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原作ゲームが人気だからといって、漫画化が成功するとは限らない(当たり前)

毎日かなりの猛暑が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

子供達が夏休みに入って一週間ですが、朝昼晩ご飯作って、洗濯物干して畳んで、タンスにしまって、掃除して、買い物して、頂いた夏野菜処理して、不用品処理して…とかやってると、毎日終わってしまいます。いかんです。冬に比べて夏は、洗濯物も少ないし、すぐ乾くし、昼が長いので行動の自由度は高いし、本当は家事は楽なはずなんですが…。

少し前に描いたネームを、何とか形にしたいと目論んでいるのですが、埃の溜まった仕事机に向かう暇がなく、あっても今度は暑くて暑くて全然はかどりません( ;∀;)いや、エアコンつけりゃいいんでしょうが、どうも、自分一人だけの為に昼間の一番暑い時にエアコンつけるの、気後れしてしまって…。

窓を全開にして、手元の小さいusb扇風機で何とかごまかしてるんですが、流れる汗がヤバい感じで、その内朦朧としてくるので、長時間は無理っぽいです。。

これでペン入れで、20インチの液晶タブレットなんか起動した日には、更に灼熱地獄となるのは目に見えてるので、さすがにその時はエアコン使おうと思います(;^ω^)

なんというか…貧乏性というか…貧すれば鈍するというか…。

自分で勝手に自分の時給を計算して、コスパが導き出され、結果電気代>漫画労働となって、あまり捗らないわけですが、本末転倒のような、何か大事な物を見失っているような…。

愚痴はこれくらいにして、前回の続きです。ホントスンマセン(;^ω^)




「イース」の漫画化というビッグプロジェクトを受注していたものの、自分の描くのが遅い為、企画がとん挫してしまい、途方に暮れていたところ、編集プロダクション「夢時館」に拾って頂ける事になり、九死に一生を得る事ができました。

「イース」の原稿は、当時夢時館さんが発行していた、ウェブコミック「ホラー&ファンタジー倶楽部」にて連載される事になり、紙の単行本も朝日新聞出版社さまから出してもらえる事も決まりました。

今度は何もかも順調に動き出して、描いてあった原稿の続きを、意気揚々と描き始めて、これまた運のよい事に、超上手い背景描きさんが、たまたまネットでお仕事を募集していて、ご連絡したところ、自分の原稿を手伝って九下さるとの事になりました!(本当は腕のある背景描きさんはとても貴重で、滅多にお仕事をお願いできる事はありません。本当にたまたまタイミングが合っただけだったと思います。当時は本当にお世話なりました( ;∀;)

あとティーンズラブ時代から手伝ってくださっていた、トーン、仕上げ専門のアシスタントさんも引き続きお手伝いいただけるとの事で、妻と自分も併せて、四人態勢で、その後も自分的にはハイクオリティな作画を続ける事ができました♪

そして、着々と紙の単行本も巻を重ねて、最終的に四巻まで出版して頂けました。買っていただいた皆さま、本当にありがとうございましたm(__)m


(↑この間までキンドルアンリミテッドで読めたような気がしてましたが、今見たら終わってる感じです(;'∀')一応まとめ買いのページなんかもあるようです。気が向かれたリッチな方はポチって頂けると泣いて喜びます( ;∀;)


…ただ、もしお読み頂いた方がおられたら(ありがとうございます!)お分かりかと思いますが、実はストーリーは四巻で完結しておりません…。


はい、「イース」もまた人気不振で、四巻で打ち切りだったのでございます…( ;∀;)


あれだけ頑張ったし、色々手を尽くしたり、あがいたり、多くの人に助けてもらって、自分なりにやれる事は全てやりつくした感はあるのですが、ついに結果を出すことはできませんでした…orz

反省点は、色々あるのですが、原作をアレンジし過ぎたというか、自分なりの解釈でかなり自由にやり過ぎちゃったのが主な敗因かな…と思います。

「イース」は本当にPCゲームの黎明期からある古典的名作で、古くからのファンの方が多い作品なので、原作ゲームの世界観を大切に思っておられる方がファンの中心だったのかもです。

作品に付いたコメントも、「改変がひどい。」「アドル(主人公)はこんなキャラではない。」というのがとても多かったのと、第一話のアクセスに比べて、それ以降のアクセスが激減しているので、最初に一目見て、「違う」と判断された方が多かったのかな…と思います!)


メインの顧客層様に受け入れてもらう事ができなかった。


これが知名度の高い人気作(ビッグタイトル)を、漫画化する際の難しさかと思います。

原作に知名度も人気もあるので、企画として通りやすいですし、発表された際も、とりあえず見に来てくださる方は多いのですが、反面、そうした熱烈なファンの方々の原作イメージにそぐわない場合、全然受け入れてもらえないので、チャンスは大きいけれど、自分の力では生かし切る事が出来ませんでした…。

せめてもの救いは、アマゾンのレビューで、「とても良かった。」「泣けた。」「続きが読めないのが残念。」というこちらが泣けてしまうような、長文の評価コメントも頂けているのを後になって知れた事でした( ;∀;)

連載中は、ホント、全然ダメみたいな評価が多かったので、(;´д`)トホホと思っていたのですが、まさに自分が表現しようとしていた物を、ダイレクトに理解して下さって、高評価して下さっていた方もおられるんだと、分かったことは、本当に漫画家冥利に尽きると思いました。ありがとうございました。

「イース」の物語は、一応プロットが最後まで完成しているので、不人気でもなんとかそこまで辿り着ければいいなぁと考えていたのですが、全体の四分の一以下あたりでとん挫してしまったので、色々残念なのですが、もしかしたら死ぬ前に、何らかの形で発表できたら…と夢見ています。(大袈裟)(ていうか、版権あるから難しいかもですね…(;^ω^)


そして、「プラムポタージュ」「イース1~4」と、連続で失敗した漫画家「前田英紀」の命運はついに尽きて、商業作家として終了してしまいました。(実はこの前にも「クロウズヤード1~2」でも失敗してますが(;^ω^)

紙の単行本が二作品連続で売れない場合、出版社さんに大きな赤字を背負わせるという事なので、その作家は御終いです。二度と仕事が来ることは無いです。なかなかシビアですが、記録として残るので、覆せない現実です(;^ω^)


ここで、自分もこれまでかな…と、もう何度目か分からない位の覚悟をしまして、もういい加減いい歳だし、どうするべきかと悩んでいたところ、夢時館の担当様から、再び救いの手が差し伸べられました…。



「前田さん、ハーレクイン原作、もう一度やってみませんか…?」



…今回も長くなってしまいました、次に続きます(;^ω^)

自分語り100%が続いて心苦しいですが、楽しみにして下さっている方もおられるので、頑張らせて頂きたいと思います( ;∀;)ホントありがとうです。

いつもスキを頂ける皆様、コメントを寄せて下さる皆様、本当にありがとうございます(^▽^)励みになっております。なるはやで更新できるよう頑張ります(;^ω^)ノシ


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