起きられぬ朝を乗り切る糧(短歌1首)

改元による大型連休が明けた今日。満員電車の乗り方を忘れてしまったようなぎこちない位置どりで、なんとなくくたびれ感のある人たちと朝の山手線に揺られていた。急病人救護のための遅延も続発している。

連休前には「長すぎる」「やることがない」という困惑が聞かれ、いざ休みが終わるとなると「仕事に行きたくない」という声が溢れる。つくづく休み下手な国民性だと思う。

と言っている自分もそうだ。いざ仕事に入れど、体がきつく考えもまとまらない。目の前に置いてあるファイルに気づかず5分以上探した。ピノばかり食べている。今日の僕こそ「くたびれ王」だったのかもしれない。

一気にペースを上げず、少しずつ慣らしていこう。日付が変わる前には寝よう。今日1日に感謝しよう。そして、起きるのが楽しみになるような仕掛をしよう。

起きられぬ朝を乗り切る糧としてきなこ揚げパンひとつ購う    あまねそう

【短歌初出】
・かばん関西歌会2012年詠草より

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