天乃こども

バーチャル作家。小説、劇作、作詞、批評、哲学など。初小説『演劇かぞく』が第13回創元S…

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バーチャル作家。小説、劇作、作詞、批評、哲学など。初小説『演劇かぞく』が第13回創元SF短編賞一選考次通過。演劇はしていない。20代 アニメオタク ASD ノンバイナリー フェミニスト amanokodomo@gmail.com

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2021年度戯曲賞を振り返って-AAF、劇作家協会、かながわ短編演劇アワードを中心に

『2021年度戯曲賞を振り返って』-AAF、劇作家協会、かながわ短編演劇アワードを中心に 天乃こども 1.はじめに  2021年度の戯曲賞について少し話したい。私はかつて演劇をしたことがあり、いま戯曲よりも小説を書こうとしている者である。また、私は芸術のみならず、芸術を批評するという営みを愛している。だからこそ、こうして書かなければならなかった。  2019年と2020年、私生活に様々な事情があり、私は戯曲賞についてあまり気にかけていなかった。2021年に入り、久々に戯曲

    • さなコン3一次選考通過作品へのコメントについて

      先日「第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト」通称さなコン3の最終審査結果が発表され、一次選考通過作品に対するフィードバックコメントの公開がありました。 私の通過作品は以下のものです。 そして、私の作品へのフィードバックコメントについては、誰でも書けるような、なんら具体性のない一般論だけを一行だけで書いた、くだらないものでした。 こんなものはフィードバックとして成立しておらず、意味がありません。まず、なにが「一発ネタ」に当たるのかを明示する必要があります。そして

      • 日本劇作家協会戯曲セミナーはいつまでハラッサーを講師にし続けるのか(日記)

        2023年度戯曲セミナーが7月24日より受付開始となる。 講師陣に、渡辺えり、鴻上尚史が名を連ねていることを私は到底許容できない。 一度決まったものであっても解任すべきである。 私はその旨、6月30日に戯曲セミナー担当宛にメールを送った。 渡辺えりは、誰に聞いても「えりさんはね~……」となるほど有名なハラッサーである。ある暴行の件について尋ねると、「えりさんの暴行ってどの件?」と返ってくる。そのレベルである。 それだけではない。 戯曲賞や演劇祭の審査において、審査員という

        • おう私は創価三世❣

          母方は創価❣ 父は皇族大好き❣ わたし反宗教の左翼❣ たぶん親族に左翼ゼロ❣ 小さい頃から神も仏も嫌い❣ 幼稚園児の頃から「皇族に様付けするのおかしい!」ってキレてた❣ 高校生くらいからもう寺も神社も敷地に入ってすらいない❣ 「神も仏も断固として信じない」って言ったら母に「おばあちゃんの前では言わないでね」って言われた❣ 選挙区で共産党に入れたのに比例は祖母に言われた公明党に入れてしまったことがある❣ ちょー後悔❣ 高校生の頃「天皇の脳天ぶちぬけ」って歌作っ

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        2021年度戯曲賞を振り返って-AAF、劇作家協会、かながわ短編演劇アワードを中心に

          劇作家協会の会報に文章を掲載してもらったけれども、控えめに言ってキレてる。

          Japan Playwrights Association - 会報“ト書き”69号 (jpwa.org) 劇作家協会の会報ト書き69号に私の文章が掲載された。上記のリンク先で掲載されている投稿コーナーに投稿して、掲載していただいたものだ。また、新会員100文字メッセージも自己紹介を載せている。 天乃こどもの文章が印刷されたかたちでどこかに掲載されるのはおそらく初だと思われる。内容がいいから掲載されたとかではないかもしれないが。 とても小さなことではあるが、記念すべきデビュ

          劇作家協会の会報に文章を掲載してもらったけれども、控えめに言ってキレてる。

          出せました 戯曲

          出せませんでした 小説 不本意だ……

          出せました 戯曲

          なにもかけない(日記)

          第14回創元SF短編賞の一次選考結果が発表された。 私の名前は当然なかった。 出せなかった。 というより、 昨年初めて小説を書き、 第13回創元SF短編賞に応募し、 一次選考通過し、 それから小説は、 一本もかけていない。 こんな感じでは、 いずれにしても賞は取れないだろう。 取ったら終わりの戯曲賞とちがって、 編集者がデビューさせたいかどうかということも当然考えられるだろう。 たとえ優れたものを書けたとしても、 それがたまたま書けたものなのか、 コンスタントに書ける

          なにもかけない(日記)

          戯曲『世界平和家庭友情演劇協会』

          ※この作品には暴力的な表現が含まれています。とくに性被害に対しての二次加害が含まれますので、閲覧にあたってはご注意ください。 世界平和家庭友情演劇協会 天乃こども 1.概要 「演劇を観ている」という状態において、観客はほとんど身動きが取れない。映画よりも、途中でお手洗いに行く観客は少ないだろう。舞台上の俳優から帰れと言われても、帰る観客はほんの一握りである。その時間において、舞台上の俳優と観客は「ともに生き」ているのかもしれない。 国に対するさまざまな怒りがあるかもし

