごく一般的な家で、おじいちゃんおばあちゃんも近くに住んでいて、帰ってくれば暖かいご飯があって、夜帰ってくれば灯りはついていて、お風呂にお湯は満タンでした。そんな生活をしていたのに、突然、東京の小さな小さなワンルームで、帰っても真っ暗な部屋にたった一人で寝泊まりしているのかと思うと、それはそれで胸がグッと来るものがありますが、そんなことを思っているのは母くらいなものであってほしいな。

人生の中の若いうちしかできない良い経験として楽しくやってくれてれてれば、それでいいと心の底から思っています。

先月、お父さんが亡くなった時のケイゴは、私をいつも近くで恥ずかしがらずたくさん支えてくれました。それがどんなに心強かったことかと思っています。
10年後のケイゴはどんなおじさんになっているかな?


ヒナは結婚して3年が過ぎました。
とてもやさしく頼りになる子で、ダンスをやってる学生時代はいつも自分と戦っていて、さぞかし苦しいだろうと。でも私は応援することしかできず、私の包容力ではどうにもしてあげられなかったけど、今、オガさんが隣で支えてくれていると思うと、それだけでもう心配事の90パーセントが消えてゆきます。
私の仕事もいつもフォローしてくれて、何より、私の友達を自分の友達のように好きになってくれてるのが、嬉しいのです。
10年後のヒナはママとかになってたりするのかな。
なっててもなってなくても、元気で幸せでいてくれればそれでいいと思います。

まずは10年後の私が元気で健康で家族に迷惑をかけずにいられる生活を送り、自分の人生を楽しんでいたいな、と思っています。
大切な人に心配をかけないのも愛だと思うから。

60歳になった私は、健康で元気で、人に頼りすぎず、今よりも人生を楽しんで生きていますか?

10年後の私も、今と同じように、欲しいものは自分で買い、食べたいものは自分で食べ、行きたいところには自分で行ける自立した人生を送っていてほしいな、と思っているけど、どうだろう。

自分で買う、といえば先日、ヒナがポロっと、自分の収入で買えないようなものは、自分に似合わないから。と言ってて、本当にそうだなーと思いました。

いつの間にか世の中を知り、立派な大人になったなーとつくづく思いました。
まだまだ幼稚園の頃のヒナがそこにいるかのように思い出せます。
10年後も、腕の中ですやすや寝ていたあの小さなヒナのことを昨日のことのように感じ、てんてこ舞いでしかなかった子育て、今ならもっと余裕をもって子育てできるから、もう一度、抱っこしたいなんて、今と同じように思っているだろうか。

お父さんに先立たれたお母さんはというと、私が幼い頃から、思いついた瞬間動き出す、という性格と心配性の性格が輪に輪をかけてどんどんすごくなっていて、ちょっと手がつけられないほどです。
昔から本当によく泣く母でしたが、それもどんどんすごくなって、さらに、とにかくよく泣いています。
一緒にいれば途切れなく喋ってて、私はあまり話を聞くのが得意ではないので、不服そうです。それでもお構いなしに喋っています。

父が亡くなる数週間前に、乳がんを宣告されてしまい、心配性の母は今世紀最大のピンチな様子ですが、まだステージ1で9mmということで、手術をすれば大丈夫とたくさんの方に言われるので、その言葉を信じて4月の手術を、少しでも気が楽になるように私も母のお世話を頑張りたいと思っています。

お父さんが施設に入るまでは、本当に手取り足取り介護をして、私には絶対真似ができないほど立派だったので、これから少しでも私がお母さんを守っていかねば。

後悔のないよう優しく見守り、力になってあげよう。

お父さんとの別れのように、いつかお母さんともお別れの日が来る。
その日が1日でも遅くなってくれたらな。
10年後の今日も、お母さんのオチも何もないただただ長い話を、めんどくさいなーと思いながら、軽い相槌だけして、はいはいと聞いてる日常が続いてたらいいな。お母さんは元気にしてるかな。


あとはゴルフの他に、新しい趣味ができました。

書道です。

10年後、師範って呼ばれるくらいに昇格したいと思って、日々練習に励んでいます。

太陽燦々

空き時間に不要に携帯をいじるより、よっぽど書道をしてた方が心が落ち着き、書道を始めてよかったなーと、お稽古に行くたびに思っています。

10年後はどんな書を書けるようになってるだろう。師範になれているだろうか。

ゴルフの腕前は、ベストスコアは82になったけど、ここ数回は100前後でボロボロです。笑

でも練習するのが好きなので、たまに上手にできた快感がたまらず、ゴルフもきっと10年後も続けてると思う。

70台とか出せるようになってたらいいな。

昨年は、amahareコンペも開催できたよ。


それからオープンして2年と7ヶ月経ったアマハレスタジオは、日に日に素敵なお客様が増えていって、毎日ここに来るのが楽しみで、こんなに仕事が楽しくていいのかな?と思っています。
もちろん、経営的な部分では問題がたくさんだし、今後の不安もたくさん。
かけなくてもいいようなところに、お金をかけてしまう癖が治りません。

でも、そこの空間に来るだけで、心地よくなってもらうためには、仕方がないんだよなーと考えても考えても、結果、経費を使ってしまいます。

そんな感じで、今来てくれてる大好きなお客様達が、いつも笑顔で末長く楽しくここに通えるよう運営を継続するため試行錯誤を続けています。
まあ試行錯誤とは言いながら、それが今はとっても楽しいんだけど。

なんといっても素敵な先生方に出会えたことがこのamahare studioが存続していられる一番のポイント。感謝しても仕切れないほど、感謝しているのだけど、なかなか恩返しができず、もどかしい時間がすぎます。

10年後も、同じ景色が見ていられたらいいんだけど、アマハレはどうなってますか?


そういえば、来月から始まる【よもぎ蒸し】が、女性の体に本当に良いことづくしで、私が30年前くらいに、日本で初めてピラティスに出会った時のあの感動に似ていて、
あの時も、なかなか広まってゆかずに、ライセンスを取ったはいいけど、どこのジムもレッスンをクローズされてしまったよね。
でもほらね、やっぱりいいものって、こうして30年経っても残っているし、

きっと【よもぎ蒸し】もうそうやって残ってゆくものだと確信しているの。
そういった先見の目、的なのには自信があるんだよね。そんなこと言って、10年後、どうなってることやら。

ちゃんと何かを学んで、何かを伝えているだろうか。

今日の、このなんてことない普通のイチニチを、10年後の私はきっと懐かしく愛おしく思うはず。
頑張ってることとか感動したこととかうっすら忘れちゃったりして、何かしらの後悔を感じているだろうけれど、

でも今、ちゃんと挑戦して、失敗して、学んで、また挑戦しています。
自分のためというよりも、今、目の前にいる人を喜ばせたいから。

そして昔のように仕事だけじゃなくて、ちゃんと時間をつくり好きな人たちと会って笑って遊んで、私を想ってくれる人たちに心から感謝して、生きています。

このまま10年、同じように生きて行けるように、体に気をつけて生きてゆこう。


hello 50歳

10年後も、大好きな人たちとふざけて笑って、過ごしていられますように。

さあ、これを読んでる時の私の調子はどうですかね。

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