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過去と未来がつながる場所

今年も春がやってきました。
静岡の春といえば、もちろん色々ありますが、
大道芸をいきる私にとってはおまつりです。
新しい一年がはじまる、という節目。

駆け出しの頃からの思い出深き祭事
静岡浅間神社の春の例大祭「廿日会祭(はつかえさい)」
今は無き浅間ビル前から
舞台は浅間通り商店街へと移りつつも
変わらずにその空気を吸ってきました。
静岡を拠点に活動させて頂いている間は
今後も欠かすことなく
大なり小なり何かしらの取り組みを続けていくことと思います。

これまで本当に多くのご縁を頂きながら…
こちらの写真は、遠く三重県から「加藤みきお&ひろみち」のお二人!
※photo by 稲葉さん

私の知るほんの僅かな歴史、
ここ20数年の間だけでも変化がありました。

そもそもの発端が
「昔の賑わいを取り戻したい」
という地元の商店主さんのお声から。2001年。
その頃は麻機通り、浅間ビル前での大道芸が主でした。
当時は
わだやさん、梅乃家さんはじめ
浅間ビル商店会さんには大変お世話になりました。

やがて
大道芸の入るスキなどなかった
大賑わいの浅間通りでも段々と露店の数が減って
その隙間を埋めさせて頂くような形で
おじゃまするようになったのは2012年。
賑わいが通りにはみ出るようにと
その思いとは裏腹に
色々とやらかしてはご迷惑をおかけしつつ
当時の静岡浅間通り商店街振興組合の皆さまには
何かと助けて頂きました。
ありがとうございました。

年々徐々に
露天の数は減っていき
コロナ禍を経て
遂には2023年、露天商が一軒も出ないという状況に。

今年は遂に交通規制がかからない理由から
通りでの大道芸は行われないこととなりました。

予測は立っていたものの
想定よりもずっと早かったこの事態。
おまつりよりも日常が大事
今の時代、それはごもっともです。

そして思うのは。

世の中には
抗えない流れというものが確かにありますが、
この20年間でほぼ変わっていない風景があるとすれば。

静岡浅間神社の境内です。

いやもちろん
昨年まであったあの桜の大木がなくなってる!
だとか
休憩所がリニューアルしてる!
だとか
色々変化はあるけれど

ここから眺める景色はほぼ変わらない。

40年前はどうか。
100年前はどうだったか。

逆の話

20年後
50年後はどうなるのか。

おそらくは、ほぼ変わらないはずです。

この先で何かが起こったとしても
この形に戻さんと何らかの力が働くことを想像します。
そのとき私に力があれば
私自身、そのように動くと思うからです。

ここは時空を超えて
ご先祖さんや子々孫々と
同じ気持ちを共有できる場所だという気がします。
大自然そのものではなく、
これが人工物と調和した風景であるということが奇跡です。

いつかまた流れの中で
露店や芸能をもとめる何かが生まれてくるのでしょう。
そのときにまだ機会を頂けるなら参上しますし
あるいは誰かがそれを拾ってくれるでしょう。
同じ風景を見てくれようとする誰かが たぶん。

心を枯らすことなく
いまできることをできるなりに続けていった先に
誰かに渡せる何かがあるのだと思いたい。

であるから粛々と淡々と

大道芸人が粛々淡々としているのも大いに変ですが!

今年も廿日会祭の期間中に合わせて
大道芸の企画を以下のように立ててみました。
タイミングが合えば、現地で会いましょう。

初日は あそviva!劇場で 企画公演「赤提灯劇場」を開催。


夕方過ぎの境内公演はまだ寒いですので、あたたかい格好で!
二夜連続、出演者はほぼ総入れ替わり!


楽日は再びあそviva!劇場で「赤提灯劇場」
これが結びの公演となります。

赤提灯劇場の詳細については
また別途、記事を書きます。

本稿は
ちょっと恥ずかしいことを書いた気がするので(^^;)
SNSには貼り付けずnoteオンリーにて。

どうも失礼しました。

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