見出し画像

写真展【日日是好日】コラム


「好きな写真家や写真はありますか?」

本当はそう、参加者さんに聞きたかったんです。

ご覧くださった方へのヒントにもなると思ったんです。
写真を主な活動としないとくれば、普段の活動や生活が垣間みれる、この質問は必要なのかもしれないと。

しかし、搬入前にその質問をぶつければ、今回展示いただく写真へ影響を受ける可能性も拭えず、さながら、搬入後に聞いたとて、それを紹介するまとめを編集する時間がありませんでした。

さらに、当ギャラリー企画展はとにかく細かな連絡が多いので、参加者さんの負担になるようなことを避けていきたいところでした。

そういったことから搬入開始がはじまって、Instagramのストーリーという見ない人は見ないという発信の中で「参加者さんの好きな写真家を聞けたらよかった」という旨の投稿をしたんです。

投稿からほどなくして参加者さんのmidueさん(版画家)より
「奈良美智の写真も好き、アラーキーは何だか惹かれます、蜷川実花さんの色が好き。」
といったDMをいただきました。嬉しい。

すでにmidueさんは搬入いただいており、写真を拝見しております。

その上で、お好きな写真の傾向をきいて
「midueさんの写真は、midueさんの感性がちゃんと出ている写真」であるということに、にんまりとしております。


私自身は、ソフィ・カルの写真と
ただいま、映画も上映中「ナン・ゴールディン」が好きです。


初めてナンをしったのは現在も私がひたすら集め続けている出版社「光琳社」より写真集が発売され、そこで購入し知りました。

購入当時まだ10代。(1998年)

中学生の頃に姫野カオルコの「変奏曲」を毎日読んで、特異な恋愛の形に何かしらの憧れを抱いたのだと思います。今も大好きな作品ですけれども、残念ながら現実が上回ってしまう。
そんな「変奏曲」の影響うけたまま10代後半を迎え、ナンの依存性に衝撃を受けました。

でも、日日是好日でご覧いただく私の写真はいわば”残穢”。
自分を含め”人”の写真を撮るのが、とても苦手です。


この写真展は参加者さんにとっても活動や日日の「外」も楽しんでいただける会期になるのではないか?とワクワクとしています。

ぜひご高覧いただけましたら幸甚です。

よろしくお願いいたします。


会期 2024年4月27日〜5月11日
会場 アート&スペース あまねく
休廊・時間 la potto. teto OPEN日に準ずる
※ご来場いただける際にはInstagram @lapottoteto のプロフィールに記載している営業日と時間をご確認ください。
入場無料




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?