見出し画像

大学受験失敗で得たもの。

大学受験での失敗

私の今通っている大学は第3志望の大学だ。つまり、私は第1志望も第2志望も落ちるという、わかりやすい大学受験失敗を経験している。でも、最近になって大学受験失敗しても、良かったと思うことがあるので記事にしたい。

前置き

そもそも、私は第1志望の大学についてほぼ何も調べていなかった。とりあえず、この近くで一番賢い国立大学。親は私に期待を寄せていて、私は無理だと思ったけれど、何となく目指していた。私は自分が納得いかないまま物事が進むのが嫌いなのに。
結局、高3の時、大学に行きたくないと思った。私は高校2年の時、イギリスに留学して、海外の大学に行きたいと思った。それを、父親に言うと学費が高すぎる、という理由でダメだった。なら、私は大学に行かずにバイトして、ワーキングホリデーに行くためのお金を稼ぎたい!と塾の保護者面談の帰りに父親に行ったことを覚えている。勉強したいなら、本読めばいいやん
!って。本当に勉強をしたいなら、大学に行かない方がいいと思う!って。大学受験のためにおんなじことを覚えるまで何回もやって、時間の無駄やん!って。(正直、今もこれは少し思う)
でも、結果は「大学に入ろう」の一点張りで、私は納得しないまま、これで受かるはずないだろうな、と思いながら大学受験に挑んだ。

結果は当然失敗。でも、私は真面目に1日11時間は絶対に確保して勉強していたから、傷ついた。努力って実らないんだあ、でも本当に心から望んでいたわけじゃないからなあ、って。
その時に助けられたKPOPアイドルの言葉がある。
「その時はたまたま結果が出なかったかもしれませんが、その身についたことは無駄にはなりません。必ず、役に立つときが着ます」
私には教科書で勉強した内容より、趣味で聴いてたKPOPアイドルの言葉の方がよっぽど重要だった。

ここから本題。私がこの道でもよかったと思えた理由。

1.友達。

とても仲良くなった友達が1人いる。その子はすごく真面目で、ルールを破ることを嫌う、倫理感がしっかりしている子だ。ちょっと連絡頻度が高すぎて、疲れることもあるけれど。その子と話すときは自分の表情が変かな?とか気にならないし、その子とはお互いに結構重たいトピックについても相談もする仲だ。私はそういう友達がいなかった。その子は私にとって貴重な存在だ。私は第3志望の大学に入って、これからも仲良くできそうな親友が出来た。

2.予想外に面白いことがある。(勉強面白い)

私は親には言ってはいないが、最初入る学科を間違えていた。墓場まで持っていこうとしていた秘密だが…これで墓にもっていかずに済む。第3志望の上に学科間違い。今思うと興味のなさにちょっと引くけれど。国際部は2つの科に分かれていて、私は今入っている学科ではない学科に入りたかった。入学式が終わってから、あ、こっちじゃないと気づいた。でも、入学して数年たってこの学科でよかったと思う。理由は今、所属している学科の国際政治学の勉強が面白いのだ。もともと、高校の倫理の授業で習う思想家の話が好きだったので、それをもっと深く考える授業はとても楽しい。予想してないことでも、自分が夢中になれることがあるんだ、と気づいた。

3.台湾留学への道

台湾留学は海外の大学にいっていたら、考えすらしなかったかもしれない。私の学科は留学が必修で、もちろん英語圏の留学も選ぶことが出来た。でも、私はせっかく英語圏の大学に行かない道を選んだのだから、もっと意外な道を選びたいと思った。英語圏の大学に行っていたら、取ることが難しい選択肢を取ろう、と思った。結果、英語のスコアを利用して台湾に来て、生活している。まわりは第二外国語で中国語を勉強したうえで台湾に来ている人や、中国語専攻の人が多く、独学でやってきた私は周りよりも苦労している面も多いと思うが、きっとこの苦労も実を結ぶ日が来るだろう。何より、工夫して努力する過程は楽しい。

4.親の失望

私の親は私の結果を聞いてわかりやすくがっかりしていた。でも、親の失望している様子を見て、好きに生きよう、と思えるようになった。もう期待に応えなくていい。親の期待は弟に移り、親は私にあまり期待しなくなった。私は受験前にちょこちょこ悪いことをしていた(友達と遊んで夜10時に帰る、カラオケに行く…今思うと怒られるようなことじゃないと思うけど)。受験が終わって、受験結果と私の悪事の積み重ねも相まって、もう期待しなくなったんだと思う。親に〇〇していいか?と聞くと、どうせいうこと聞かないでしょ。といわれるようになった。私は自由になった。さらに、自分が納得できないことを親の言うとおりにしたって思うような結果は出ない、ということがわかったことも大きい。

5.大学に入ることの意味を見いだせないまま勉強しても、それは逃げだと知った。

私は納得できること、本当にやりたいと思ったことしか取り組めないことに気づいた。弟は逆なタイプなので、対比関係でよく考える。私は昔から、自分の興味にまっすぐで、好奇心が強く自分でいろいろ始めるし、自分で決めたいタイプだった。弟は逆に親に用意してもらって、何かをするということが多く、勉強もしなさい、と言われたらきちんと取り組むタイプだった。
私が本当に第一志望に入りたいのなら、入りたい具体的な理由を見つけて、努力する価値を自分で考えるべきだった。そして、親を喜ばせるのが目的なら、なるべく学歴のある大学に入りたいなら、数学が絶望的だったので、早めにあきらめて、科目を絞って、勉強するべきだった。だめだろうなと思っていたのに、道を変えないそりゃ失敗するのだ。良い勉強になった。自分が本気になれる道を選ぶこと。これが大切なことだ。

6.学歴コンプをあまり感じない


高学歴のところに入ると周りがすごいからやる気出るとかいうけど、私の場合は逆だと思う。嫌な言い方だけれど、自分よりできない人がいるから本領発揮できる人もいる。私はそのタイプだ。周りが自分よりも出来る人ばかりなら、毎日その人と自分を比べて落ち込んでいると思う。さらに、今の時代すごい人に囲まれたいのであれば、オンライン勉強会とか意識高そうな大学生のツイッターをフォローすればいいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?