出逢ったその時から
美しい瞳の持ち主だって
そんなことはもうわかってた。

友達からも言われたよ。
あの人の目はなんと煌めいてるかって。

街中の光を集めて
閉じ込めた宝石みたいで
いつも見惚れてしまう。

光に溢れているんだよね。
例えどんな狭い道でも
泥だらけの道でも
石ころだらけの道でも
君がいつも笑って手を振るから
それがどんなに険しい旅だと知っていても
こっちもなるべく笑顔で見送ってしまう。

たまにその背中は眩しくて目が眩むよ。
そんなにいつでも輝いていられたら
時々は、俯いてしまうよ。
自分の醜さに耐えられない日が
ほんとうはたくさんあるの。

だから私は
君の分までたくさん泣いたり
君が隠してる悔しさの代わりに怒ったり
君の苦しみをぜんぶぜんぶ担当するからね

だから君は涙を集めて
その宝石を煌めかせたりしたらダメだよ。
君の瞳には街中の楽しい笑い声や
誰かの道をそっと照らす灯りや
人が人を想う温かさが詰め込まれた宝石なの。

涙なんかできらきらしたって
ダメなんだからね。
その分私がいっぱい泣いたら
それでいいんだからね。

君に出逢った時、
向日葵みたいな人だと思ったの。
いつも君が前を
そしてちょっとだけ上を向いて
歩いているから
まるで向日葵みたいだって思ったの。

その眩しさが
はつらつとした声が
絶え間ない笑顔が
時々私以外の人にも見せているのを
嫉ましく思ってしまうほどに。

そしてまた私は自分の醜さに震えて
泣き腫らした目で君を見つめても
いつも優しく抱きしめてくれる。

日陰でもいいから
私の涙が雨になって
君の輝きに変わるならそれでいいから
明るくひたむきでいつも笑顔で
涙を見せない強くて眩しくて頼もしい
あなたという花のそばに
ずっと、そっと、いさせてください。