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VRの秘められた、現実を上書きする力【VRと脳】

◯はじめに

あなたは「VR」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか?

多くの人はVRゲームであったり、VRChat等をイメージするだろう。それらのコンテンツは"デバイスを装着している時"にのみ楽しむもである。

だが、私はVRにもう一つの側面があると感じている。そこに「VRの真価」があると考える。

それは「現実を上書きする力」である。

VRの没入感の高い体験が、現実にも影響を及ぼす。

勿論、既に事例はあるがスポットが当たる機会は少ない。本記事ではこの「現実を上書きする力」について、3つの観点から紹介する。

◯1.訓練として残る力

VRは訓練としての有用であることはよく知られている。リアリティのある訓練を行うことで現実でもその効果を得られる。

主にビジネス用途で従業員訓練などで活用されている。ワークフローを理解するのには、実際に手を動かした方が捗るというのは想像しやすい。

VR訓練による効果はこの程度に留まらない。驚くことにけん玉のような非常に繊細な動きに対しても効果がある。

これは、通常の映像体験だけでは獲得できないVRの没入だからこそ実現できる効果である。

◯2.人格に影響を及ぼす力

これは私の実体験である。バーチャル上で美少女になることで、リアルでも人格が美少女的になった

人は生まれ持った外見の影響をいくらか受けて、人格が形成される。だが、その外見を一から自分で選択することはできない。ただ、バーチャル上であれば自由に外見を変えられる。つまり、肉体に紐付かない精神に忠実な人格を得ることができる

VR空間でアバターを纏うことはファッションの延長であり自己表現の究極系である。バーチャル上で在りたい姿で自己表現し、リアルにもそこで得た人格を持ち帰ることができる。

◯3.人間関係として残る力

私はVRで出会った人達とリアルでも過ごすことがある。遊びに出かけたり、ゲームしたり。もし仮に、リアルでは会わなかったとしても、現実世界で生きる中でその友達のことを考えたり、SNSで交流したりもすると思う。

これはバーチャルでの友達との体験が、リアルに続いているということである。どこで出会ったかなんて関係ない、どこで遊んだかなんて関係ない。

VR上での友人との体験は紛れもなく共にに過ごした証である。その証は脳に記憶として刻み込まれている。バーチャルで形成された人間関係は、リアルにも残っていく。

◯おわりに

1年半前、VRと出会い強い期待感を抱いた私は、VRの可能性を追い続けた。ただ、たどり着いたのはエンタメやVR会議といった「一部用途にしか活用できないのではないか」という結論とそれによる大きな失望だった。

ただその後に、「没入感の高いVR体験がリアルを上書きする力」の可能性に気づいた。それを堺にVRへの期待は一気に膨らんだ。今私はこのように思う。

VRには現実世界を変える力がある

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