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不思議!オランダ-幸せの国から 【ビジネス編失敗談】

おはようございます。
あまりこです。
2019年のイースターは4月19日(金)から4月22日(月)です。運河の岸に萌える緑の芝生に黄色いラッパ水仙がきれいです。

仕事の訪問先での、よくやらかす失敗談の話です・・・(冷汗)ヨーロッパ人って、みためだけで上席かどうか、わかりにくいですよね。

最近のキーワードは「Gender Free(ジェンダー・フリー)」でしょうか。あと、「肩書フリー」。「服装フリー」。勝手にコトバを造語しちゃいました。

オペラやフォーマルな社交の場のときは、女性はガーラ(イブニングドレス)、男性はタキシードやスーツですが、
オランダでは、学校でも、生活でも、公共の場やビジネスでもそうで、よほどの迷惑にならないかぎり、本人が快適でふさわしいと思えば、どんな格好をしても基本OKです。
ビジネススーツで、ノーネクタイはあたりまえだし。
(スマートカジュアル」は、スーツでワイシャツだけど、ノーネクタイのことであることが多いです)。
女性は、ユニフォームでもないかぎり、スカートでなくてもいいし。
オランダの学校は、制服がありません。
ちょっと前だと、仕事の訪問先で高い高級スーツに身をつつんでいる人が、一番偉い人だと、ピンときたのですが、今ダークスーツをバシッ!ときると、高級ホテルやミシュランレストランのお客様係か、旅行会社か弁護士か税理士さんであることが多いです。

とある仕事での訪問先。
オランダで社長のことを、英語で「director」や「managing director」という肩書であることが多いです。オランダ語で、「directeur」または「bestuurder」です。

訪問先の会議室で待っていると、180センチぐらいの大きなお相撲さんみたいな人間がノッシ、ノッシと入ってきました。
「Would you like a cup of coffee?(コーヒーはいかが)?」と、その大きな人物は甲高いイギリス英語で、飲み物をきいてきました。
声から判断すると、どうやら女性のようです。
(Koffievrouwかな?)と思い、せっかくなので、いただくことにしました。
オランダの大企業には「Koffievrouw(コーヒーフラウ)」というコーヒーやクッキー、パンやちょっとしたおつまみをや社内食堂でサンドイッチをつっくてだす社内業務に特化した仕事をする従業員がいます。イギリスでいう「Tea Lady(ティーレイディー)」です。

「Here we go(はい、どうぞ)」とコーヒーをがっつん!とテーブルに投げ出すように、くれました。
「何かテーブルが汚いわね」といって、そのお相撲さんのような大きなおばちゃんは、またゆっさ・ゆっさと巨体をゆらしながら、会議室の外にでていきます。雑巾をとりにいっていたらしく、くちゃくちゃの雑巾で、ゴシゴシテーブルをふきはじめました。
(お掃除のおばさんかな?)
オランダのショッピングセンターやカフェテリア、百貨店には、「WC vrouw(ヴェーセ―フラウ)」というトイレや公共の場で、利用者からお金をもらって掃除をする掃除婦がいます(男性であることもあります)。

そして、お相撲さんのような大きなおばさんが、どっかとテーブルに座っているのです。黒い服は、穴が開いてボロボロのようです。

私はノートパソコンを広げて、プレゼンの準備をしていました。
(どうして、このお掃除のおばさんが目の前に座っているのだろう?)
と不思議に思っていた矢先です。

「Are you ready?(プレゼンの準備できた?)」
とお相撲さんのような大きなおばさんが、甲高い声イギリス英語で話かけてきました。

「Managing Director(社長)」は、彼女だったんですね!

一応、プレゼンはうまくいきました!
こまごまとした打ち合わせが終了した後、
「私のこと、そうじのおばさんかコーヒーをだす女性だと思っていたでしょ?」
むこうは全部お見通し!全部バレバレでした!
平謝りに謝りました!正直、最初は女性か男性かもわかりませんでした・・
「あんた、本当に正直ね。いい人ね」
そのときは、先方の寛大が心のおかげで、幸いなことに、ちょっと苦笑された程度ですみました。ボロボロの黒い服をよくよくみると、細かな刺繍やレースがあつらっていて、実は、有名デザイナーによる、高いドレスでした!

商談相手のアポを確認するとき、日時や場所、先方の名前、女性か男性か、もちろんですが、年齢や身長、どんな雰囲気?とか、ありとあらゆる情報をテンコ盛りに調べることにしています。日本だと名刺交換がありますが、ヨーロッパだと名刺をもっていないという人もいるので、名前をきいて、メモすることが重要ですね。そのとき、スペルや読み方をしつこくきいても大丈夫です(私が経験したかぎりは・・)

「名刺」って日本人が発明したってきいたことあります。云十年前の話ですが、オランダ人のダイレクターに「Meishi(名刺)って何?」ときかれたことがあります。オランダ語では、「Visitekaart(ビジッテカート、訪問カード)」です。「名札」とか、便利なものは意外にサムライ時代からの日本人の発明かもしれませんね。

でも・・それでも、やっぱり実は、私・・・これをよくやらかしてしまいます・・・(学ばないおばさんです・・)

こういうときはどうすれば、いいか?
こういうときは、日本の伝家の宝刀!
「申し訳ございません(Sorry)」
腰を45度曲げて、日本式にペコペコと謝る!

この程度だったら(?)、ほぼにっこり笑って許していただいています。
(あ~よかった~ホッ。ホッとしている場合じゃないか・・冷汗)

(*ただし、車の事故や損害補償問題、商品の受領や代金受領では、「Sorry」を使うと、金銭賠償や係争にもなりえるので、要注意です~)

ちなみに、私は160センチで、オランダではかなり小柄なおばちゃんなので、よく小学生の男の子に間違えられます!
こんなずっこけ話もまた、次回に・・

不思議で、ちょっとヘン?かなりヘン?だけど、なんだか幸せ~なぜだか、心地よい~日本の遠くて近い未来をみているようなオランダ。
そんな不思議で面白い、でもなぜだか、ほっこり、まったり幸せを感じるオランダのお話とエッセーを、またご紹介しますね。
みなさま、明日も元気で幸せな日でありますように。
ではでは、おやすみなさい~
あまりこ

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