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母になりたい。

じゃーん!!写真は幼少期の私♡
そして、母。なかなかの美人でしよ?
残念ながら私は父そっくりだもんで(笑)

私は3姉妹の末っ子。私は母が大好きです。
2人の姉とは少し歳も離れているので、
とにかく甘えて育ちました。

小学校・中学校の頃は学校に「行ってきます!」と家を出ると、
家が見えなくなる角を曲がるまで私の背中を見送り、
帰りは時間がわかるんでしょうね、
すでに玄関前に立っていて「おかえり」と必ず迎えてくれる母でした。

高校生の頃は初めて彼氏が家に来たときも、
父に内緒でこっそり窓から家に入れてくれました(笑)

嬉しい時も、悲しい時も、
母はいつでも味方でいてくれて、
どんなときも信じてくれました。
それは今でも変わりません。

いつかそんな母のようなになれたら…
そう思っていたら機会は突然に!

赤ちゃんを授かりました。

結婚して9年。
私にとって初めての妊娠。
ウキウキの妊娠生活が始まりました。
食べづわりの辛さもなんのその。
目に映るもの全てがキラキラしてました。

そんな妊娠生活も束の間…

「残念ながら、赤ちゃんが育っていません」

赤ちゃんの成長を楽しみに行った検診で先生に言われた一言。その後はただひたすら無言が漂いました。
私は突如ぽっかり心に穴が空いてしまい、
気が付けば母のいる実家に向かってました。

母に「赤ちゃん、育っとらんかった」
母は「そうね…」
思ったより冷静な反応だったから
私も「うん」とだけ答えました。

そして「なんかお腹がすいた」と言ったのだけど
疲れたのもあって、そのまま自分の家まで歩いて帰り、
とにかく朝まで泣きました。

そこからはなんとか自分を誤魔化しながら1週間を過ごし、
12月25日のクリスマス、
正式に「流産」と診断されました。

後日、母から電話。

「あやちゃん、ごめんね。こないだ赤ちゃんが育ってないと言われたとき、実はお母さん頭が真っ白になっちゃって。あの時「お腹空いた」と言ったあやちゃんに何か食べさせてあげればよかった、と…」と電話の向こうで母は泣いていました。

胸が熱くなりました。
そして改めて思いました。

ああ、やっぱり私は母になりたい。

自分を空にできて、そこに他人の喜びや悲しみを自分事のように捉え、いつも相手の立場になって気持ちを汲み取ろうとする母のように。

そんな母の姿で気づいたこと。

ほんの一瞬だったけど、
私は母を体験できたのではないかな、と。

大切な命を守りたい…
無我になるほど愛おしい…
苦が苦に感じない…
あなたの声が聞きたい…
ちょっぴり恋愛に似た、途轍もなくあたたかい気持ち。

ここ数日は、人生で感じたことのない悲しみを経験したけれど
ここ数か月は、経験したことのない幸せな日々を過ごしていたのでした。

妊娠した事がきっかけで
自分にとって大切なことは何か?
優先順位は?
課題をどう解決していくか?
夫としっかり話し合い
いろんなことが整理整頓されました。

赤ちゃんが今回もたらしてくれた事は
本当に本当に大きなギフトでした。
感謝でしかありません。

悲しいけど、幸せ。
この感情はなんなんだろうとモヤモヤしていたら夫に
「哀愁をゲットしちゃったのでは?」
と言われて
靄がスーッと晴れていくような気分でした。

哀愁。
正しいかなんてかわからないけど、どんなに悲しく辛いことの中にも意味や価値はあって、それを純粋に味わえたときの感情なのかな。
この複雑な感情を今、しっかり味わっておこうと思います。

最後に…空に帰った赤ちゃんへ。
今回頂いた宿題はちゃんとやっておくから、
また会いに来てね。

まだ見ぬ存在との恋がはじまった
2019年の幕開けなのでした。

ありがとうございます(^^)