父のコミュニケーションのなにがいやなのか、少しわかりました。

信頼されていない感です。

今日、突然雨が降ってきました。家には父と私だけ。

私が気づいて洗濯物を取り込み、それを見て「もう大丈夫？」と聞いてきました。取り込みきれていない洗濯物はないか、という確認なのでしょう。

すべて取り込んだので「大丈夫だよ」と言いました。

それなのに、少ししてもう一度「大丈夫？」と聞いてきました。

父としては、自分にもできることはないかと探しているのかもしれません。協力的な姿勢はありがたい。

けれど、父の「大丈夫？」は、いつも私をイラつかせます。

一見父はなにも悪くないどころかむしろ感謝すべきなのに、それに対してイラつく自分はどうなんだろうと責めそうになるときもあります。

でも、長年のなんらかの蓄積によって私の中に不快感が生まれていることも確かなわけで、それを無視するのもちがう気がする。

なので、イラつくことを一旦受け止め、なにが私をそうさせるのか？を考えてみました。

私の内側の声は、「大丈夫って言ったんだから大丈夫ってわかってくれよ」です。

これが母とのやりとりだったら、一度「大丈夫」と伝えれば、母はそれ以上確認してきません。自分はそれと比較して、「なぜ父はちがうのか」と思っているようです。

母がそれ以上確認してこないのは、以下の二点があるからかなと。

「大丈夫？」とやたら聞くのは、気にかけている優しさのように見えて、相手を信頼できていない可能性もあると私は思っていて。

「この人なら大丈夫だろう」と思えていれば、何度も確認する必要はない。

仕事においては、「大丈夫だろう」という曖昧な状態はミスに繋がりかねないから、きちんと確認した方がいい場面が多いと思います。

でも家族間の日常的なコミュニケーションにおいては、例えば私が洗濯物をひとつ取り込み忘れて雨に濡れてしまったとしても、「やっちゃったね」と笑いながらもう一度洗濯すればいい話で。

母とはできている“信頼に基づくコミュニケーション”ができないことが、イラつきに繋がっているのかもしれません。

また、考えればわかるじゃんと思うことをいちいち聞かれるのも、イラつきの要因と考えられます。

今回の洗濯物の件でいえば、

・大丈夫と言っている → 外に残っている洗濯物はない
・取り込んだ洗濯物を室内の竿に半分以上かけている → 今から手伝う必要はなさそうだ

と母なら判断するであろうところを、父はそういう思考をしないらしく、「大丈夫？」と聞いてくる。

「さっき大丈夫って言ったし！これくらいひとりでできるし！手伝ってほしかったらもう言ってるし！」これが私の心の叫びのようです。

「これくらいひとりでできるし！」というのは、子どもが親に言うやつだなぁと。まさに、父の中で私は今でも子どもで、「本当にできるの？大丈夫？」というニュアンスが感じ取れることも不快感に繋がっているのだと思います。

あまりに些細で、こんなことにイラついているのかと思われるかもしれませんが、私にとっては長年蓄積されたものなんです。わざわざ人に話すほどでもない、でも確実に自分を蝕んでいくもの。

こうしてnoteに書いたり、こういった話ができる人と出会わなかったら、きっと今でもイライラしてしまう自分を責めるだけで終わっていたと思います。

書いていて思ったのが、父はあくまで自分目線の世界を生きているのかもしれない、ということ。

私が大丈夫と思っているかどうかはわからず、ただ自分から見て大丈夫に見えない（もしくは大丈夫と思えない）から質問する。

父には父のルールがあって、それが私と合わないからもどかしいのかもしれない。

私は私で自分のルールがあって、母とは通用するコミュニケーションの仕方を父にも求めて、通用しないからイライラしている。

家では母と私と父の3人でいるときが多いから、つい父をマイノリティと認識してしまう。自分たちに合わせてほしいと思ってしまう。

それはすごく傲慢で、自分勝手だなぁと。

父を変えようとするのではなく、世界の見え方のちがいを理解し、お互いに通じる言葉で話すこと。

それを相手に無理に求めず、得意な方が率先してやること。

それができるといいのかなぁと、簡単じゃないとも思いつつ、そう考えました。

父との関係は相変わらず難しい。でも少しずつ、お互いにとって心地よいコミュニケーションの取り方が見えてきたような気がします。

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