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ドラマ Woman

NetflixでWomanを鑑賞
リアタイで観たときもそうだったけど
この話、母と娘の愛憎の物語で
母親は娘に対し
ピアノ教室に通わせてたのに
娘が1日しか行かず
あとはずっと、行ってるふりして
公園でおじさんと将棋してた、とか
自分が入院してたとき、一度も見舞いに来なかった、とか
参観日に作文で自分のことを書かずに
たまに気まぐれでかわいがってた父親のことを書いた、とか
娘に恨みの感情を抱いていて
娘の方は娘の方で
ピアノより将棋のほうが勝負の緊張感があって好きだった
病院に見舞いに行けなかったのは
当時読んでた絵本に
病院には怖いオバケが住んでいて
だから病院の外までは何回も行ったけど
怖くて中に入れなかった
あなたにとってはどうだったか知らないけど
自分にはいい父親だった
あなたが私を捨てて出ていってから
父親はひとりで苦労して自分を育ててくれたと
娘は娘で、捨てられた悲しみを怒りに変えてぶつけていく

このやりとり聞いてるだけで
わかりすぎて、観てるのが辛いのだけど

その後、母親の今の旦那の子どもが出てきて
お母さんのことを毎日暴力振るってた男の子供ですよね
前歯何本も折られて、傷跡も残ってる
お母さんを責める資格なんかないでしょと詰め寄ってくる

だけどそれだけで簡単に母娘の深い溝は埋まらない

そのうち、娘は極度の貧血で倒れてしまう
病院で精密検査を受けるよう云われるが
お金のことが心配で、大丈夫ですと云ってしまう
この先もしものことがあったら
もっとお金がかかると説得され
検査を受け、骨髄の病気であることが判明
幼い子どもたちをかかえて
自分にもしものことがあったらどうしようと考えて
本当は嫌だけども
母親の家に住まわせてもらうよう頼み込む

それと並行して、娘の旦那が何故事故にあったのか
旦那は娘と母親が仲直りできるようにと
母親に会いに来た帰りに
電車の事故で亡くなった
大量の梨を持っていて
それを拾おうとして線路に落ちた、とか
痴漢を疑われてホームに引きずり出され
挙げ句、突き飛ばされた、とか

真相は、まず母親が娘が梨好きだからと
旦那に持たせた
でんしゃに乗っていると
再婚相手の子どもが面白半分に
この人痴漢!と手を掴んだ
周りの人間が旦那をホームに引きずり出し
持っていた梨が転がり落ちて
それを拾おうとしているうち
誰かが背中を押して。。。

この場合、一体誰かが悪いのか
梨を持たせた母親か
痴漢といって手を掴んだ子どもか
ホームに引きずり出した人間たちか
背中を押して突き飛ばした人間か

最終的に背中を押して突き飛ばした人間が一番悪いんだろうけど
最初に痴漢といった子どもが
やっぱり悪いんじゃないかと
個人的にはそう思った

わだかまりがありつつも
一緒に暮らしていくうち
だんだん母親の方にも変化が出てきて
娘の子どもたちに浴衣着せてお祭り行ったり
ケーキ屋で子どもが喜びそうなかわいいケーキ買った
骨髄のドナー検査を受けたり
結果、適合できずに申し訳ないと謝るのだけども
娘も少しは期待していただけに
こんなときでも、適応出来ない
助けてほしかったのに
何度も、助けてお母さん!と訴える(泣)
丈夫な身体に産んであげられずごめんなさい
としか言葉に出来ない母親

母親の再婚相手の子どもにドナー検査を受けさせ
見事適応し
手術も成功

なんだかんだありながら
平和そうな日常が描かれて終わる



坂元裕二の脚本って昔から好きで
最初に描いたのが、同級生って知ったときは
あれも坂元裕二脚本だったんだ
あのドラマ、好きだったな
山口智子がたしか
淋しさの分だけ電話料金がかさむ、的なセリフを云ってて
それがすごい上手い表現だなって印象に残ってて

それでも、生きてゆく、また観たいなあ
あのドラマ、最初から最後までスゴかった
震えた
演者すべて上手いんだけど
特に、大竹しのぶと風間俊介の演技がスゴすぎた




#ドラマ #Woman #母娘 #愛憎 #埋められない溝 #善意と悪意は紙一重 #坂元裕二脚本

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