          戯曲『世界平和家庭友情演劇協会』

          公募の「あらすじ」について

          1.前置き  小説や戯曲の賞に応募するとき、「あらすじ」を求められる。それは概要であったり、梗概であったりもする。いずれにしても、ほぼ必ず求められると言ってもいいだろう。  まずひとつ大前提として、「あらすじ」という言葉が世間では「コピー」として扱われているが、公募において求められるあらすじとはそれではないことはほとんど共通しているだろう。コピーというのはキャッチコピーとかいうあれ。ボディコピーに近いものだろう。  で、基本的には公募におけるあらすじは、コピーではなく、筋を

          公募の「あらすじ」について

          自認するということ

          自認とは何か。 調べるとほとんどが全く同じ、 「自分で認めること」 と書いてある。 自分で認めること……。 この「自分」とは何だろうか。 ということを、少し考えた。 私は、「自分」というものが難しい。 解離性障害であるのではない。 そもそも自分のなかに人格が本当に一つあるのかというのが怪しい。 何を言っているのかよくわからないかもしれない。 あるいは私を知る人はむしろ、 「人格が濃い」と思っているかもしれない。 そのように思われていることも実際多い。 これを言語で擦

          自認するということ

          【ただの日記】戯曲を書いて出す

          10月は戯曲を書いて何かに出す ということを、した ひとつ、かながわ短編演劇アワード 『世界平和家庭友情演劇協会』 という新作を書いた。 多和田葉子のテキストのような、 ト書きも役名の指定もない、 詩のような見た目をしている戯曲だ。 詩的では、ないが。 演劇界のハラスメントについて、 書いているかもしれない。 最終まで残ったら公開されるのだと思う。 読むより、上演した方が面白そうだけど。 私は演劇人ではないので。 もうひとつ、劇作家協会のリーディングフェスタ2022とい

          【ただの日記】戯曲を書いて出す

          【何十幕モノの超大作】『三行革命』【完全新作書下ろし戯曲】

          嘘です。 コロナの影響か、どうも戯曲が読めません。 台詞を3行読んだら、もうその3行覚えてません。 次話していること、新しく誰かが話しているかのように見えます。 つながりがわかりません。 それまで読んでいたものが、読み進めていくとともに、塗りつぶされていきます。 誰がどういう状況でなんの話をしているのか、さっぱりわからない。 など。 なので、他の人が読んでもそのくらい分からなそうなものをすこしだけ書いてみました。もちろん自分でもなにもわかりません。 何読んでもだいたい

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          劇団くるめるシアター支援金の取り組みを【支持・応援】します。

          https://booth.pm/ja/items/3991419https://booth.pm/ja/items/3991419 こちらについて、私は【支持・応援】します。 団体のことはよく知りません。かなり前に一度観ましたが、私はここ数年ほとんど演劇を観ておりませんので、今のメンバーは知りません。 また、こちらの趣旨であるノルマ制については、私は強く異議を唱える立場ではありません。 悪徳事務所の搾取とは違い、自分たちでお金を出し合ってやるという営みを強く否定はしま

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          『ある最低な界隈の話』―演劇界をみつめて

          ※この記事には、女性を蔑視する発言や、発達障害を蔑視する発言が出てきます。それらは私の意見ではなく、こういうものがあったというものですが、ご注意ください。 私は、半年前まである界隈にいました。 「あるギャンブルを生業とする人たち」の界隈です。 私は情報収集のために、仕方なくそこにいました。 あまりにも治安の悪い界隈でした。 毎日のように、 「これだから女は」 「女は殴らないとわからない」 「ATM長いやつまんさんだけだろww」 「今どき現金使うの女だけ」 「若い女

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          第28回劇作家協会新人戯曲賞 最終審査員の希望投票について

           2022年6月1日(水)より、第28回劇作家協会新人戯曲賞の応募が始まる。この戯曲賞においては、最終審査員が応募者の投票で決まる。投票対象は日本劇作家協会の会員であり、7名選出される。そのなかから、応募者は2名を投票することができる。また今年度は、名簿で編みかけとなっている会員は対象外となるそうだ。詳細は上のリンクより確認していただきたい。  念のため最初に申し上げておくが、私は日本劇作家協会の会員ではないし、私には所属団体がなく、現在演劇公演等の活動を一切していない。一人

          第28回劇作家協会新人戯曲賞 最終審査員の希望投票について

          ネコマコス倫理学①

          以下のツイートから刺激を受けて。 1.序論  猫とは倫理のことであるし、倫理とは猫のことである。前者に納得する人であっても、後者に納得できない読者は多いだろう。しかし倫理とは猫であるという世界の絶対的な真理を認めたところからしか倫理ははじまらない。  おおよそ倫理とは人間について何かを判断するものだと思われている。これは明らかな間違いである。しかしそのことは、倫理が動物やロボットをも対象とするということを指摘したいわけではない。倫理とは人間のことを考えているようで、その実

          ネコマコス倫理学①