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「とても良い本だが、本当に読んで欲しい人が読まない」と嘆く人へ⇒これだけは言わせて!

本日は「もの書き」としての発信。たまに以下のようなコメントを、書籍レビューやブログ、SNSなどで見かけることがあります。

「とても良い本だが、本当に読んで欲しい人(経営幹部や管理職など)が読まない」

まだまだ、作家や出版サイド(出版社の編集者、営業担当者など)のマーケティング力が足りないと反省しつつ、このメッセージ見かけるたびすごく(めちゃくちゃ)モヤモヤします。

ズバリ、ちょっと他者依存すぎやしませんか?
で、あなたは何をどうしたいのですか?

と。

もの書きも出版社も、読者さんの所属組織の個別の事情に寄り添うことまではできません(組織変革の顧問契約でもしていただけるのなら別ですが)。

読まない人に読むよう仕向ける行動は、読者さんにしていただかないことには、どうにもならないのです。

本気で所属組織や地域の問題を解決したい、風土を良くしたいと思っている人は、読まない人に読ませようと何かしらの行動をしていますし、本を読ませないにしてもエッセンスを伝えて組織を動かすなど、組織に対して影響を及ぼすご自身なりの行動をなさっています。

たとえば……

・余っている新聞図書費で書籍を購入して配布する
(たいていの書籍は、大手企業であれば部課長決裁でイケるくらいの金額設定です)
・本を読んで学んだ内容を、社内の提案資料などに盛り込み共感者を増やす
・社内読書会を開催し、本を読む習慣を組織に浸透させる(読書の民主化)
・社内TeamsやSlackなどで、読んだ本の感想や考えたことなどを共有する

……など、いくらでもあなたの半径5m以内からの行動で組織を動かしたり、組織や社会に小さな影響を及ぼす方法はあるはずです。

なにより、

「とても良い本だが、本当に読んで欲しい人が読まない」

⇒あなたのそのコメントを読んだ他者(あなたのレビューやブログやSNSのフォロワーさんなど)が幸せになりますか? その嘆きを発信するくらいなら

「本当に読んで欲しい人に読ませるため、こんな工夫をしようと思う」
「社内の人たちにも読んでもらいたくて、こう行動した」
「この本を管理職にも読んで欲しいと思っているのですが、ほかの読者の皆さんはどうしていますか?」

このような具体的なアクションや問いを発信したほうが、読む人も学びを得られて有意義ですし、そんなあなたはカッコイイです!

本当に組織や地域に変わって欲しい。あなたがそう願っているのであれば、小さくても構わない、組織や地域に影響を及ぼす行動をしてください
他力本願で嘆いていても、世の中何も変わりません。
Influence others! Be a small influencer!

作家も出版社も自分たちなりにできるベストを尽くします。飽くなきトライ&エラーとマーケティングに努力します。
でもね、作家や出版社にやれることにも限界があるのです。

それぞれの人たちが、半径5m以内からベストを尽くし、景色を変えていきましょう!