死刑になりたかったから
男はナイフを手に
無関係の人たちを
次々殺傷していった
血に染まった手を見ながら
男は安堵の笑みを浮かべる

人々は言う
死にたいならひとりで死ね
でも それでいいのだろうか
男が本当に望んでいたもの
それは 生きていてもいいという
確かな救いだったのでは

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