渡部昇一流『四書五経』の解釈
82、弘毅と重遠
🐢 士は以って弘毅ならざるベからず。任重くして道遠し 🐢
(『論語』泰伯第八)
立派な人はきっちりしていて、かつ寛容でなければならない。
それは任が重くて、行くべき道が遠いからだ。
この言葉は日本人に訴え、かつては自分の子供に「弘毅」とか「重遠」と名前をつける人がたくさんいた。
有名なところでは、首相になりA級戦犯として死刑になった広田弘毅、
法学者の穂積重遠などがいる。
弘毅とか重遠が立派な男の目標として見られていた時代があったのである。
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