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自分はまともに恋愛できない欠陥人間ではなくて、セクシャルマイノリティなんだと思う。


マジョリティ、マイノリティ
自分がどちらに属するのか。

あなたは、今まで考えたことがありますか?

私がこんなことを考えるようになったのは、ごく最近。ここ数年の話。

そして自分なりの今の答えは、タイトルの通り。
自分はまともに恋愛できない欠陥人間ではなくて、セクシャルマイノリティなんだと思う。ということ。

そして今私は、もっと自分について知りたいと思って、「私」を言語化することに対するモチベーションが爆あがりしています。

人と違ってもいいから、自分と向き合って、正直な思いや考えを自分の言葉で表現する
これがnoteを始めた目的です。

人の考えは時間と共に変わるから、その変遷を振り返る記録になればいいな。そんなふうに考えています。

まず初めての記事を書くにあたって、これまでの自分について話をさせてください。

社会に適応できれば普通でなくてもマジョリティ


ごく最近まで、当たり前に、何においても自分のことをマジョリティ側の人だと思っていました。
なぜならそれなりに社会に適応して暮らせていたから。

ただ、元々自分の中で、普通とは言えない性質や素質を確かに感じる場面はあった。
それは殊に、人間関係、恋愛関係、性愛関係において言えることでした。

私の中の「普通でない部分」。
それは、まともに恋愛ができないこと。交際関係が長続きしないこと。
好きになったと思えても、付き合った瞬間に気持ちが冷めてしまうこともしばしば。

「人のものになる」という感覚が苦手。
恋人ができることで、時間の使い方も、人との付き合い方も、制限されることが窮屈。
そして何より、恋人以外の人とセックスすることを我慢できない

これが一番の問題でした。

私は恋人の有無に関わらず、遊びに行ったりセックスをする異性の友達が常に何人かいました。

「来世ではちゃんとします」の主人公、桃ちゃんは、まさに自分の分身。笑
初めてこの漫画を読んだときに衝撃が走りました。

※性に対して拗れた人しか出てこない、私の大好きな作品。ドラマ版のキャスティングも最高。

桃ちゃんは性依存気味な女の子として描かれているんですが、私自身も自分のことを性依存症もしくは恋愛依存症だと思っていました。

「複数人の男性と関係を持つなんて、ビッチだな」の一言で片付けられるのかもしれないけど、
私の行動の根底にあるのは、ストレスをセックスで紛らわせる、不安になったときに男性を求めたくなる、そういった気持ちでした。

だから常に手持ちの男友達が数人いて、その日の気分や相手の都合に合わせて、会いたくなった時に会っていた。
ご飯を食べて解散することもあれば、朝まで一緒に過ごすこともあった。
(このスタイルがマジで桃ちゃん)

長い付き合いの人もいれば、数回会って自然消滅の人もいた。

ただ、相手に求めるのは、私と付き合いたいと言わないこと
これをクリアしてくれる、というのが全ての男友達に共通していました。

とはいえ彼らのことは基本的に人として好きだったんですよね。
けどその「好き」が、恋愛感情なのか性欲なのかわからなかった。
だからなお、相手への感情がわからないのに付き合うことは考えられなかった。

我ながら都合のいい女ですね。笑
でも、私にとっても都合がよかったんだよな。

こんな生活を高校生から続けていたから、よくある映画やドラマのような恋愛はできないと思っていました。
(爽やかさのかけらも無い黒歴史なJK時代)

そして次第に私の中の一般的な倫理観はどんどん破綻していきました。
交際を求められないために、既婚者や彼女持ちの人との関係を持つことが増えたし、勢いに任せて向こうみずなセックスをすることもありました。

その度に社会の規範から外れた自分の行いに、罪悪感を覚えたし、自己嫌悪に陥った。
いわゆる普通の恋愛をしようと試みたことはあったけど、結局彼氏ができても他の男友達との関係は切れず…

だから普通の恋愛をすることを諦めていました。
「私はこの生き方しかできないのかな〜」と思いながらゆるゆる過ごしたアラサー時代。

ただ、見た目上は普通の生活を送ることは簡単でした。
セクシャルな出来事は、日常生活の一部でありながら、表立たずに起こっていくから。

普通に仕事をして、衣食住に困らずにそれなりの生活をできている。
人から見て、特異な部分がなければ、私はマジョリティとして存在できている。

そんなふうに思って、自分を保っていたんだと思います。

しかし、紛らわせることを続けていたら、次第に自分のことがわからなくなっていました。

このアブノーマルに名前をつけてほしい


こんな生活をしている人は、他にもいるのかな。
そもそも私はなぜこのような生活スタイルしか送れないんだろう。

異常な異性関係の理由を知りたい、名前があるのなら教えてほしい。

そんな気持ちが強くなり、情報収集を始めました。

調べていく中で、自分に該当する可能性があると思ったものは以下の通り。

・性依存的な思考、行動
・異性から求められることで、自信のなさを埋め合わせている
・フリーセックス、性に奔放な性格
・クワセクシャル(相手に対する感情が恋愛感情なのか性的感情かわからない)
・リスロマンティック(両思いを望まないセクシャリティ)
・ポリアモリー的な思考(一対一ではない関係性を望んでいる)

これらのうちどれが自分を表現する言葉なのか、まだ私には断言できません。
どれも否定できないと思うし、もしかしたらこれ以外にもまだ何かあるのかもしれない。

ただ、今まで知らなかった概念を知ることで、私と同じように感じる人、行動する人がいることに安堵を覚えました。
そして、私がセクシャルマイノリティである可能性を自覚できたことで、肩の荷が降りました。
自分自身を否定しなくてもいいと少しだけ思えたから。

なりたい自分になればいいんじゃないかな


これまで社会的な規範にとらわれて、型にはまるように、自分を隠したり偽ったりしてきたけど、窮屈さを感じていたことは否定してはいけない。
これが今一番思うところです。

そして、「自分らしさを否定せずに、やりたいようにやる。なりたい自分になる」
こんな生き方を目指したいと思っています。

私は何者なのかは、私が決めればいい。

silent minority から、loud minority へ。
loud minority から、proud minority へ。

そのために、私を見出す手段として文章を書いていきたいと思います。





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