駄文20220606

電話が苦手なのである。
人と会って話すのもまあ苦手なのだが、それでも電話で話すよりは楽に感じる。
歯医者やら美容院やらの予約を取るのにも、毎回異常なくらい緊張して第一声に「あひっ」という感じの奇声が出てしまうほどだ。
だいたい電話が終わる頃には脇の下にシミができるくらいの変な汗をかいている。
根が不真面目な人間なので、朝起きて気が向かなければ仕事なんてサボってしまえばいいと思っているのだが、ちゃんと毎日出勤できているのは仕事に対する責任感からではなくて、ひとえに「職場に欠勤の電話連絡をするのが嫌だ」という理由からである。(無断欠勤をしない程度には真面目なのだ)
苦手な電話で、さらにサボるための口実を考えながら話すだなんて、到底無理な芸当なのである。
それくらい電話が苦手なのだが、なぜなんだろう?
人と会って話すのと何が違うのだろう?
相手の顔が見えないからだろうか。発語するタイミングが掴みにくいからだろうか。
ずっと苦手な理由を考えているのだが、これといった結論には至れていない。
耳からしか情報が入ってこないのが嫌なのだろうか。こちらの表情を見せられないのが不自然に感じるのだろうか。

はっきりと理由が判る頃には、もう電話なんてかけなくてもいい時代になっているかもしれない。

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